女性の薄毛対策

女性の更年期障害による薄毛・抜け毛を予防する効果的な対策

2016年4月8日

更年期障害は加齢によるホルモンバランスの崩れが引き起こす様々な身体症状の事を指します。

女性の場合は閉経が起きる年齢が平均50歳と言われていて、その前後5年間の45~55歳くらいを更年期と呼びます。

この時期、女性ホルモンのエストロゲン分泌が減少することで、様々な症状があらわれることが多くなります。

 

もちろん、個人差があるので、一生更年期障害が起きない方もいますし、30代から更年期障害の症状が現れる場合もあります。

更年期障害になると、精神的にも身体的にも様々な症状が現れます。

その内のひとつが抜け毛や薄毛です。

更年期障害が原因の抜け毛、薄毛対策を紹介します。

更年期障害の症状

更年期に急激にホルモンバランスが崩れます。それが原因で、様々な症状が現れます。

更年期障害の代表的な症状を紹介します。

  • 動悸
  • イライラ
  • うつ
  • 頭痛
  • 耳鳴り
  • めまい
  • 汗が出る
  • 口の渇き
  • 下痢
  • 肩こり
  • 不眠
  • 薄毛

女性でこれらの症状が何の理由もなく続くようなら、更年期障害を疑った方が良いかもしれません。

更年期障害による薄毛の特徴は、男性のようにおでこや頭頂部からハゲていくにではなく、頭髪全体が薄くなっていくというもの。

では、なぜ更年期障害が薄毛の原因になるのでしょうか?

更年期障害による薄毛・脱毛の原因。

男女ともに、男性ホルモンも女性ホルモンも体内で作られています。

男性は男性ホルモンが多く分泌されていて、女性ホルモンは少ない。

男性の薄毛は、たくさん分泌される男性ホルモン「テストステロン」の影響で始まります。

 

逆に女性は女性ホルモンのエストロゲンがたくさん分泌されているので、男性より格段に薄毛になりにくいです。

女性ホルモンには髪を美しくしたり、髪の毛を生やす効果があるからです。

 

更年期障害により女性ホルモンの分泌が減少した場合、発毛効果のあるエストロゲンの分泌が減少するのに対して、男性ホルモンの分泌はいままでと変わりません。

相対的に男性ホルモンの影響が色濃くなるため、女性でも薄毛になってしまいます。

更年期障害におけるホルモンバランスの崩れ、これが女性の薄毛の原因なのです。

更年期障害による薄毛対策

更年期障害による薄毛の原因は、女性ホルモンのエストロゲンが減少するため。

とはいえ、その薄毛対策は一般的に考えられているものと同じです。

正しい生活習慣やバランスの良い食生活。

頭皮のマッサージや成長ホルモンが分泌される睡眠も大事です。

もちろん、男性ホルモンが原因で薄毛になるので、女性専用の育毛剤も効果的です。

それぞれの具体的な方法を紹介します。

運動や食生活を改善する注意点

「更年期障害の女性に適度な運動をしてもらうとその症状が軽減される」、そんな報告が国内外で発表されています。

激しい運動は必要ありません。

散歩や軽いジョギング、ヨガやダンス、そんな有酸素運動は更年期障害を軽減し、体内のホルモンバランスを整えてくれるでしょう。

 

食事については、やっぱりいろんな食べ物を食べるのが大切。

たとえば大豆イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをするからオススメ、なんて話も聞きますが、大豆製品を食べていればいいかというとそうではありません。

女性ホルモンは「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類。

特に出産を経験していない女性は、エストロゲン優位でプロゲステロンが少ない傾向にあります。

そんなホルモンバランスのときに大豆製品をたくさん食べたら、むしろ逆効果になってしまうでしょう。

 

大豆製品を食べるのはもちろん大事、だけどそれにこだわらず、穀物、野菜、果物をいろいろと食べるのが大切です。

甘いお菓子やデザートは食べ過ぎないように。

そんないわゆる”健康的な食生活”が、体内のホルモンバランスを正常化するのにとても大切なのです。

しっかりと眠るために必要なこと

慢性的に睡眠不足が続くと、ホルモンバランスが乱れたり、自律神経が乱れてしまう原因になります。

集中力や記憶力、自制心も低下して、すぐにイライラしてしまうでしょう。

女性ホルモンの分泌を増やすためにも、夜更かしせずにしっかりと睡眠をとるのが大切です。

もし忙しすぎて眠る時間が取れないという方でも、休日に「寝だめ」するのが大切です。

一説には「週末の寝だめは体内時計を狂わすのでダメ」ともいわれていますが、睡眠不足が続いているのなら、むしろするべきと考えます。

もし体内時計が乱れてしまうのが嫌であれば、起きるのを遅くするのではなく、眠る時間を早めて睡眠時間を確保しましょう。

更年期障害にオススメの漢方

また、更年期障害には漢方も有効です。

西洋医学の薬は対処療法で、症状に対応する薬が処方されますが、漢方には体質改善の効果があると言われています。

更年期障害にオススメの漢方は以下になります。

更年期障害の抜け毛まとめ

男性の薄毛は遺伝的な要素が強いですが、女性の薄毛の原因で最も多いのがエストロゲンの減少です。

エストロゲンは美しい髪を維持する作用がありますが、生活習慣やストレス、加齢によってどんどん減っていきます。

ですが適切な対処をすれば、男性よりも薄毛の改善は簡単だと思います。

 

もし更年期で抜け毛が気になるようになったら、まずは生活習慣を見直してみるのが大切です。

今までの生活で足りなかったものや、逆に無駄にやっていたことを考え、規則正しく健康的な生活を送るよう心がけましょう。

そうすればホルモンバランスが整い、心身ともに健康に泣ていくでしょう。

健康な頭皮からは、太くてツヤのある髪の毛が育ちます。

ちょっと時間はかかるかもしれませんが、日々継続していくのが大切です。

 

というわけで更年期障害の対策を紹介しましたが、もし更年期障害の症状が酷い場合は、自分での対策は限界があります。

つらかったり、苦しかったら、産婦人科を受診して専門医に相談するのがいいでしょう。

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