- 女性全体の8.6%が薄毛の悩みを抱えている
- 自分の薄毛が気になりだした平均年齢は37.7歳
そんな調査結果が発表されました。
37.7歳はちょうどホルモンバランスが崩れがちになる年代。
そこで、女性特有の薄毛を予防し、ホルモンバランスを整えるためにやって欲しいこと、やってはダメなNG習慣を紹介します。
37.7歳以降の女性の薄毛・抜け毛リスクを高めるNG習慣
ホットペッパービューティーアカデミーが 20~69歳の男女を対象に「薄毛に関する意識調査2018」を実施し、その調査結果を発表しました。
アンケートで「自分が薄毛である」と答えた女性の割合がこちら。
2016年 | 7.9% |
2017年 | 7.7% |
2018年 | 8.6% |
2018年は20歳~69歳の女性全体の8.6%が、薄毛に悩んでいるという結果になりました。
かなり多くの女性が、髪が薄くなっていることに悩んでいるんですね。
次に「薄毛に関して、あたなは、何歳くらいから気になり始めましたか」という質問に対しての回答がこちら。
2016年 | 41.1歳 |
2017年 | 39.9歳 |
2018年 | 37.7歳 |
年々、女性の薄毛の悩みが低年齢化しているのがわかりますね。
男性とは違い、女性は薄毛になりにくい大きな理由が女性ホルモンにあります。
女性ホルモンには美しい髪の毛を育む働きがあるため、女性ホルモンの分泌量が多い女性は薄毛になりづらいのです。
では、なぜ薄毛に悩む女性が増えているのか?
それは女性ホルモンの乱れが主な原因として考えられます。
女性ホルモンは20代後半をピークとして、年々分泌量が減っていきます。
加齢による変化は当然ですが、それに加えてホルモンバランスの乱れを引き起こすNG習慣が、さらなるホルモンバランスの乱れを引き起こします。
若いころよりも、生活習慣の乱れがダイレクトに悪影響を及ぼすわけですね。
特に37.7歳以降の女性は、女性ホルモンのバランスを崩しやすく、さまざまな悪影響があらわれてきます。
- イライラしたり気分が落ち込む
- 生理不順や生理前の肌荒れ
- のぼせやほてりがある
- 最近急に体重が増えた
- ヒゲやすね毛などの体毛が濃くなった
- シャンプーのときに抜け毛が増えた気がする
思い当たる部分が多ければ、それは体内で女性ホルモンのバランスの崩れている可能性があります。
女性ホルモンは美しい髪の毛を育てるだけでなく、免疫機能の維持や自律神経の調子を整える働きをしています。
ホルモンバランスの乱れは、さまざまな体調不良の原因になるんですね。
ホルモンバランスの乱れを引き起こすNG習慣と、それを改善するための方法を紹介します。
NG習慣①食事制限ダイエット
ダイエットには「運動により消費カロリーを増やす方法」と、「食べる量を減らして摂取カロリーを減らす方法」があります。
摂取カロリーを減らすダイエットの方が効果がすぐに表れるし、食べる量を減らすだけなので簡単!!
そのため、多くの女性がダイエットといえば、まず食事量を減らすことを考えます。
ですが、これが女性ホルモンのバランスを崩す大きな要因になります。
食事制限によるダイエットはリバウンドしやすいですし、栄養バランスの偏りの影響で体内の筋肉量が減ったり、骨を脆くしてしまいます。
その結果、卵巣の機能が低下して女性ホルモンの分泌が減ってしまうのです。
過剰な食事制限でガリガリに痩せている女性は、髪の毛にハリやコシがなく、肌もガサガサになりがち。
これは女性ホルモンの分泌が足りていないことが原因と考えられます。
女性ホルモンの分泌量を減らさずにダイエットするには、無理のないスピードで体重を減らすようにすることが大切。
「1か月に1キロ痩せる」
「2か月で1キロ痩せる」
これくらいの目標設定がオススメです。
そのために必要になるのは「軽い運動」と「甘いものや間食の量を減らす」こと。
朝、昼、晩の食事はバランスよく、しっかりと食べるのが大切です。
特別なダイエットプログラムも、高価なダイエットサプリメントも必要ありません。
少しずつ、でもしっかりとダイエットすれば、健康的な体型とホルモバランスを維持しながらスタイルを良くすることができるでしょう。
スイーツやお菓子は人工甘味料や化学調味料、トランス脂肪酸がいっぱい含まれています。
栄養もほどんどなく、食事全体の栄養バランスを崩す原因になるので、食べ過ぎに注意しましょう。
NG習慣②運動不足
適度に運動をすると体中に血液が巡り、筋肉はもちろん、脳や内臓など全身のすべてが活性化します。骨にも刺激が加わり、骨粗しょう症の予防にもなります。
逆に運動不足が続いていると、関節や骨、筋肉や内臓の血流が悪化して、機能が低下してしまいます。(人間の身体は使わないと劣化するようにできています)
運動することが直接的に女性ホルモンを増やすわけではありませんが、運動は確実に女性ホルモンの分泌に良い影響を与えます。
ストレスを解消し、全身の血流を良くし、筋肉や骨を強くし、内蔵や脳を活性化する…それが女性ホルモンを整えてくれるのです。
1日30分程度の散歩。
ヨガやストレッチ。
ハードな運動はいりません。
毎日、継続して運動する習慣を身に付けること。これが女性ホルモンの減少を防ぎ、若々しい身体を維持するためにとても大切なのです。
NG習慣③強いストレス
薄毛の悩みが増え始める37.7歳は、更年期障害が始まるには早すぎます。
一般的に更年期障害は45~55歳くらいに始まることが多く、女性ホルモンを分泌する卵巣の機能が老化によって低下するのが原因。
その前から抜け毛や”ほてり”といった更年期障害に似たような症状があらわれるとしたら、それはストレスが原因かもしれません。
女性ホルモンは卵巣から分泌されますが、卵巣に「女性ホルモンたくさん作ってね~」指令を出すのが脳の視床下部。
仕事や人間関係で慢性的な強いストレスを感じていたり、不規則な生活が続くと、脳の視床下部の機能が低下してしまうことがあります。
そうなると、卵巣への指令をうまくだせず、結果的に女性ホルモンの分泌量が減ってしまうのです。
趣味で気分転換したり、ゆっくりとお風呂にはいったり、自分なりのストレス解消法を行いましょう。
NG習慣④慢性的な睡眠不足
先ほど説明した通り、強いストレスは視床下部に負担を与え、女性ホルモンの分泌を減少させてしまいます。
この視床下部の疲れやストレスを解消させるのに最適なのが睡眠です。
たとえ休憩してたとしても、体力は回復しても脳は休まっていません。脳を休めるには睡眠しかないのです。
慢性的な睡眠不足が続いていると、脳の疲れが取れず、視床下部の働きも悪くなってしまうでしょう。
交感神経が休まらずに女性ホルモンの分泌が減少してしまいます。
ホルモンバランスの適切に保つには、7~8時間くらいの睡眠時間が必要。
もし、日々7時間未満の睡眠時間しかとれていないのなら、昼に10分だ昼寝するとか、睡眠の質を上げる工夫をしてみましょう。
睡眠の質を上げるコツ
- 寝る1~2時間前にゆっくりと湯船に入る
- 寝る前にコーヒーを飲んだりスマホをいじらない
- 靴下を履いたまま寝ない(靴下を履くと体温低下を邪魔してしまい、安眠できなくなる)
- 寝る3時間前までには夕食を済ませておく
- 日中にしっかり運動をして身体を疲れさせる
- 自分の体型にあった寝具や枕を使う
- 寝酒(眠る前のアルコール)は睡眠の質を下げるので絶対に止める
NG習慣⑤喫煙や過剰な飲酒
煙草の煙には有害な化学物質が4,000種類以上も含まれています。
その中でも特に危険な「発がん性物質」は60種類あるとか。
煙草を日常的に吸っていたり、家族が吸っていて副流煙を吸っていると、卵巣機能の低下の原因になります。
それによってホルモンバランスが崩れ、さまざまな弊害が現れます。
また、喫煙は毛細血管を収縮させ、まったんの血流を悪化させる作用があります。
その影響で冷え性になったら、シミやシワの原因になったり、抜け毛が増えたりします。(毛根に栄養を運ぶのは毛細血管です)
喫煙によってシミやシワばかりになった顔を「スモーカーズフェイス」なんて呼ぶことすらあります。
喫煙の習慣は百害あって一利なし、すぐに止めるか、量を減らす努力をしましょう。
また、大量の飲酒も女性ホルモンの分泌を低下させます。
女性は男性よりもアルコールのダメージを受けやすく、臓器の機能が弱ったり、乳がんのリスクも高まります。ホルモバランスの乱れを引き起こし、月経不順や無月経なども引き起こします。
さらに妊娠中の飲酒は流産や子供の障害リスクを上げてしまいます。
老化を予防し、抜け毛を少なくするためにも、過剰な飲酒は止めておいた方がいいですね。
いつまでも豊かな髪を維持する方法
では、薄毛を引き起こす危険な生活習慣についてまとめてみます。
①食事制限ダイエット
→ダイエットをするのなら目標を緩やかに設定し、無理なく確実に体重を減らしていくこと。そうすることで、リバウンドしにくく美しい体型を目指せます。
食事制限はせず、適度に運動をし、間食やデザートを減らしましょう。
②運動不足
1日中動いていないと、身体全体がさび付いてきます。特に座り仕事で立つ機会が少ない人は要注意。
座る時間が長い方は、30分に1度経つだけでもまったく違います。
できることなら、1日に30分くらいは軽い運動をする時間を持ちましょう。
③強いストレス
強いストレスは脳の視床下部にダメージを与え、女性ホルモンの分泌を減らしてしまいます。
自分なりのストレス解消法を実践したり、しっかりと休むことで、脳のダメージを回復させましょう。
④睡眠不足
睡眠不足は自分の想像以上に、脳や身体へのダメージとなり、しかもそれは蓄積していきます。
慢性的な睡眠不足による疲労の蓄積を、最近では「睡眠負債」なんて呼ぶこともありますね。
睡眠負債がたまると女性ホルモンの分泌が減り、さまざまな弊害が現れます。
毎日最低でも7時間は睡眠時間を確保しましょう。
⑤喫煙や飲酒
喫煙や飲酒も女性ホルモンのバランスを崩す、大きな要因となります。
少しくらいならいいだろうと思わずに、スッパリと止めるのをオススメします。
20代後半から、女性ホルモンの分泌量は下り坂。
今回紹介したNG習慣に心当たりがあるのなら、それらの習慣を改善すれば、年齢によって減り続けるホルモンの分泌をカバーすることができるかもしれません。
ホルモバランスを整える生活をしている人と、NG習慣をいつまでも続けている人では、40代、50代と歳を重ねれば重ねるほど、その”差”が出てくるのではないでしょうか。