大昔に虫歯を治療して詰めた銀歯、それが原因で薄毛やハゲになる場合があります。
たとえ10年間も大丈夫だったとしても、ある日突然脱毛が始まることもあります。
その原因は、銀歯による金属アレルギー。
どうして金属アレルギーで脱毛するのでしょうか?
銀歯が原因の薄毛
AGAクリニックに行っても薄毛が改善されたない、育毛剤を塗ってマッサージしても発毛しない、ミノキシジルやフィナステリドも効かない…それはひょっとしたら、まったく別の原因で薄毛になっているのかもしれません。
内臓系の病気が原因で薄毛になる事もありますが、銀歯が原因で薄毛になるパターンもあります。
銀歯による金属アレルギーの症状で、ある日突然脱毛が始まるのです。
歯医者さんで虫歯の治療をする場合、保険治療と自費治療を選ぶことが出来ます。
自費治療は高額になりますが、保険の効かないような最新技術を使った治療を行う事ができます。
対して、保険が効く”保険治療”は、国で決められた範囲の治療しかできません。
この保険治療で被せものの歯を作ると、質が良いとは言えない金属で作られた銀歯が歯に詰められます。
*自費治療では歯と同じ色をしていて金属アレルギーもないような材質を使えます。金歯も自費治療です。
この保険治療の銀歯からの金属イオンは、少しずつ唾液の中に溶けだしていきます。それらが体内に蓄積されていくのです。
金属アレルギーは「遅延型アレルギー」なので、銀歯を入れたからといってすぐに発症するわけではありません。
何年も何年もかけて口の中で金属が溶けだした結果、ある日許容限界を超えると、突然金属アレルギーを発症するのです。
花粉症の発症もそうですね。花粉が平気な人も、花粉の飛散が多い年に許容量を超えて、突然酷い花粉症になってしまう場合があります。
銀歯の金属アレルギーの症状
では、銀歯が原因の金属アレルギーが発症した場合、どの様な症状が出るのでしょうか?
- 手や足に水泡や湿疹が出来る
- 口の周りや身体の皮膚に炎症が起きる
- 肩こり・腰痛・肩こり
- イライラや不安
- 薄毛・脱毛
この様な症状が現れます。ですが、必ずしも薄毛になるとは限りません。
金属アレルギーが脱毛を引き起こすメカニズムを簡単に説明しましょう。
銀歯から溶けだした金属イオンが血液を通して、頭皮にも運ばれます。
そうすると、その金属イオンが毛根で髪の毛の元となるタンパク質のケラチンと結合。
結合した物質を免疫細胞が異物のみなして攻撃を始めることで、その部分がごっそりと脱毛してしまいます。
免疫機能のトラブルが原因なので、その症状は円形脱毛症と似ています。
もし皮膚科で円形脱毛症の治療を長年行っているのに全然改善されない場合は、銀歯による金属アレルギーの可能性もありますね。
銀歯による金属アレルギーの改善策
アレルギー症状が出た場合の対策は「アレルギー物質に触れない」というのが一番です。
食物アレルギーだったら、対象の食物を食べてはいけないし、花粉症であればマスクをして極力花粉を吸いこまないようにします。
金属アレルギーであれば、その金属を身につけないようにします。
まず、自分がどんな金属に対してアレルギーを起しているのかを調べます。
パッチテストで調べることが出来ます。(検査は保険適用可能です)
アレルギーの原因が判明したら、自分の使っている銀歯をアレルギーのない物質に変える必要があります。
体質によっては自費治療でしか使えない材質になる可能性もあります。
代表的な素材は「金歯」や「セラミック製の歯」が考えられます。
アレルギー検査や治療、それにかかる治療費などについては、近くの歯医者さんで相談しましょう。
ちなみに近年、保険適用の範囲が広がり、銀歯だけでなくセラミックの歯も(条件付きではあるものの)保険が利用できるようになりました。
より手軽にセラミックの歯を利用できるようになってるんですね。
まとめ
銀歯による金属アレルギーで、髪の毛が抜ける症状が出る場合があります。
金属アレルギーが円形脱毛症の原因というよりは、金属アレルギーによる脱毛が円形脱毛症のものと似ている、ということになりますね。
円形脱毛症と同様に、自分の免疫機能が誤作動を起こし、毛根を攻撃するために引き起こされる脱毛だからです。
銀歯が原因の場合、髪が抜ける以外にも、金属アレルギー特有の症状が出るかもしれません。
円形脱毛症の治療を続けてもまったく効果がなく、口内に銀歯がある場合は、金属アレルギーを疑った方が良いでしょう。
銀歯での金属アレルギーで脱毛するケースはとても少ないですが、それでも可能性はあります。
もしそういった症状がある場合は、一度アレルギーパッチテストを受けてみることをオススメします。検査だけならそんなに高額ではありません。
病院のアレルギー科で調べることが出来ますが、銀歯の事ですので専門の歯医者さんで調べてもらうのが一番なのではないでしょうか。