ハゲの雑学 日常生活のハゲ対策

うつ病が原因で薄毛になったり、ハゲが原因でうつ病になる可能性はあるのだろうか。

2018年12月10日

うつ病になると、抜け毛が増えて薄毛になりやすくなるのでしょうか?

強いストレスを感じやすくなるし、内服薬の副作用などもあるし、なんとなくハゲやすそうなイメージがあります。

ストレスで薄毛になるとか、円形脱毛症になるなんて話もありますし。

 

うつ病は薄毛の原因になるのか?

逆に、薄毛の悩みはうつ病の原因になるのか?

今回は、うつと薄毛の関係を詳しく紹介します。

薄毛で鬱になる?うつを発症する原因

うつ病になる原因はまだ正確にはわかっていません。有力な考え方が「ストレス脆弱性モデル」という考え方。

遺伝による脳のつくりや生まれ育った環境による性格形成で、人それぞれ「ストレスへの耐性」や「うつになりやすいか」は違っていて、ストレスが一定水準以上かかるとうつ病を発症するというもの。

過剰な労働や家庭環境などで、毎日すっごいストレスを感じていたとしても、耐性があってうつ病にならない人もいます。

それとは逆に、ちょっとした人間関係のストレスでうつ病になってしまう人もいます。

 

つまり、うつ病は遺伝的要素と環境要素で発症するってわけですね。

 

そう考えると、うつ病の原因として薄毛やハゲがあり得るのではないでしょうか。

若いうちからのハゲや、女性の薄毛は、人の目もすごく気になるものです。そんな慢性的なストレスが原因でうつになってしまう可能性は十分にあり得ます。

シャンプーの後に髪の毛が抜ける、枕に髪の毛が付いている、そんな普通の人が普通に脱毛する現象にも過剰反応して「絶対ハゲる!最悪!」なんて余計にストレスに感じてしまい、そのストレスが薄毛を進行させてしまうなんて悪循環もありえますね。

 

もし薄毛がどうしても気になる場合は、応急の手段としてウィッグを付けたりカツラを付けたりして、薄毛部分を隠すのが効果的。

また、育毛剤を使ったりするのもいいですし、育毛クリニックに相談すのもいいでしょう。

男性も女性も、育毛クリニックで一度無料相談をしてみるのが良いのではないでしょうか。

育毛クリニックが有効な理由について

☆うつ病の発症メカニズムはまだ解明されていないが「ストレス脆弱性モデル」で考えた場合、薄毛・ハゲがうつ病のリスクを上げる可能性はある。

うつで薄毛になる?ハゲを発症する原因

うつ病の発症を「ストレス脆弱性モデル」で考えると、薄毛や抜け毛がうつ病の原因になる可能性は十分にあります。

では逆に、今までまったく薄毛ではなかったのに、うつ病になったとたんにハゲ始めた…そんなことがあり得るのでしょうか?

 

薄毛になる原因もうつ病と同様に、遺伝的要因環境的要因があると言われています。

薄毛になりやすい遺伝子を持っている人は、どれだけ健康的な生活を送ってもハゲになりやすい。

たとえ薄毛になりにくい遺伝子をもっていても、デタラメな食生活を続けていたり、不規則な生活を送っていると薄毛になってしまいます。

 

うつ病は薄毛にとっては「環境要因」のひとつといっていいでしょう。

多少強引ですが、うつによるマイナス思考やストレスが、薄毛を誘発する可能性があります。ストレスは血流の悪化を招くからです。

過剰にストレスに晒されると、ストレスホルモンがたくさん分泌され、全身の血管を収縮させると共に血流が悪化します。

これにより、頭皮の血流が悪化。結果的に薄毛になる…かも知れません。

また、うつ病になると食欲も減退するんので、適切な栄養補給が出来なくなってしまう場合があります。

これもまた、薄毛の原因になりえるでしょう。

 

そんなうつ病の代表的な身体症状がこちら。

うつ病の症状

  • 食欲がなくなる
  • 体重が減る
  • 身体がだるくなり、疲れやすくなる
  • 頭痛・めまい
  • 消化器系の不調(胃のムカムカ・下痢や便秘)
  • 血流障害
  • よく眠れなくなる

これらの身体症状を見ただけでも、薄毛にはとても悪影響がありそうです。

血流障害は肩こりや手足の冷えの原因になります。頭皮の血流が阻害されれば、薄毛の原因にもなりえます。

食欲がなくなれば、バランスの良い食事が出来なくなり、育毛に悪影響になります。

身体のだるさは運動不足につがなり、これまた育毛に悪い。肥満になるかもしれないし。

 

特にうつ病の症状の中で薄毛リスクを上げる要因となるのが「睡眠障害」です。

 

突然話はそれますが、静岡県ではうつ病による自殺を防ぐために「富士モデル事業」という対策を行っています。

もともと鬱による自殺率が高かった静岡県は、この富士モデル事業でうつ病を早期に発見し、病状が悪化する前に治療しようとしました。

結果として、この富士モデル事業実施の結果、自殺率は大きく下がりました。

どうやってうつ病を早期に発見できたのでしょうか?

 

うつ病って実はわかりずらい病気。

ただネガティブな気分になるだけじゃなく症状は多岐にわたり、自己判断が難しい。そこで富士モデルでは、すごくシンプルなうつ病の身体症状に着目しました。

それは「睡眠障害」です。

うつ病はメンタル的に生きる気力がなくなったり、やる気が無くなったり、希死念慮(死にたい気分)に襲われたりといった症状と共に、具体的な身体症状も現れます。

その代表的でわかりやすい症状が睡眠障害なのです。

 

なんだか最近眠れないなぁ…。

眠っても疲れが取れないな。

眠りが浅いような気がするよ。

そんな睡眠障害はうつ症状のひとつであることを大々的にアピールし、ピンポイントで睡眠不足だけに着目することで、うつ病を事前に察知することに成功。

効果的にうつ対策を講じることが出来たのです。

富士モデル事業のキャッチフレーズは「パパ、ちゃんと眠れてる?」実にわかりやすいですよね。

つまりメンタルばかり注目されるうつ病ですが、身体的な面、フィジカルな面でも大いに悪影響のある病気なのです。

 

もしうつでよく眠れない日が続いたとしたら…それが薄毛や抜け毛のリスクを高めてしまうかもしれません。

☆うつになると食欲不振、睡眠不足、血流の悪化によって薄毛リスクが上がる可能性がある。

円形脱毛症とうつ

うつになると精神的なストレスが強くかかります。

強いストレスを感じると、10円ハゲ(円形脱毛症)ができる…そんな話を聞いたことがあるでしょう。

そのため、うつ病になると円形脱毛症になりやすいような気がします。

 

実は円形脱毛症の発症については、ストレスは関係ないんじゃないかと言われています。

円形脱毛症は免疫系のトラブルが原因であると考えられているからです。

円形脱毛症の治療も免疫機能を正常化するような処置が行われます。

 

そのため、うつ病と円形脱毛症には相関関係がないと思われてきましたが…最新の研究ではうつと円形脱毛症がそれぞれにリスク要因になっていることがわかってきました。

円形脱毛症(AA)の罹病は、後にうつ病を発症するリスクがある一方で、大うつ病性障害(うつ病、MDD)の罹病も後のAA発症の有意なリスク因子であることが、カナダ・カルガリー大学のIsabelle A. Vallerand氏らによって明らかになった。

参照元:円形脱毛症とうつ病、相互にリスク因子

うつ病は円形脱毛症のリスクを上げてしまいます。

しかもしっかりと抗うつ剤を使用すると、円形脱毛症のリスクも下がるのだそう。

うつ病で円形脱毛症にならないためにも、ちゃんと病院で治療するのが大切なようです。

☆うつ病になると円形脱毛症のリスクを上げてしまうし、円形脱毛症になるとうつ病のリスクを上げてしまう。

女性の薄毛とうつ

これは女性に限った話ですが、FAGA(女性男性型脱毛症)は女性ホルモンの分泌が減少し、ホルモンのバランスが崩れることによりリスクがあがります。

加齢。

ストレス。

バランスの悪い食生活。

不規則な生活。

これらの悪影響によって、体内のホルモンの分泌が乱れ、その影響で女性でも薄毛になってしまうのです。

 

この”ホルモンバランスの乱れ”は「更年期障害」も引き起こします。

更年期障害の症状には、気分が落ち込んだりやる気がでなくなるなどのうつと類似した症状が出る場合があります。

もしホルモンバランスの乱れで薄毛になっている場合、更年期障害と、それに伴ううつ症状を併発する可能性も少なからずあるという事ですね。

 

逆に更年期障害が原因でうつっぽい症状に悩まされている場合、ホルモンバランスの乱れによって、結果的に薄毛になっていく可能性もあるでしょう。

 

この場合は正確にはうつではないので、うつ病の治療は効果を示しません。

育毛クリニックに行って相談するか、ホルモンバランスを整える生活を送りましょう。

☆女性は女性ホルモンの乱れによってうつ症状や薄毛リスクが上がる。

うつ病の内服薬の副作用で薄毛になるのか?

慢性的なストレスは頭皮の血流を悪化させ、薄毛リスクを高める可能性がありますが、うつ病になったからといって、必ずしも薄毛になるわけではありません。

 

うつ病と薄毛の相関関係は、それほど強くないといっていいでしょう。

 

では、うつ病の治療薬の副作用はどうでしょうか?

うつ病の治療薬(向精神薬)にはたくさんの種類があり、人によって効かないものやよく効くものが違います。

ここでは個別の薬についてではなく、全体的な抗うつ薬の副作用について説明します。

☆向精神薬と抗精神薬の違い

余談ですが「こうせいしんやく」には向精神薬と抗精神薬のふたつがあります。

向精神薬は「精神に向かう(作用する)薬」のこと。うつ病の治療薬も躁病の薬も、広義的には煙草やアルコール、違法な薬物も向精神薬に分類されます。

対して抗精神薬は統合失調症や躁病の治療に使われる薬のことを指しています。

向精神薬の種類のひとつに、抗精神薬があるんですね。

抗うつ薬の代表的な副作用がこちら。

  • 不安感・焦燥感
  • 口が渇く
  • 便秘
  • 排尿障害
  • 眠気
  • 胃腸障害
  • 頭痛

基本的には抗うつ薬で抜け毛が増えることはありません。

ですが、イミプラミン、クロミプラミンなどの一部の抗うつ薬では、抜け毛が増えるという副作用が現れるようです。

もし抗うつ薬を服用してから抜け毛が増えたと感じたのなら、担当の医師に相談してみましょう。

うつと薄毛の関係と対策まとめ

うつ病の発症要因は正確に判明していませんが、ストレスがひとつのきっかけになる事はわかっています。

もし薄毛やハゲであることを気にしすぎて、過剰なストレスを感じていた場合は薄毛がうつの原因になりえるでしょう。

また、うつ病を発症すると、ストレスに敏感になり身体全体の血流が悪化したり、食生活が乱れがちになります。

それらの要因が、うつ病が薄毛の原因になる可能性はあります。

また、うつ病と円形脱毛症が相互に関係していることも、最新の研究で判明しています。

 

とはいえ、うつ病と薄毛はそれぞれ密接に関係しているというわけではありません。

多少はお互いに影響を与えあう関係、くらいに思っておいた方がいいでしょう。

薄毛とうつの悪循環を避けるためにも、薄毛治療とうつ病治療、そのどちらにも適切な対処をする必要があります。

 

まとめるとうつ病で薄毛に悩んでいる場合、その対処法は下記にまとめられますね。

抗うつ薬が原因かもしれない場合→担当の医師に相談する

食欲がなかったり、バランスの悪い食生活をしている自覚がある→しっかりと髪の毛に良い食べ物を心がける

頭皮の血行が悪い→頭皮マッサージをしたり、毎日入浴して血流をよくする

-ハゲの雑学, 日常生活のハゲ対策