ハゲに効く食べ物 育毛・薄毛と○○の関係

飲酒が薄毛の原因に!?育毛に効くお酒と抜け毛を増やす飲み方

ある種のお酒には確かに育毛効果が期待できるものもあります。

ほとんどの育毛剤にも”無水エタノール”というアルコールが含まれています。

 

ですが、飲み方を間違えると抜け毛を増やす原因にもなります。

 

お酒が大好きだけど、将来ハゲたくない!

そんな方のために、お酒の健康への影響や育毛の関係、薄毛予防のポイントを紹介します。

お酒(アルコール)には育毛・薄毛予防になる?

お酒(アルコール)は育毛に効果があるのでしょうか?

 

答えは”YES”でもあり、”NO”でもあります。

 

「適量」の飲酒は善玉コレステロール値を上げ、動脈硬化を防ぐ作用があります。

また冷え性が改善されたり、ストレス緩和の効果もあります。

 

これらの作用は、頭皮の血流も良くするでしょうし、薄毛予防にも効果が期待できるでしょう

もちろん、あくまでも”適量”ですが。

 

ですが適量を超え、毎日飲み過ぎたとしたらさまざまな弊害があらわれるでしょう。

ではまず、お酒のよい側面、髪の毛を育てる飲酒のポイントを紹介します。

育毛と日本酒の関係

日本酒には有効なアミノ酸がたくさん含まれており、育毛効果もある「アデノシン」なんて物質も多く含まれてます。

アデノシンは育毛効果が高く、アデノシンを配合した育毛剤も発売されています。

 

また最新の研究では、日本酒の発酵の過程で生成されるα-グルコシルグリセロールという成分が知覚神経を刺激して、育毛に効果のあるIGF-I(インスリン様成長因子-I)という物質が増えることがわかりました。

IGF-1は新しい髪の毛を作り出す過程を促進させる成分です。

日本酒を熱燗にすれば、さらに胃腸の知覚神経を刺激しやすくなるので、より育毛効果を期待できるでしょう。

 

さらに日本酒に含まれるコウジ酸フェルラ酸には抗酸化作用があり、髪を若々しく保ち、育毛にも効果アリ!

ちなみに日本酒の適量は1日にトックリ一杯、一合くらいです。

育毛とビールの関係

ホップにはゲラ二オールというバラの香りの成分でもある物質が含まれています。

このゲラニオールやビールの炭酸、5%程度のアルコールが、胃腸の知覚神経を刺激してIGF-1が増える事がわかりました。

 

またビールに含まれる「ビール酵母」や「ホップ」も、育毛に効果のある栄養素です。

特にホップは女性ホルモンと似た働きを持っているので、薄毛・抜け毛の予防に効果的です。

 

ゲラニオール、ビール酵母、ホップ、これらの相乗効果でビールは髪の毛によい作用を発揮します。

ビールの適量は最大でも1日に大瓶1本程度、約500mlくらい。

できることなら200~350ml程度の量がイイですね。

関連記事:ビールのホップに凄い育毛効果!薄毛に効く理由とホップ配合シャンプーを紹介。

育毛とワインの関係

ワインとえばポリフェノール。

ブドウに含まれるポリフェノールには動脈硬化を防ぐと共に、強力な抗酸化作用を持っています。

 

効果があるのは白ワインより、ポリフェノールが豊富な赤ワイン。

 

赤ワインに含まれるポリフェノールである、クェルセチン、レスベラトロール、カテキンが強い抗酸化作用を持っていて体に良い効果があります。

その中でも、「レスベラトロール」が胃腸の知覚神経を刺激して、育毛効果のあるIGF-Iを増やすという研究結果があります。

マウスを使った実験でも、赤ワインによってIGF-1が増加することが認められました。

適量は1日にグラス2杯240mlくらいです。

もし赤ワインか白ワインか選ぶ機会があったとしたら、ポリフェノールの豊富な赤ワインを選びましょう。

追記:ワインに含まれる酒石酸に育毛効果が!?

ロート製薬が、ワインなどに含まれる酸味成分「酒石酸」に頭皮の細胞から発毛促進物質の産出を増加させる効果があることを発見し、新たな製品開発に生かそうと研究を進めている。

酒石酸はワインやブドウ、レモンといった酸味や苦味のある果物に含まれ、皮膚を弱酸性の状態に保ったり、微生物の増殖を抑制したりする効果で知られている。

ロートは酒石酸が持つ、こうした皮膚の細胞に対する強い作用に注目。

頭皮の毛穴にある育毛や発毛に関わる細胞を培養し酒石酸を与えると毛髪の成長を促す作用を持つ物質が最大で約1・6倍に増加した。

参照元:ワイン酸味成分に育毛効果 ロート製薬発見、研究進める(sankeibiz)

ロート製薬の研究発表によると、ワインに含まれる”酒石酸”という成分に、頭皮の発毛成分を増やす働きがあることがわかりました。

ただしこれは細胞実験の段階で、まだまだ研究段階のこと。

酒石酸を頭皮に塗ったり、飲んだりしたからと言って、人間に発毛作用があるかは確認されていません。

ともあれ、酒石酸に育毛効果があるかもしれないことはたしか。

 

酒石酸はワインの酸味や苦味に含まれる…ということは、やっぱり育毛には赤ワインがオススメということになりますね。

お酒の飲み過ぎが老化や薄毛を促進させる科学的な理由

日本酒やビール、ワインの育毛効果について紹介しました。

お酒好きであれば嬉しくなっちゃう事実です。

 

お酒は”適量”であれば健康を害することはないといわれています。

しかしながら、その適量は1日当たり日本酒だと1合、ビールは500mlで、ウイスキーはダブル1杯分の量です。

お酒が好きであれば、ちょっと物足りない量ですね。

ほとんどの方が、適量以上飲んでしまっているでしょう。

 

さらに最新のお酒に関する研究では、「お酒に適量などない」が通説になりつつあります。

飲酒は例え少しだったとしても、健康に害があるという研究結果が増えています。

たしかに適量なら血流の増加などの作用があるものの、それを凌駕するほどの悪影響があり、トータルで見ると健康に害ということみたいです。

 

飲酒は頭皮環境を悪化させることで薄毛や脱毛の原因になります。

過剰な飲酒習慣は内臓に負担をかけますし、飲みすぎることで血液中に多くなる過酸化水素という物質が増えてしまうのです。

なんだか学生の頃に科学の実験で聞いたことがありますが、実は過酸化水素は活性酸素の一種で、老化や薄毛の原因にもなり得るのです。

 

飲酒による内臓への悪影響や、過酸化水素の髪の毛への影響を紹介するのとともに、お酒でハゲないための方法を紹介します。

アルコールを摂取するとハゲる理由とは?

まず最初にアルコールを使ったマウスの実験を紹介します。

人間に換算してワイン1本分程度のアルコールを毎日与えたマウスと、アルコールを一切与えないマウス。

一週間後にこの2匹のマウスの血液を分析すると、血中の過酸化水素濃度に大きな違いが現れました。

アルコールを摂取していたマウスの方が、過酸化水素の量が劇的に増加していたのです。

 

アルコールを摂取すると、体内のアルコール分解酵素によって「アセトアルデヒド」という有害な物質に変化します。

このアセトアルデヒドが血管を刺激する影響で、顔が赤くなります。

心臓がドキドキするのも、吐き気を感じるのも、アセトアルデヒドの影響です。

 

アセトアルデヒドは体内で無害な水や酢酸に分解されるわけですが、その代謝の過程で発生するのが過酸化水素。

過酸化水素は活性酸素の一種で、老化現象の一因ともいわれている物質です。

アルコールの摂取で増加した血中の過酸化水素水は、体中の細胞を傷つけ、活動を劣化させる作用があります。

 

問題は、過酸化水素は細胞にダメージを与えるのと同時に、コラーゲンにもダメージを与えるということ。

 

過酸化水素は肌の下のコラーゲン繊維を攻撃し、ダメージを与えます。

これがシミ・シワの原因になるので、酒飲みの高齢者はシミやシワが多くなってしまうんですね。

皮膚のコラーゲンも悪影響を受けると考えられるので、飲酒による過酸化水素の増加は薄毛を引き起こす原因にもなりえるでしょう。

 

2016年に医科歯科大の研究チームが、”コラーゲンの減少が薄毛の原因になる”という事実を発表しました。

正常なヘア・サイクルを維持するには、頭皮下にあるコラーゲンが重要な役割を担っているのです。

コラーゲンが減少すると発毛力も低下することは、マウスの実験でも確かめられています。

 

アルコール摂取による血中過酸化水素の増加は、頭皮のコラーゲンにダメージを与え、薄毛を引き起こす原因になるのです。

アルコール代謝に使われる栄養素

摂取したアルコールは肝臓で無害な酢酸や水、二酸化炭素に分解されて、尿として体外に排出されます。

アルコールの代謝には肝臓が重要な役割を果たしているんですね。

お酒を飲み過ぎると肝硬変などの肝臓の病気になるもの、アルコールの代謝のために肝臓に大きな負担をかけていることのあらわれです。

 

この肝臓でアルコールを代謝する際には、たんぱく質やビタミン、亜鉛などの重要な栄養素が大量に使われます。

 

どれも髪の毛の成長に欠かせない大切な栄養素です。

毎日お酒を飲む人などは、普通の人よりも積極的に栄養を取るべきでしょう。

お酒に強い人でも注意が必要!!

有害なアセトアルデヒドも、体内のアセトアルデヒド代謝酵素によって、無害な酢酸や水・二酸化炭素に分解されて体外に排出されます。

このアセトアルデヒド代謝酵素の量は遺伝的に決まっていて、生涯変わることはありません。

体質的にお酒に強い人は、アセトアルデヒドを代謝する能力も高いので、飲んでも顔が赤くならないし、吐き気も感じないし、たくさん飲むことができます。

アセトアルデヒドの悪影響が少なくなるってことですね。

 

逆にお酒に弱い体質の人や、まったく飲めない下戸の人は、お酒に強い人に比べてアルコールの摂取による内臓疾患やがんのリスクが高くなる傾向があります。

 

…ですが、過酸化水素はお酒に強い人でも同様に悪さをします。

酒の飲み過ぎで肝臓が悪くなるのも、体内である種の栄養素が決定的に不足していることを示唆しています。

 

お酒に強いタイプの人でも、アセトアルデヒドを代謝する過程で過酸化水素を作り出してしまいます。

血液中の過酸化水素濃度が上昇した結果、全身の細胞にダメージを与えることに変わりはありません。

 

老化が促進されるし、肌のシミやシワの原因にもなります。

もちろん、薄毛や脱毛の原因にもなるでしょう。

むしろ、お酒に強い人の方がたくさんアルコールを摂取できるので、結果的に過酸化水素の悪影響を受けやすい可能性もあります。

 

特に薄毛に悩んでいるのなら、アルコールの摂取による過酸化水素の増加は薄毛の進行を速める結果になるでしょう。

お酒を飲む頻度が高い人の方が薄毛リスクも高い

育毛剤チャップアップを販売している株式会社ソーシャルテックが発表した「お酒と薄毛」に関する調査結果が発表されました。

約1,000人を対象とした調査ですが、薄毛のグループでは「週2日以上飲む習慣のある人」が71.9%に上りましたが、薄毛ではない人のグループは58.3%という結果になりました。

 

やっぱり飲酒の習慣がある人の方が薄毛が多いことが判明したのです。

 

さらに薄毛のグループは家で晩酌することも多く、シメにラーメンなどの炭水化物を多く摂取することもわかっています。

お酒そのものの悪影響もさることながら、それに付随する”生活習慣や食生活の悪化”が薄毛をもたらしているのかもしれません。

飲酒による悪影響まとめ

というわけで今回は特に飲酒による栄養の大量消費と過酸化水素の増加にスポットを当てましたが、飲酒はそれ以外にも様々な悪影響があります。

  • アセトアルデヒドがAGE(終末糖化産物)を生み出し、薄毛の原因になる
  • アセトアルデヒドがAGEの原因であるアセトアルデヒドを増加させる
  • アルコールの代謝で肝臓にダメージを与え、栄養素の吸収を阻害する
  • 脂っこいつまみによって肥満の原因になる

飲酒による薄毛や脱毛を予防するには、お酒を飲む量を少なくするか、まったく飲まない必要があります。

 

ちなみに、アルコールの1日の適量はこちら。

  • ビール:500ml
  • 日本酒:一合
  • ウィスキー:ダブル1杯
  • 焼酎:約110ml
  • ワイン:180ml
  • 缶チューハイ:約520ml

お酒に強い体質だから、なんて過信してはいけません。

 

薄毛や脱毛を予防するには、お酒に強い、弱い、関係なく適量を守ることが大切なんです

お酒で薄毛を促進しないための方法

アルコールを摂取しすぎると、さまざまな悪影響がある。

もちろん、薄毛・抜け毛のリスクも上がってしまう。

最初にビールやワインの育毛効果を紹介しましたが、飲み過ぎたらせっかくの効果も台無しです。

 

「だったら、飲み過ぎなければいいんでしょ~が!!!」

 

そう思うかもしれませんが、先ほども少し紹介したように「適量の飲酒の健康神話」は最新の研究で否定されつつあります。

 

「酒は百薬の長」という言葉は有名ですが、「適量のお酒も健康に取って害悪」というのが最近の通説です。

たとえばカナダのヴィクトリア大学と、豪州国立薬物調査研究所の共同研究チームによって、こんな研究結果が発表されました。

(87件のアルコールに関する研究論文を検証した結果)一般的に「適度な飲酒(アルコール量で1日1.3~24.9グラム)」とされるレベルの人と、まったく飲酒をしない人を比較しても、死亡率の有意な減少は確認できなかった。

研究者らは、飲酒が動脈硬化症や冠動脈疾患など、一部の疾患リスク低下と関係があることは認めつつ、「飲酒によってリスクが上昇する疾患で、結果的にアルコールの健康効果とされるものは相殺されているのだろう」とコメントしている。

参照元:「酒は百薬の長」と言われてきたが カナダ、豪州の研究で完全否定

適量の飲酒は全身の血流を良くするし、確かに健康に良い影響もある。

だけどアルコール摂取による悪影響はそれを相殺するばかりか、むしろ悪影響の方が強くなる。

そんな研究結果です。

 

これは育毛にとっても同じことが言えるでしょう。

お酒は薄毛予防に効果的な部分もありますが、心臓に負担をかけたり、血管にダメージを与えます。

最終的には薄毛や抜け毛を引き起こすリスクを上げてしまいます。

 

しかも、これは適量の飲酒でも起こり得ることだから注意が必要です。

 

また「適量の飲酒は健康に良い」と同様に「お酒を飲み続ければ強くなる」なんて話も嘘で、生まれつきの体内のアルコール代謝酵素の量は変わりません。

実は黒人や白人には下戸はいない。黄色人種だけ、このアセドアルデヒドを分解できない体質の人がいます。一説には日本人の半分は体質的にお酒に弱いとの事。

こういった体質的にお酒が飲めない人は、飲酒の悪影響がさらに強くなるので注意が必要です。

アセドアルデヒドが分解されず、血液を通して体中にいきわたる。そうすると、このアセドアルデヒドが男性型脱毛(AGA)の原因物質ジヒドロテストステロンを増やしてしまうでしょう。

 

もちろん「お酒が強い、大好き!」という人も飲みすぎには注意。

過度な飲酒で肝臓の機能が低下すると、髪への栄養補給が行き届かなくなり、抜け毛の原因になります。髪の毛にとって大事なアミノ酸が、アルコールの分解のために使用されてしまうのです。

そしてお酒に含まれる多量の糖分、これを分解するためにビタミンB2が使われます。ビタミンB2は育毛にとってもとても大切な栄養素。不足すると薄毛の原因になります。

寝酒(ナイトキャップ)なんて言葉もあるように、寝る前の飲酒はよく眠れる気がしますが、実は睡眠後も肝臓はアルコールの分解に大忙し。これが睡眠の質を下げます。もちろん育毛には悪影響となるでしょう。

 

今回、日本酒、ワイン、ビールなどの育毛効果について紹介しました。

ですが、お酒は飲まないでいいのなら、飲まなくてOK!!

 

日本酒やビールに育毛に良い成分が入っているからといって、「薄毛予防のために飲む」というのは完全な間違いです。

 

では、お酒で薄毛にならないようにする方法をまとめてみましょう。

お酒はたしかに健康に良い側面もあるけれど、もし飲むとしても、あくまでも適量。

まったく飲まないのがベスト。

 

ということになります。

酒は百薬の長といわれますが、それを過信してはいけません。適量を守れば身体への悪影響も軽微ですし、心もリラックスできます。

お酒は飲み過ぎず、上手に付き合っていくのが大事ですね。

おすすめ記事:焼酎が育毛に効果的!飲む以外にも活用できる3つの方法とは?

-ハゲに効く食べ物, 育毛・薄毛と○○の関係