育毛対策

何歳からはじまる?加齢や老化による抜け毛・薄毛の原因と対策

  • 60歳くらいになると男女ともに加齢によって髪が細くなり、抜け毛が増える(老人性脱毛症)
  • 加齢によって抜け毛が増える原因は”毛母細胞の老化”
  • 改善は難しいが、進行を遅らせることはできる
  • 確実な改善方法は「増毛」や「ウィッグ」などがある。

遺伝的な原因、暴飲暴食などの食生活の乱れなど、薄毛は様々な理由で引き起こされます。

…が、年をとってもフサフサの髪の毛を維持している人はいます。

 

そんな豊かな髪を持った人でも逃れられないのが、加齢による抜け毛・薄毛です。

 

若いころは太くてツヤのある髪質だったとしても、歳を重ねるごとにツヤやハリがなくなり、だんだんと薄くなっていく…。

これはもう老化現象のひとつなので、ある程度はしょうがないと諦めるしかありません。

 

今回は「加齢による抜け毛や薄毛」にスポットを当て、その原因や対策について紹介します。

若年性脱毛症のと壮年性脱毛症と老人性脱毛症の違いとは?

薄毛や脱毛は発症する時期によって原因や名前が違ってきます。

男性も女性も同様に発症すると言われる、若年性脱毛症と壮年性脱毛症と老人性脱毛症、それぞれの違いを簡単に説明します。

若年性脱毛症

主に10~30代前半から始まる薄毛。その原因は多岐にわたり、ストレスや生活習慣によってハゲ始める場合もあれば、若いうちから始まったAGA(男性型脱毛症)の場合もあります。

若年性脱毛症は明確な原因があるというよりも、まだハゲ始めるような年齢ではない若いうちから薄毛になる症状の”総称”であると言えます。

ですので若年性脱毛症の原因はAGAの場合もあるし、脂漏性皮膚炎の場合もあります。

AGA(男性型脱毛症)→男性はおでこや頭頂部から、女性は髪全体が薄くなる。

脂漏性皮膚炎→頭皮が赤く炎症を起こしたり、痒くなりフケが多くなる。

といった、そのハゲ方の特徴を観察して、それぞれの対策をとる必要があるでしょう。

壮年性脱毛症

壮年性脱毛症は30代後半から50代くらいにかけて発症します。

壮年性脱毛症=AGA(男性型脱毛症)といっていいでしょう。

女性の場合はFAGA(女性男性型脱毛症)と呼ばれます。

 

男性のAGAはだんだんとおでこの生え際が後退してきたり、頭頂部のつむじあたりがゆっくりと薄毛になっていくような特徴があり、女性のFAGAは髪の毛全体が少しずつ薄くなるという特徴を持っています。

男性も女性もその原因は同じ。頭皮で生成される男性ホルモンの一種DHT(ジヒドロテストステロン)のためです。このDHTが抜けた髪がまた生えてくる健全な育毛サイクルを妨げてしまい、薄毛になっていくのです。

DHTは男性ホルモンと5αリダクターゼがあわさることで発生します。これを防ぐには、専用の育毛剤をつかったり、育毛クリニックに行ったり、生活習慣や食生活を改善したりといった、複合的な対策が必要になってきます。(その方法については当サイトで度々取り上げています)

 

AGA対策は早ければ早いほど、改善の確率も高くなるので、ちょっと頭皮が見えるようになってきたかな?くらいから育毛対策をすれば、将来髪の毛の量がずいぶんと違ってくると思います。

老人性脱毛症

60代以降に発症する老人性脱毛症は、若年性脱毛症や壮年性脱毛症とは原因が根本的に違ってきます。

それは細胞の老化です。

その特徴はAGAとは違い、頭髪全体が薄くなったり、髪が細くなったり、ハリとツヤが失われたりします。

老化現象のひとつなので、なかなか予防や対策は難しいものがあります。

  • 20代・20代の薄毛:若年性脱毛症
  • 30~50代の薄毛:壮年性脱毛症
  • 60代以降:老人性脱毛症

60歳以降で薄毛になってきた男性の薄毛原因と効果的な対策

まず知って欲しいのは、60代以降の男性で発生する薄毛や脱毛は、他の年代の薄毛とは原因がまったく違うということです。

青年期や中年期に発生する薄毛の原因は、例えば「薄毛になりやすい遺伝的な素養」であったり、「睡眠不足やタバコなどの生活習慣」や「栄養バランスの悪い食生活」などが挙げられます。

そのため、遺伝的な薄毛を食い止める育毛剤や、生活習慣・食生活の改善が効果を発揮します。

 

それらの薄毛とは違い、60代以降の薄毛である老人性脱毛症は老化のひとつとして発現します。

 

遺伝要素が強い薄毛は、おでこや頭頂部からだんだん薄毛に泣ていきます。

ですが、老化が原因の薄毛は、髪の毛が全体的に細くなり、髪質もフニャフニャになっていきます。

抜け毛が多くなるのに、新しい髪の毛を作る力が衰えていき、次第に頭髪全体が薄くなっていきます。

 

老年期になると、内臓機能や筋肉・関節が衰えていくものですが、薄毛もその一環として発現します。

老化による衰えを、何らかの対策で劇的に改善するのは難しいです。

 

そのため、60歳以降の薄毛は改善がとても難しいといえるでしょう。

60歳以降の薄毛対策

とはいえ、完全に諦めてしまう必要はありません。

筋肉が衰え始める老年期でも、筋肉ムキムキで陸上をやっている方もいらっしゃいます。

生活習慣や食生活を改善すれば、ある程度は薄毛の進行を遅らせることも可能といえるでしょう。

 

老年期になると体力が衰えるので、生活習慣も変わっていきます。

例えば、体力の衰えで睡眠時間が短くなっていきます。眠るのにも体力が必要なんですね。

身体が動かないので、運動する時間も減るでしょう。食欲が衰えて、栄養バランスを欠いているかもしれません。

 

そのような、生活習慣や食生活を改善するのが、薄毛改善の基本です。

睡眠時間は長めにとり、適度な運動を心がける。食事もしっかりと摂るのが大切ですね。

煙草飲酒も皮膚(頭皮)の老化を促進するので控えた方がいいです。

 

とくに注意して欲しいのがタンパク質の摂取です。

髪の毛はタンパク質で出来ています。良質なタンパク質を摂取することは、髪の毛にとってとても良い影響があります。

老年期になると、2つの理由でタンパク質の摂取量が下がる傾向にあります。

ひとつは、肉類をあまり食べなくなること。

歯の調子が悪くなったり、脂っこいものを身体が受け付けなくなったり、さまざまな理由から若いころよりも肉類を食べなくなってしまいます。

もうひとつの理由は、タンパク質の摂取効率が悪くなること。

消化器官が衰えていくので、せっかく肉や魚を食べてもタンパク質が効率よく吸収できなくなってしまうのです。

若いころと同じくらい肉や魚を食べていても、実際には十分なたんぱく質が摂れていない…そんな可能性も考えられます。

 

60歳以降であれば、肉や魚、豆腐や納豆などの大豆製品などを積極的に食べ、タンパク質の摂取を心がけましょう。

運動の習慣が加齢による薄毛の進行を遅らせる

運動と薄毛の関係について、海外の大学が行ったマウスを使った実験を紹介します。

①積極的に運動をさせるマウス

②運動をさせないマウス

この2つのグループを18カ月観察すると、体毛の量に大きな変化が起きました。

運動を行ったグループのマウスの脱毛率は5%でした。

対して運動不足だったグループのマウスの脱毛率は20%という結果に!

その原因を調べると、どうやら毛細血管の密度に大きな差があることがわかりました。

運動習慣があるマウスは血流が増加し、毛細血管の量も多かったのです。

つまり運動することは、加齢による薄毛の進行を予防する効果が期待できるんですね。(ちなみにマウスと人間の発毛メカニズムはほとんど同じなので、マウスの実験の結果はそのまま人間に当てはまる可能性が高いとされています)

血流の増加がポイントなので、身体が温まるくらいの運動がオススメ。激しい運動は必要ありません。

 

血流量が増えるという意味では、毎日お風呂に入るのも同じく薄毛予防によいと思います。

高齢になるとヘッジホッグシグナル伝達経路の活動が低下する

高齢者の薄毛は細胞の老化が原因ですが、その詳細について、オンラインで無料で論文を公開している「ネイチャーコミュニケーションズ」というサイト上で突っ込んだ研究結果が発表されました。

いろいろと難しい研究結果が紹介されているので、難しい部分はぜ~んぶカットして、結論をまとめると「加齢でヘッジホッグシグナル伝達経路の活動が低下すること」が抜け毛の原因なんだとか。

 

例えば頭を怪我すると、傷口だけ髪の毛が生えなくなっちゃう。

火傷を負えば、その箇所だけ体毛が生えなくなってしまう。

その理由は傷口の再生過程にあります。

哺乳類が傷を負うと、傷口周辺の線維芽細胞が活性化し、コラーゲンなどを生産することで傷を修復します。

このコラーゲンが蓄積すると、傷口が瘢痕(はんこん)化し、新しい毛が生えてこなくなってしまう!!

 

ですが、最新の研究によって「ヘッジホッグシグナル伝達経路」を刺激し、活性化させることで、傷口の再生過程でも髪が失われることなく生え続けることがわかったのです。

ヘッジホッグシグナル伝達経路とは?

細胞同士はさまざまなシグナル物質をやり取りしながら、相互に影響を与え合い、全体として機能しています。

例えば傷を負うと、シグナル物質によって傷口周辺に好中球やマクロファージが集められ、外界からの雑菌を駆逐します。

ヘッジホッグシグナル伝達経路は、そんな細胞同士のシグナル伝達物質を伝える経路のひとつです。

年齢を重ねるとヘッジホッグシグナル伝達経路の活動が低下しますが、これが加齢による薄毛の原因と考えられます。

 

この研究が進んで実用化すれば、傷口やケロイドになった火傷あとにでも発毛させることが可能になるかもしれません。

高齢の薄毛も、ヘッジホッグシグナル伝達経路を活性化させることで発毛促進が期待できるでしょう。

  • ヘッジホッグシグナル伝達経路は創傷でダメージを受けた毛包を再生するために欠かせない要因である。
  • 高齢者が薄毛になる原因のひとつは、ヘッジホッグシグナル伝達経路の活性が失われることになる

参考論文はこちら→https://www.nature.com/articles/s41467-018-07142-9

 

今回発表された研究は、すぐさま発毛や育毛に役立つものではありません。

ですがこの研究は副作用なく安全に薄毛を改善させる、優れた薬の開発を助ける可能性があります。

近い将来、ヘッジホッグシグナル伝達経路を利用した発毛法が実用化されるかもしれません。

そうなったら、高齢者も怪我で脱毛している方でも、安全に確実に髪の毛を取り戻すことができるようになるかもしれませんね。

加齢による薄毛の確実な改善には「増毛」や「ウィッグ」がオススメ

食生活や日常生活の改善をしたからといっても、劇的に髪の毛が復活するわけではありません。

どうしても薄毛をカバーしたいということであれば「増毛」がオススメです。

 

方法は大きく分けてふたつ。

ひとつは特殊な増毛パウダーで薄毛をカバーする方法。

人工的な粉末を頭皮に振りかけることで頭皮を目立たなくすることができます。

費用も安く済みますし、簡単に試すことができます。

 

増毛は人間の髪の毛を完全に再現した「人工毛髪」を使って薄毛をカバーする方法です。

それぞれに参考になる記事を紹介します。

加齢や老化による抜け毛・薄毛の原因と対策まとめ

歳をとると肌にもシワが増えるし、身体も動かなくなるし、内臓機能も低下するし、物覚えも悪くなります。

細胞の老化によって、機能が低下していくのですが、それは髪の毛にも言えます。

加齢によって髪が細くなり、少しずつ抜けていき、頭皮が目立つようになります。

 

中年のころは「ハゲている人」「ハゲていない人」と別れていますが、60代になり70代となると、ほとんどの方が程度の差こそあれ薄くなっていきます。

しっかりと食べ、運動することで、髪の老化を遅くすることはできますが、劇的な改善は見込めません。

ある程度は仕方ないこととして受け入れるしかないですね。

 

とはいえ、髪があるのとないのでは、見た目の若々しさが全然違います。

60代以降で、どうしても薄毛を改善したいのなら「増毛」や「ウィッグ」を使うのが賢い選択ですね。

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