予防医学のアンファーが2019年度の「おでこの広さと薄毛の境界線」を発表しました。
その調査結果によると、「おでこの広さが7センチ以上になると薄毛」だと思っちゃうという結果に!
「薄毛の基準はおでこの広さ何cmからだと思いますか?」という質問で、上記イラストを見せながら眉毛の上から生え際まで4cm~8cmの範囲で薄毛であると感じるおでこの広さ(cm)を4,700名に回答してもらったところ、「4cm」や「5cm」でも薄毛であると回答した人は18.9%、薄毛と感じるのは「7cm」と回答した人が37%と最も多い結果となりました。
2018年に実施した同調査で、「4cm」や「5cm」でも薄毛と感じると回答した人は30%もおり、最も多かったのは薄毛は眉上「6cm」と回答した人だったので、一般的な世間の評価は昨年よりも薄毛に対して寛容になったと言えます。
簡易的なイラストを診てもらった「薄毛の基準はおでこの広さ何cmからだと思いますか?」という質問なので、実際におでこが7センチ以上あるからと言ってすぐさま薄毛というわけではありません。
これはあくまでも”印象”です。
すぐに定規でおでこを測って「おれ、7センチ以上ある…」と落ち込む必要はないでしょう。
では、医学的な判断基準における「おでこの広さと薄毛の関係」はどうなのでしょうか?
「ハミルトン・ノーウッド分類」におけるおでこの広さと薄毛の定義
いまでは男性ホルモンと脱毛に密接な関係があることは常識ですが、この事実を発見したのがJ・B・ハミルトンという研究者です。
ハミルトンは薄毛の進行度合いをわかりやすく7段階に分類しました。
この分類は後にOT・ノーウッドという植毛外科医によってさらに洗練されました。
2人の名前から「ハミルトン・ノーウッド分類」と呼ばれ、薄毛の判断基準として日本も含め、世界中で愛用されています。
そんなハミルトン・ノーウッド分類によると、頭角の先端が登頂線の前方2センチを超えて退行すると薄毛なのだとか。
頭角というのはおでこの”そりこみ”のもっとも深い部分です。
頭頂線というのは両耳の中心を繋いだ、頭の真ん中を通る直線です。
頭頂線と頭角の幅が2センチより短くなったら…それはハゲてきているサイン!!
すぐに育毛剤を使うなどのケアをした方がいいってことになります。
逆にたとえおでこの広さが7センチだろうが10センチだろうが、頭頂線と頭角の幅が2センチ以上あるのなら大丈夫ってこと。
まあ、ハミルトン・ノーウッド分類もあくまでも”目安”に過ぎないので、それが必ずハゲや薄毛のサインになるわけではありません。
ですが薄毛・ハゲを判断するひとつの基準にはなるでしょう。
おでこの広さが8.5センチありました。
わたしはこどものころからおでこが広く、それが悩みのタネでした。
「将来、絶対ハゲる…」
そう思い悩む思春期を過ごし、いつの間にか薄毛やハゲの知識に詳しくなったのです。
「令和版薄毛の基準はおでこの広さが7センチ以上!!」
なんて発表があったので、久しぶりに自分のおでこを定規で測ってみました。
…8.5センチありました。
わたしのおでこの画像です。
手のひらがすっぽりと入るほど大きなおでこです。
頭角と頭頂線の幅が2センチ以上あるので、これでもハミルトン・ノーウッド分類ではハゲていないってことなのでしょう。
思春期のころからおでこの”そりこみ”の部分が薄くなっているし、将来絶対ハゲると思っていたのですが…
日頃から使っている育毛剤のおかげが、生活習慣のおかげか、アラフォー世代になってもまだハゲていません。
おでこも10代と比べて特に広くなってもいません。(驚くべきことに子どもの頃からこの広さです)
何が言いたいかというと、おでこの広さが7センチ以上でハゲなんてそんなことぜんぜんない!!ってこと。
たとえ7センチあろうが、8センチあろうが、将来ハゲるとは限らないんです。
わたしがそうであるように。
それに日本人は頭頂部から薄くなっていくパターンが多いので、「おれはおでこ狭いから大丈夫だもんね~!」なんて思っていると頭頂部が薄くなっているかも!!
薄毛やハゲを判断するには「おでこの広さ」ではなく、髪の毛が以前に比べて細くなっているかどうかをチェックするのが基本です。
さらにハミルトン・ノーウッド分類で薄毛の進行度合いを判断し、もし以前に比べてハゲていると感じたら、すぐに育毛活動を開始した方がいいですね。