アンファーとヘアメディカルグループ、日本医科大学形成外科との共同研究により、頭皮への刺激が発毛に繋がることが科学的に証明されました。
頭皮マッサージが育毛に効果があるのか、それともまったく意味がないのか。
これについては、育毛の専門家でも意見がまちまちで、結論が出ていませんでした。
ですが今回の研究発表で「頭皮マッサージは育毛に効果アリ」という結論が導き出されたといっていいでしょう。
その研究発表より「頭皮マッサージは育毛に効果的な理由」と、それを踏まえたうえでの「科学的に正しいマッサージの方法」を紹介します。
頭皮マッサージは発毛に効果的であることが科学的に証明される。
今回発表された共同研究では、「振動圧刺激がカリウムイオンチャンネル開口に繋がるイメージング画像の観察」に成功したことが発表されました。
振動圧刺激というのは、頭皮に対する振動や圧力などの刺激ですね。
頭皮をマッサージすると、毛乳頭で”カリウムイオンチャンネル開口”が引き起こされ、それが発毛と育毛に繋がることがわかりました。
なんだか難しいですが、毛乳頭のカリウムイオンチャンネルが開けば、そこからATP(細胞のエネルギー)などが取り込まれ、細胞自体が活性化するのでしょう。
今まで頭皮マッサージの効果については、専門家でも意見が分かれていました。
「頭皮マッサージは育毛に何の意味もない!!」という専門家もいれば、「頭皮マッサージは発毛を促す!!」という専門家もいたのです。
ですが、今回の研究発表によって頭皮マッサージは育毛に効果的であることが科学的に証明されたといっていいでしょう。
ミノキシジルを頭皮に塗布することでもカルシウムイオンチャンネル開口を引き起こす
ミノキシジルは厚生労働省がその効果を認めている、唯一の発毛成分です。
全世界の90か国以上で薄毛治療に利用されており、その育毛効果は数々の臨床試験で認められています。
ミノキシジルは毛乳頭を活性化することで薄毛を改善することが知られていますが、”毛乳頭の活性化”とは毛乳頭のカリウムイオンチャンネル開口を引き起こすことで引き起こされることがわかっています。
つまり頭皮マッサージは育毛に効果は、ミノキシジルの発毛作用とシステム的に同じということなんですね。
皮膚への物理的刺激(マッサージ)は、毛乳頭に栄養を届ける毛細血管の量を増やします。
さらに皮膚へのリズミカルな刺激は新陳代謝を促進することもわかりました。
そして頭皮マッサージは毛乳頭のカリウムイオンチャンネル開口を引き起こし、細胞を活性化させる作用もある。
「頭皮マッサージは頭皮の血行を促進して薄毛を改善する」
のではなく
「頭皮マッサージは細胞レベルで発毛を促進させる」
ことがわかったのです。
ミノキシジルの塗布と振動圧による刺激(マッサージ)を同時に行うことで、カリウムイオンチャンネル開口の相乗効果が得られ、より発毛効果を高めることができるでしょう。
発毛効果を高める科学的に正しい頭皮マッサージのやり方。
この研究結果を踏まえて、ヘアメディカルでは「川島式ヘアメディカルマッサージ」というカリウムイオンチャンネル開口にアプローチできるマッサージ方法を紹介しています。
発毛剤(ミノキシジル)と併用して行えば、毛乳頭のカリウムイオンチャンネル開口をダブルで引き起こすことができ、発毛効果を高める事が期待できます。
その方法が動画で公開されています。
より発毛効果を高めるマッサージのコツはこちら
ポイント
- 爪を立てずに指の腹で頭皮に”圧”をかける
- ツボには適度な圧力をかけ、力を抜くを繰り返す
- 髪の毛ではなく頭皮そのものを動かすことを意識する
- 洗髪後、タオルドライし、ミノキシジルを塗布した後にマッサージする
この頭皮マッサージを単独で行うのも良いでしょうが、より確実に発毛効果を実感するにはミノキシジル配合のメディカルミノキ5を併用するのがオススメです。(川島式ヘアメディカルマッサージを考案した川島博士は、メディカルミノキ5の開発にも関わっています)
低周波振動圧刺激デバイスの発売はいつ頃?
今回の研究発表では低周波振動圧を利用した薄毛治療機器の開発についても言及されています。
頭皮に対する振動圧は毛乳頭のカリウムイオンチャンネル開口を促し、発毛効果を高めることがわかりました。
これはミノキシジル配合の発毛剤と併用することで相乗効果を発揮しますが、手や指を使った頭皮マッサージをすると有効成分が指についてしまい、その効果が低下してしまう可能性があります。
そこで頭皮に触れることのない「非接触超音波の振動」を利用して頭皮を刺激することで、より効果を高めることができると考えられており、その実用化の研究が勧められています。
今までは効果的な薄毛を治療する機器といえば、低出力レーザー育毛器が主流でした。
ですが今後は、新しい選択肢として「低周波振動圧を利用した新しい育毛器」が発売されるでしょう。
非接触型の頭皮マッサージ機器は2017年ごろから研究が始まっていて、ホームケア用「低周波振動圧刺激デバイス」は2021年の発売を目指しているとのこと。
この低周波振動刺激デバイスを利用すれば、より確実に発毛を実感できるかもしれませんね。
まとめ
世界中で薄毛治療に利用されているミノキシジルですが、頭皮マッサージにもそれと同じような発毛効果が期待できるようです。(もちろん、頭皮マッサージだけではミノキシジルに大きく劣るでしょうが)
頭皮マッサージは血行を促進させるだけではなく、毛乳頭そのものを元気にしてくれるんですね。
アンファーが発売しているミノキシジル配合の発毛剤「メディカルミノキ5」などと、今回紹介した「川島式メディカルヘアマッサージ」を並行して行えば、より確実に発毛を実感できるでしょう。
また、2021年を目標にホームケア用「低周波振動圧刺激デバイス」の開発も進んでいます。
低周波の振動と圧が、頭皮に触れることなく細胞を振動させ、カリウムイオンチャンネル開口を促す…。
今から発売が楽しみですね。