自分の寝相なんて普段は気にしないかもしれませんが、寝相が良いと薄毛の原因になってしまうかもしれません。
寝相が悪い方がダメなんじゃないの!!?
そう思うかもしれませんが、寝相が良い方が育毛に悪影響を与える可能性が高いです。
その理由と、適切に寝返りをうつための方法を紹介します。
寝相が悪い方が薄毛になりにくい
ネットで「寝相が悪いと薄毛の原因になる」という趣旨の記事を読みました。
その記事では「寝相が悪いと寝返りが多くなる」→「寝返りが多いと寝癖ができやすくなる」→「寝癖の原因は頭部の一部が圧迫されること」→「圧迫された部位は血流が悪くなり、薄毛の原因になるかもしれない」(圧迫性脱毛症)と説明されていました。
…間違ってます。
睡眠中は絶対に寝返りをうつべきだし、むしろ寝返りが多い(寝相が悪い)方が健康に良いです。
寝返りした方が良い理由
これは普通に考えれば当然の話なのですが、睡眠中の寝返りは”身体が必要だから行っている行為”です。
一晩中ず~っと同じ姿勢で寝ていたとしたら、身体とベットとの接着部位が圧迫されて血行不良を引き起こします。血行不良を起こした部分は「床ずれ」を起こしてしまうこともあります。病院では床ずれを防ぐために、自分の力で寝返りをうてない患者さんを、看護師さんは数時間おきに姿勢を変えたりしています。寝返りは睡眠と健康にとってとても大切な行為なのです。
仰向けで寝相が良い人は、寝相が悪い人に比べて腰痛になるリスクが劇的に上がります。眠っている間に、常に腰が圧迫されて、負担をかけているからです。
もちろん、寝相が良い人の方が肩こりになりやすいでしょうし、身体全体にストレスがかかるため、睡眠も浅くなりがちになります。
硬めの枕を使っている場合、寝相が良くて一晩中同じ部位が圧迫されていたら、それこそホントに圧迫性脱毛症になってしまうかもしれません。
というわけで、寝相と薄毛の関連をまとめてみましょう。
寝相が良いと薄毛になる理由
寝相が良いと睡眠の質が悪くなる→睡眠中の成長ホルモン分泌が減り、薄毛の原因に!!
寝相が良いと肩こりの原因になる→肩の血流が悪くなると、頭部への血流も悪化するので、薄毛の原因に!!
寝相が良いと頭部の同じ部位が一晩中圧迫される→頭部の血流が悪くなり、薄毛の原因に!!
もちろん寝相と薄毛に強い関連性があるわけではありませんが、どちらかといえば寝相が悪い方が育毛にとって好影響が多いでしょう。
では次に、寝返りの数を増やすための方法を紹介します。
睡眠中に寝返りをうちやすくする環境
2人で眠ると寝返りがうちにくくなる
夫婦やカップルでダブルベッドに寝ている場合は注意です。
眠っている最中に無意識に寝返りの回数が減ってしまい、全身のコリや血流悪化の原因になります。睡眠の質も下げてしまうでしょう。
もし一人ずつ寝るのが難しいということであれば、シングルベッドを並べて使用する、あるいはキングサイズのダブルベッドを使うなどをした方がいいですね。
柔らかすぎるマットレスは寝返りがうちにくい
柔らかすぎるマットを使っていると、寝返りの回数が減ります。
例えば一時期流行した低反発素材を使ったマットレス。この低反発マットレスに寝転ぶと、体の線に合わせて沈み込んでしまいます。
沈み込んだ姿勢のまま固定されてしまうので、とっても寝返りがうちずらくなってしまいます。もちろん寝返りをうてることはうてますが、睡眠中の回数は減ってしまうでしょう。
寝返るをうつのに適切なのは、日本古来のせんべい布団といわれています。また、今は低反発マットレスではなく、寝返りのうちやすい高反発マットレスが主流になっていますので、そちらを使ってみるのもいいかもしれませんね。
自分に合っていない枕を使ってると寝返りがうちにくい
自分の身体に合っていない枕を使っていると、寝返りの回数が減りますし、睡眠の質も下げます。
素材は適度な硬さを持ったものがオススメ。仰向けに寝ても、横向きに寝ても、頭の位置がベッドと水平に維持できる高さが最適です。
もし首が曲がるくらい高い枕を使っているなら、高さの低い枕に変えましょう。
逆に枕が低すぎるのなら、バスタオルなどを敷いて高さを調節するのもオススメです。
モコモコのパジャマを着ていると寝返りがうちにくい
特に冬の時期は、寒いので布団に入るときも厚着をしがちです。
特にふわふわのモコモコ素材を使った寝具や、フリースの様な素材の寝具、ジャージなんかも寝返りをうちづらくしてしまいます。
なるべく薄めのパジャマを着て眠る方が寝返りの回数も増えます。オススメは薄手で軽く、吸収性が良いシルク素材のパジャマですね。
寝相と薄毛の関連まとめ
睡眠中の寝返りは、基本的にはなるべく多い方が良いです。
ただし、一晩中ゴロゴロ…ゴロゴロ…と寝返りをうち続けているとしたら、それは眠りが浅い証拠なので注意が必要です。
人間は眠るとレム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い睡眠)を90分サイクルで繰り返しています。寝返りをうつのは眠りの浅いレム睡眠のとき。もし寝返りが多すぎる場合、睡眠がずっとレム睡眠である可能性も考えられます。その場合は、ある種の睡眠障害である可能性があるため、何らかの治療が必要な場合もあります。寝返りが多いことに加えて、慢性的な眠気、だるさを感じている場合は気をつけましょう。
睡眠は健康にとって、そしてもちろん育毛にとってとても大切です。
睡眠中に脳は疲れを癒し、身体の傷ついた細胞は修復されます。睡眠不足では健康な髪の毛は育たないのも当然でしょう。
おもいっきり寝相が悪くなるような、寝返りのうちやすい睡眠環境を整えれば、育毛にとっても良いのではないでしょうか。