睡眠不足が続くと、日中に頭がぼ~っとしたり、疲れが取れなかったり、色々な弊害が現れます。
そんな悪影響のひとつが「抜け毛が増える」ってこと。
育毛にとって睡眠はとても大事なのです。
睡眠が育毛にとって大切な理由と、より良い睡眠を取る為の方法を紹介します。
睡眠不足が髪に悪い理由
まずは簡単に、なぜ睡眠不足が脱毛を引き起こすのか、その理由を説明します。
第一に、睡眠不足が続くとストレスが溜まります。
ストレスは薄毛を促進します。過剰なストレスを受けると、副腎からコルチゾールと呼ばれるストレスホルモンが分泌。この影響で自律神経が緊張し、それによって頭皮の血管が収縮してしまいます。
血管が収縮すれば、頭皮の血行が悪くなり、それが薄毛の原因になります。
また、過剰なストレスは自律神経系のバランスを崩してしまうこともあります。
「自律神経の乱れで抜け毛が増えてハゲる理由と簡単にできる改善方法」でも説明していますが、自律神経の乱れもまた、薄毛の原因となるでしょう。
私たちは日々、日常の中でストレスを感じ続けて生きています。人間関係、学校や職場、ネット、まったくストレスを感じないで生きている人の方が珍しいくらい。
それでも問題なく生活を続けられる理由は、私たちはたとえストレスを感じても、無意識に上手に処理しているから。
ストレス解消の方法はさまざまで、遊んだりお風呂に入ったりといろいろとありますが、一番劇的な効果を発揮するのが睡眠です。
もし睡眠不足が続いてしまったら、ストレスが上手く解消されずにストレスホルモンが増えて、抜け毛が増えてしまうかもしれません。
睡眠時に分泌する成長ホルモンが不足する。
「寝る子は育つ」ということわざがありますが、これには科学的な根拠があります。
人間は寝ている間に「成長ホルモン」が分泌されるのです。この成長ホルモンが、こどもの肉体を成長させる効果があるんですね。
大人になった後でも成長ホルモンは大事。身長が伸びるというわけではありませんが、成長ホルモンによって外傷や細胞の傷の修復を促進することが出来ます。
この成長ホルモンは、もちろん髪の毛を作りだす細胞の働きを強化する効果もあります。
もし成長ホルモンが不足してしまったら、肌荒れもするし、薄毛の原因にもなるでしょう。
成長ホルモンは髪のダメージを修復したり、細胞分裂を促進することで発毛を促したりと、育毛にとっても大事な物質なのです。
この成長ホルモンは睡眠中に、脳の脳下垂体という場所から分泌されます。
人間は入眠すると、その直後にノンレム睡眠(深い眠り)に入ります。その後、レム睡眠(浅い眠り)に入ります。このレム睡眠時は、身体は寝ていても脳は活発に活動しています。夢を見るのもレム睡眠の時。睡眠はノンレム睡眠→レム睡眠の繰り返しで構成されているのです。
成長ホルモンはノンレム睡眠の時間帯に大量に分泌されます。
眠る時間帯も、成長ホルモンの分泌に関係します。
お昼に熟睡するよりも、夜にちゃんと寝る方が成長ホルモンの分泌は増えます。
22時~2時までが一般的にゴールデンタイムと呼ばれていて、この時間帯に眠ると成長ホルモンがたくさん分泌されるといわれています。
ですが実際のところ、22時までに眠るのはなかなか難しいと思います。
それに睡眠のゴールデンタイムという考え方自体が、最新の研究で否定されてきています。
睡眠のゴールデンタイムである22時~2時という時間帯は、実は平均的な朝型の人たちから導き出されたものなのです。
人間の体内時計ってのは、思いのほか人それぞれ違ってきています。朝に調子がいい朝型人間もいれば、夜になればなるほど目が冴えてくる夜型人間もいる。
体験的にもわかっているのではないでしょうか。
22時~2時ってのは”朝型人間”にとってのゴールデンタイムなのです。
生活習慣も考えると育毛の為には、21時~7時までの間に7時間以上眠るのがオススメです。
睡眠不足が続くと疲れがとれず、体にダメージが蓄積されます。
そこで一番最初にダメージが表面化するのが髪の毛や頭皮なんです。
これは生存に不必要なところから栄養補給などのケアをしなくなり、それを使って大事な器官にエネルギーをまわすからと言われています。
睡眠不足の影響が一番初めに出るのが「髪」ということになんですね。
育毛のためにもぐっすりと睡眠をとるようにしましょう。
カンタンに実践できる6つの熟睡できる方法!
成長ホルモンはノンレム睡眠の時間帯にたくさん分泌されます。ノンレム睡眠は深い眠り、つまり熟睡することで成長ホルモンはたくさん分泌されるということです。
簡単に実践できる「熟睡する方法」を紹介します。
①日中に適度に運動する
日中の適度な運動は、夜の睡眠の質を高めます。
もしデスクワークばかりの仕事をしていた場合は、30分ほど散歩するだけでも睡眠の質がずいぶんと変わってくるのではないでしょうか。軽い運動はストレス解消の効果もあります。
筋トレもオススメ。
筋トレをすると成長ホルモンが分泌されるので、薄毛予防の観点からも良い影響が得られます。
日中にまったく運動せずに疲れていない状態だと、夜眠れない場合があるので注意しましょう。
②眠る2~3時間前にはお風呂に入る
質の良い眠りには深部体温を下げることが大事。
そのためにはお風呂に入ることが重要です。眠る2~3時間前に、ぬるいお風呂に入れば深部体温がいったん上昇します。
その後、次第に深部体温が下がっていき、2~3時間後にはお風呂に入る前よりも低下するのです。
深部体温が下がると、スッと眠れるし、睡眠の質も良くなります。
③寝る前にコーヒーを飲まない。飲むなら牛乳を
夜は覚醒作用のあるカフェインを含んだ飲み物は飲まないようにしましょう。コーヒー、紅茶、緑茶などですね。
もし飲むのなら、安眠効果のあるトリプトファンやカルシウムを含んだ牛乳がオススメです。
ただし眠る直前に牛乳を飲むと、消化吸収に少し時間がかかるので、入眠初期の睡眠の質が下がることもあります。
眠る直前ではなく、ちょっと前に飲んだり、消化吸収をよくするためにホットミルクにして飲むといった工夫をするのがオススメです。
④ベッドに入ってからスマホはいじらない
眠る直前までテレビを観たり、スマホやパソコンの画面を見ると、睡眠の質を下げる原因になります。
強い光(ブルーライト)が目の中に入ると、覚醒作用があるからです。
色んな記事を読んで情報が入ってくることで脳が興奮することもまた、眠ることから遠ざかってしまう一因。
眠る前は、部屋の明かりを暗めにして安静に過ごすと、睡眠の質が高まるでしょう。
⑤夜の食事・アルコールはほどほどに
たくさん食べた後って眠くなりますよね。その理由は、全身の血流が胃などの消化器官に集まり、活発に活動するため、脳の血流が低下して眠気を感じるのです。
この状態で寝ると、身体は消化を頑張っている状態なので熟睡できません。同様の理由で、アルコールを飲んだ後に眠ると、身体はアルコールを分解することを頑張っているので熟睡できません。お酒を飲んだ方が良く眠れるなんてデタラメです。
眠る前にはお酒は飲まない、食べ物も食べないことが大事。
夕食も最低でも睡眠時間の3,4時間前には済ませておいた方がいいです。
たらふく食べるのは朝食かランチにして、夜は小食にすると、眠りが深くなり結果的に良質な成長ホルモンが分泌されます。
⑥寝室の環境を整える
夏の暑い夜。
冬の寒い夜。
どちらも良く眠れなかったり、夜になんども目が覚めてしまいます。
質の良い睡眠をとるには、部屋の温度や湿度、照明などがとても大切です。
自分が快適に感じるくらいの温度や湿度を保持できるように工夫してみましょう。
照明は真っ暗でも明るすぎても熟睡できないといわれています。
豆電球1個くらいの間接照明がオススメです。
最後にオススメの熟睡・疲労回復アイテムを紹介します
成長ホルモンは髪の毛を作りだすのにとても大切な役割を担っています。
そして成長ホルモンは、熟睡している時にたくさん分泌されます。
睡眠不足が続くと、身体のホルモンバランスが崩れ、メンタルも崩壊しますし、髪の毛にもとっても悪影響を及ぼします。
21時~7時までの間に7時間以上眠ること。
質の良い睡眠をとることが大事です。
紹介した6つの熟睡方法を実践して、髪の毛のためにも質の良い睡眠をとってください。
ちなみにほんと~に疲れ果ててしまったときは、リポビタンDXがオススメです。
肉体疲労時の栄養補給をしながらも、睡眠の質を上げる成分も含まれています。
主成分のタウリンは蛸なんかに多く含まれているのですが、なかなか普段の食生活で摂取できませんし、髪にも大切な栄養素と言われています。
自分も「明日までに体力を回復せねば!」とか「ちょっと風邪っぽいかも…」なんてときにたまに使ってます。