毎日入るお風呂は、全身を温めて血流を良くし、疲れを癒してくれる効果があります。
もちろん、頭皮の血行も促進されるので、湯船につかるのは薄毛予防にも効果的です。シャワーですますのではなく、しっかりとお風呂に入るのは育毛の基本と言っていいでしょう。
頭皮の血行促進効果があるお風呂ですが、少し工夫するだけでよりその効果がアップします。
①42度の熱めのお湯に3分間入浴する。
②40度の温めのお湯に10分間入浴する。
どちらが、薄毛予防に効果的なのでしょうか?
薄毛予防効果のあるお風呂の入り方とは?
42度の熱いお風呂と、40度の温めのお風呂、どちらが良いかというと…
答えは②の「40度の温めのお湯に10分間入浴する」です。
40度の温めのお湯にじっくり入ると、副交感神経が優位になり、リラックス効果が得られます。
緊張していると交感神経が優位になり、その影響で血管が収縮してしまいます。血管が収縮した状態が長時間続くと、毛細血管へのダメージになり、毛細血管の量も減ってしまうでしょう。
日中に勉強や仕事、人間関係に追われてストレスが溜まっていたり、ずっと緊張していたとしたら、その影響で頭皮の血行が滞っている可能性があります。
そんなストレスが原因の血行不良を改善するのに、温めのお風呂は最適です。
特に疲れた日、緊張が続いた日は、意識して40度のお湯に10分程度入りましょう。
そうすれば、全身がリラックスできて、全身の毛細血管が拡張します。薄毛予防効果も期待できるでしょう。
では、42度の熱めのお湯に入るのは、薄毛の原因になるのでしょうか?
42度のお湯に入るとハゲる?
42度以上のお湯に入ると、熱いお湯に全身が刺激されます。そうすると、交感神経が優位になり、全身の血管が収縮して血圧が上昇してしまうでしょう。
血管の収縮は薄毛の原因にもなりえます。
ですが、42度のお風呂に入るのが絶対にダメ!ということではありません。
入り方次第では、熱いお湯もまた、薄毛予防効果を発揮するからです。
カギを握るのは「ヒートショックプロテイン」というたんぱく質です。
ヒートショックプロテインは、身体に刺激やストレスを感じたときに発生するたんぱく質で、抗ストレス作用があります。
免疫機能を高めたり、新陳代謝を上昇させ、皮膚の傷をいやしたり、美肌効果なんかもあります。これらの効果から、頭皮環境を正常化させる効果も期待できます。
ヒートショックプロテインを増加させる、安全で手軽な方法が、熱いお風呂に入るという方法です。
ヒートショックプロテインを増やすには、体温を39度まで上昇させなければならないといわれています。
42度のお風呂に入る場合は、10分間我慢して入る必要があります。
そうすれば体温が39度まで上昇し、薄毛予防効果が期待できるヒートショックプロテインが増えるでしょう。
結局のところオススメのお風呂の入り方は?
温いお湯にもリラックス効果があり、熱いお湯にもヒートショックプロテインの増加効果があります。
結局のところ、どっちがいいのでしょうか?
オススメは3日連続で40度の温めのお湯に入って、4日目に42度の熱めのお湯に入ることです。
熱いお風呂に入って得られるヒートショックプロテインの効果は2~3日ほど持続することが知られています。
毎日熱いお風呂に入る必要はないですし、毎日熱いお風呂にはいると血管収縮作用もあるし刺激が強すぎになってしまうでしょう。
3日くらい40度程度のお風呂でリラックスし、1日だけ熱いお湯で身体に刺激を与える。この繰り返しが、もっとも薄毛予防効果が期待できるお風呂の入り方だと思います。
基本的には40度程度のお湯の方が、健康に良いと考えて間違いないでしょう。たま~に熱めのお湯に入るのもいいよ、くらいに考えておけばよいでしょうね。