育毛の最新研究

ダチョウの卵からの「薄毛抗体」で育毛剤ができる!?

2017年3月18日

ダチョウが大好きな京都府立大学大学院 生命環境科学研究科の塚本康浩教授は、ダチョウが持つ強い免疫力に着目し、様々な薬を開発してきました。

例えば、ダチョウの卵からインフルエンザや花粉症予防に効果を発揮するマスクを開発することに成功しています。このマスクは「ダチョウ抗体マスク」という名前で普通に販売されています。

また、ニキビを治療する薬やアトピーを和らげる化粧品などを開発してきた過去を持っています。

そんな塚本教授が、ダチョウを利用した「薄毛治療効果のある抗体」の研究を進めているそうです。

ダチョウが薄毛の悩みを吹き飛ばす!?

ダチョウはケガをしてもすぐに治るし、寿命が60年くらいある中でもともと不潔な鳥であるのに感染症にもかからないことから、非常に「免疫力が強い、いい抗体」がとれるのではないかと研究を始めました。

しかも年間120個ほどの卵を産むとのことで、抗体が簡単に安価に取れます。

今、塚本教授が取り組んでいる研究は、まさに「薄毛」に効果が期待される抗体の研究。

実際に"薄毛に悩む人"でも効果が確認できています。

すでに"薄毛に効く抗体"は企業にも提供されていて、早かったら夏前には商品化されるとのこと。

参照元:ダチョウ、「薄毛」改善に役立つ?(ビッグローブ・ニュース)

動物の抗体を利用することで、性欲が増す、がんを抑制するなどの様々な生理作用が生まれます。

この抗体の特質を利用することで、薄毛の改善にも効果を発揮するかもしれないとのこと。

ダチョウが薄毛原因物質の抗体を作り出す仕組み

先ほど塚本教授はアトピーを抑制する化粧品を開発したと紹介しましたが、その作成手順を簡単に説明するとこうなります。

①花粉やハウスダストなどの抗原(アレルギーの原因となる物質)をダチョウに注射する。

②ダチョウの中で抗原に対する抗体が生まれる。

③生んだタマゴから抗体を取り出す。

このように取り出した抗体を、薬として精製するんですね。

 

これと同じことを薄毛に対しても行います。

薄毛を引き起こす原因物質は、ほぼ特定されています。

まず、ダチョウに薄毛の原因となる物質を注射する。そうすると、ダチョウの体内に、その薄毛原因物質の抗体ができる。そうしてできた抗体を、人間の体内に注入すれば…?

その抗体が薄毛の原因物質を抑制することで、薄毛が改善され、髪の毛が生えてくるのではないでしょうか。

 

すでに”薄毛に効く抗体”は作られていて、実際に効き目もあったということですが…。

もう少ししたら、ダチョウのタマゴから作った育毛剤が販売されるかもしれませんね。

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