ハゲの雑学

治療不可能!?新型コロナウイルスの後遺症による脱毛・薄毛の原因とオススメの育毛剤

  • 新型コロナウイルスでは入院を必要としない軽症の患者でも約80%がなんらかの後遺症を訴えている。
  • 後遺症のうちの25%は脱毛の症状がみられる
  • 脱毛が始まるのはコロナ症状が発現後、平均で56.8日
  • コロナウイルスによる脱毛の治療法はまだ確立されていない。

コロナ抜け毛とは、新型コロナウイルスに影響で生活習慣が不規則になり、その悪影響で抜け毛が増えてしまうこと。

 

新型コロナウイルスの蔓延を防ぐための緊急事態宣言。

不要不急の外出をしないようにということで、店舗や飲食店も店を閉めるところが多く、子どもたちは公園で遊ぶこともままならない。

そんな新型コロナウイルスの影響によってストレスが溜まったり、生活習慣が急激に変化してしまった人も多いと思います。

栄養の偏り。

運動不足。

生活リズムの乱れ。

これらの悪影響による「コロナ抜け毛」に悩んでいる人が増えていると、ニュース番組で紹介されてSNSなどで話題になりました。

 

でもコロナと抜け毛、本当に関係があるのでしょうか?

 

調べてみると、「コロナ抜け毛」というワードを作ったのは某頭皮ケアサロンみたい。

そのサロンではコロナ抜け毛の無料相談を承っていて、専門家に気軽に相談できると宣伝しているとか。

そうして顧客を増やして収益も増やしちゃおう、ってわけですね。

 

よく考えればわかると思いますが、新型コロナウイルスによる生活習慣の変化で抜け毛が増えることはほぼないでしょう。

少しくらい頭皮を不潔にしていても、睡眠不足や運動不足でも、そんなに薄毛は進行しません。

かりに不摂生な生活が原因で薄毛になるとしても、数年、数十年とかけて、少しずつ進行していきます。

万が一、コロナによる生活習慣の乱れで抜け毛が増えるとしても、それはもうちょっと先だと思います。

 

とにかく、ゆっくりと休み、しっかりとバランスの良い食事を心がけ、外出自粛でも家の中でできることをやってストレスを解消する。

そうすれば、コロナ抜け毛なんて簡単に予防できるのではないでしょうか。

コロナウイルスの後遺症による脱毛は治療が難しい

最新の研究によると、コロナの後遺症による脱毛は症状が回復した後でも長期的に持続してしまう、あるいは治療が困難になる可能性があるということがわかりました。

生活習慣の乱れといった曖昧なものではなく、具体的な副作用として抜け毛、薄毛のリスクが高まるわけです。

COVID-19(新型コロナウイルス感染症)は回復後、数週間から数カ月続く後遺症、もしくは医学的合併症が知られていました。いわゆるLong COVIDと呼ばれるものです。発症後2週間以上持続し、健康だったころのベースラインに戻らない症状、徴候、異常な検査値は、COVID-19の長期的影響と考えることができます。Long COVIDは、主に重症だった患者さんで報告されていますが、入院を必要としない軽症の患者さんでも起きることがわかっています。

今回、COVID-19の長期的な影響を評価する研究が発表されました。1万8251件の論文から4万7910人の患者を解析した結果では、COVID-19患者の80%に最低一つは長期に持続する後遺症があったようです。最も一般的な五つの症状は、疲労(58%)、頭痛(44%)、注意力障害(27%)、脱毛(25%)、および呼吸困難(24%)でした。

参照元:コロナ後遺症の脱毛は治らない? 最新研究でわかった長期後遺症の実態を近畿大・大塚医師が解説

新型コロナウイルスに感染すると血管がダメージを受け、心筋梗塞のリクスが上がるという報告もあります。

血管が炎症を起こしたり傷ついたりした場合、その影響をいちばん受けるのは毛細血管です。

そして毛細血管は頭皮の毛根に栄養を運ぶ、とっても大切な役割があります。

 

新型コロナウイルスに感染→毛細血管がダメージを受ける→毛根が栄養不足なる→抜け毛が増える。

 

なんてことが起きる可能性もあるにはあります。

実際、国立国際医療研究センターの研究チームはが調査した結果、新型コロナウイルスの後遺症によって抜け毛が増えた患者は脱毛は4人に1人に上ったとのこと。

脱毛は、エボラ出血熱やデング熱のような他のウイルス感染症でも、よく後遺症としてみられるという。

研究グループの同センター国際感染症センターの森岡慎一郎医師は、「新型コロナウイルス感染症の患者の約4人に1人に晩期症状として脱毛が起きるとの結果は驚きだった。

はっきりした原因は不明だが、ストレスが関係している可能性が考えられるのではないか」と話す。

参照元:新型コロナの後遺症 発症120日後でも 「脱毛」も2割以上に

新型コロナウイルスによる脱毛は、日本だけでなく海外からも報告があります。

アメリカの女優がコロナ感染後の脱毛を衝撃告白!

新型コロナウイルスはまだわからないこどだらけ。

治療法はもちろん、その症状も、後遺症についてもくわしくはわかっていません。

そんな中、アメリカの女優アリッサ・ミラノさんが、コロナ感染の影響で髪が抜け落ちる症状を明らかにしました。

 米女優で活動家のアリッサ・ミラノさんは12日までに、新型コロナウイルスの抗体検査で陽性反応が出た後、頭髪が抜け落ちる状況が発生していることを明らかにした。

ミラノさんは3月に発熱や頭痛を感じて以降、新型コロナの症状に悩まされている。9日に自身のツイッターへ「新型コロナで頭髪がどうなるかを見てもらおうと思った」「どうか深刻に受けとめて」と投稿した。

添付された動画の中でミラノさんは濡れた髪にブラシをかけ、大量の頭髪が抜ける様子を説明。「一度のブラッシングでこれだけの髪が抜ける。新型コロナのせい」としたうえで、マスクを着用して感染抑止に取り組むよう呼び掛けた。

参照元:米女優アリッサ・ミラノ、頭髪抜ける動画を投稿 「コロナのせい」(CNN)

新型コロナウイルスは血管を攻撃するといわれています。

そのため、もともと血管が弱い糖尿病患者は重篤になることがおおいとか。

たとえ完治したとしても心筋炎の後遺症が残ることもあるとか。

 

血管に深刻なダメージを受けるとしたら、頭皮の毛細血管がボロボロになった結果として抜け毛がひどくなる可能性もあります。

新型コロナウイルスで運動不足とか、生活習慣が乱れたから、なんてのんきな理由ではなく、ダイレクトな症状として抜け毛が発生する可能性があるんですね。

 

新型コロナウイルスは致死率はそれほど高くありませんが、しっかりと予防しておいた方がよさそうです。

コロナ脱毛の改善方法とオススメの育毛剤

コロナウイルスによる後遺症での脱毛は、その治療法がまだ確立されていません。

何もしなくてもコロナウイルス感染が治癒することで自然に髪の毛も回復するパターンもありますが、脱毛だけが長期的に続くケースもあるようです。

普通の抜け毛なら高齢になっている方がリスクが高まりますが、コロナによる脱毛は全年齢で偏りがなく、しかも軽症の方でも脱毛するというから怖い。

髪の毛が束で抜けたり、前頭部が数センチも後退してしまうケースもあるとか。

脱毛の出現時期は、コロナ症状出現後の58.6日が平均で、回復まで平均76.4日かかったようですが、観察期間の最後まで治らなかった患者さんも含まれていました。

Long COVIDによる脱毛の治療は、まだ確立されていません。

私たちが皮膚科外来でみる脱毛症と同じように、カルプロニウム塩化物水和物を含有した育毛剤を処方し経過をみます。

脱毛部位が少なく、隠せるようであれば問題ないですが、範囲が広い場合はウィッグの着用も検討します。

参照元:コロナ後遺症の脱毛は治らない? 最新研究でわかった長期後遺症の実態を近畿大・大塚医師が解説

Long COVIDとは長期的に続くコロナウイルスの後遺症のこと。

Long COVIDによる薄毛の原因はいまだ特定されておらず、その治療法も確立されていないんですね。

対策としてはカルプロニウム塩化物水和物が配合された育毛剤を使用して経過を見ることしかできないようです。

 

カルプロニウム塩化物水和物は日本皮膚科学会がその効果を認めている、数少ない有効成分のひとつ。

皮膚科で処方してくれますが、薬局で購入することもできます。

カルプロニウム塩化物水和物が配合されているのは第一三共のカロヤンです。

少なくともわたしは、カロヤン以外にカルプロニウムが配合されている育毛剤を知りません。

もしコロナ脱毛に育毛剤を使いたいのなら、皮膚科に行って相談するかカロヤンを選ぶのがオススメです。

コロナウイルスによる後遺症は長く続くケースもありますが、ほとんどの場合はゆっくと回復していくようです。

脱毛が酷くなったとしても焦らず、適切な育毛剤を使い、バランスよく栄養を取ってよく眠り、健康的な生活を心がける。

それが一番の対策なのではないでしょうか。

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