ハゲの雑学

育毛効果もある大豆イソフラボンに副作用や健康被害はあるの!?

2016年6月9日

大豆イソフラボンは女性ホルモン(エストロゲン)と似た働きを持つポリフェノールの一種で、植物性エストロゲンと呼ばれたりもします。

薄毛の男性が摂取すれば、男性ホルモンや頭皮の5αリダクターゼ活性を抑え、育毛効果があるといわれています。

薄毛の女性が摂取した場合、過剰なエストロゲン分泌を抑えるのと同時に、もしエストロゲンが足りない場合は補ってくれるといった、とても優秀なホルモンバランス調整効果があります。それによって、薄毛改善も期待できますし、バストアップ効果もあるといわれています。

エストロゲンは多くの育毛サプリメントにも配合されていますし、育毛とは関係ない食品にもイソフラボンは配合されています。

とても身近な栄養素である「イソフラボン」ですが、その副作用についてはあまり知られてはいません。

今回はイソフラボンの副作用を紹介します。

大豆イソフラボンに副作用はあるの?

イソフラボンにはたくさんの健康効果があります。

骨粗しょう症や更年期障害、2型糖尿病の改善や、女性のバストアップ・生理痛の軽減なんかにも効果を発揮します。

 

またイソフラボンにはがんの抑制効果もあるといわれていて、日本人の乳がんや前立腺がん発症率が海外に比べて低いもの、日常的に大豆製品を多く摂取しているからといわれています。

納豆や豆腐、味噌に醤油などなど、大豆製品は日本人にとってとても身近ですね。

 

そういった大豆製品は、食べ過ぎてもそれほど問題ではありません。

健康被害が懸念されているのは、濃縮されたイソフラボンの摂取です。

イソフラボンの健康効果に注目が集まるのと同時に、イソフラボン配合の健康補助食品やサプリメントもたくさん発売されています。そのような、食品としてではない”著しくバランスを欠いたイソフラボンの摂取”がどのような健康にどのような影響を及ぼすのかは、いまだに調査研究の途中なのです。

現時点で分かっている、大豆イソフラボンの影響をまとめてみました。

大豆イソフラボンの健康被害

以前、食品安全委員会が「大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全性評価の基本的な考え方」という、イソフラボンの健康への影響のレポートを発表しました。

その内容からイソフラボンの摂取に副作用のようなものがあるか調べてみました。

 

そこでわかったのは「イソフラボンの影響についてはまだまだ検証が足りない」という事実でした。

 

実験の数も少ないのですが、イソフラボンの影響は個人差や人種の差がかなりあるようなのです。

…なので、いまいち確実なエビデンスがあるわけではないのですが、レポートに記載されていたイソフラボンの副作用をピックアップしてみましょう。

・閉経前の女性は月経周期が延長する可能性がある。

・閉経後の女性は”子宮内膜増殖症”のリスクが上昇する可能性がある。

・男性がイソフラボンを過剰摂取すると、ホットフラッシュ(急な顔のほてりや発汗)や乳房の女性化が発生する場合がある。

・仏食品衛生安全庁(AFSSA)では乳がん患者及び本人又は家族に乳がんの病歴のある人は、腫瘍増殖及び増大のリスクがあるかもしれないので、摂取を制限すべきとしている。

・動物試験において妊娠動物に対する大豆イソフラボンの過剰な接種が、胎児の生殖機能に影響を与えるという報告がある。人間にとって影響のあるイソフラボンの量は不明だが、妊婦(または妊娠しているかもしれない女性)は過剰にイソフラボンを摂取しないほうがいいとされている。

イソフラボンにはがんを予防する効果があると紹介しましたが、同時に乳がんのリスクを挙げてしまう可能性があるのです。今のところ、確実な回答は得られていません。AFSSAもそこら辺をわかったうえで、乳がんの病歴がある場合はイソフラボンの過剰摂取を控えたほうがいいと警鐘を鳴らしています。

大豆イソフラボンの安全な一日摂取目安量の上限値は70~75ミリグラム。だけど、これを超えたからってすぐに悪影響があるってわけではありません。

普通に食生活の中で摂取する量だったら問題ないと思います。

まとめ

基本的にイソフラボンを摂取しすぎても、特に副作用や健康被害はおこりません。

もし過剰摂取したとしても、男性なら巨乳になるだけです。きっと、巨乳になるくらい大量にイソフラボンを摂取したとしたら、薄毛改善効果も期待できるでしょう。

 

女性にとっても植物エストロゲンは、たくさんの良い効果があります。

ですが「乳がんの病歴がある人」「妊娠中の人」は、念のため過剰摂取を控えたほうがいいかもしれません。もちろん、普通に大豆製品を食べるくらいだったら問題ないと思いますよ。

参考文献:大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全性評価の基本的な考え方(食品安全委員会)

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