大豆製品である豆乳には女性ホルモンと似た働きを持つイソフラボンがたくさん含まれています。
このイソフラボンが男性はもちろん、女性の薄毛に対してもオススメの栄養素!
というのも、女性ホルモンは髪の毛の成長を助け美しい髪を保持する働きがあるから。
実は男性でも女性ホルモンは分泌されています。
ですが、女性に比べると圧倒的に少量。
なので、男性は女性よりも薄毛になりやすいんですね。
対して女性ホルモンが豊富な女性は、男性に比べても薄毛になりずらい。
ですが、そんな女性でも女性ホルモンの分泌は20代後半をピークに少しずつ下がっていきます。
中年以降の女性の薄毛も、女性ホルモンの分泌が減っていくことが原因であることが多いといわれています。
ということは、男性も、女性も、女性ホルモンと似ているイソフラボンをたくさん摂取すれば薄毛が改善するのではないでしょうか?
豆乳が髪の毛によいということを証明するような、驚くべき事件が発生しました。
イソフラボンがたっぷり含まれた豆乳をたくさん飲んだ男性が、女性のように胸がふらんだのです。
女性ホルモンは髪を成長させる作用もありますが、”女性らしい体つき”を作る効果もあります。
豆乳を飲み過ぎたことによるイソフラボンの過剰摂取の悪影響でしょうか?
今回は、その事件の衝撃的な内容についてお伝えします!!
目次
危険すぎる豆乳イソフラボンの効果!
効果のほどは別として、世の中には星の数ほど「バストアップ術」が存在する。そのなかでよく挙げられるのが「豆乳を飲む」である。豆乳には女性ホルモンに似た構造の「大豆イソフラボン」が含まれるので効果があるとされているのだ。
そのバストアップ効果が思いもよらぬ人にも現れてしまったそうだ。それは40代の男性。
毎日豆乳をガブ飲みしていた結果、胸が猛烈に成長! Dカップブラでもハミ出すほど大きくなってしまったというのだ。
出展:【飲みすぎ注意】40代男性が豆乳をガブ飲みし続ける → 胸が猛烈に成長! Dカップでもハミ出す大きさに(ロケットニュース)
なんとういか…巨乳のおじさんなんて見たくないですね。
嘘かホントかわかりませんが、中国浙江省に豆乳の飲み過ぎで胸大きくなってしまった男性がいるようです。
この男性は水やお酒の代わりに、毎日のように豆乳をガブガブ飲んでいたとのこと。
そんな生活を2年続けたところ、胸が大きくなってしまったといいます。
最初はただ太ってしまっただけかと思いましたが、病院で診察を受けたところ「イソフラボンの摂りすぎによる乳房の発育」の結果だと判明!!
ちなみに男性は手術をして、膨らんだ胸をとったようです。
イソフラボンが女性ホルモンと同じ働きをするのは良く知られていますが、豆乳の飲み過ぎで男性の胸が大きくなるなんてすごい効果ですね。この報道が本当であれば。
なぜ豆乳は髪を太くし、薄毛を予防する効果が期待できるのか?
そもそも、男性ホルモンによって抜け毛が引き起こされるのは、男性ホルモンのテストステロンが、毛根にある5αリダクターゼの作用によってジヒドロテストステロンという悪玉ホルモンに変化するから。
頭皮にジヒドロテストステロンが生成されると、毛根に作用して、新しい髪の毛を作るサイクルを邪魔し始めます。
そのため、次第に髪の毛は細くなり、抜けやすくなってしまうのです。
関連記事:5αリダクターゼの1型と2型の違いとは?
中年期以降の女性の薄毛も、ホルモンバランスが乱れた結果、ジヒドロテストステロンが生成されて抜け毛が引き起こされると考えられています。
豆乳に多く含まれるイソフラボンには、この5αリダクターゼの働きを抑える作用があります。
5αリダクターゼの働きが抑制されれば、抜け毛の原因であるジヒドロテストステロンの生産量も減ります。
その結果抜け毛が減り、薄毛が予防されるわけですね。(ちなみに同じジヒドロテストステロンが原因の”前立腺肥大”なんかにも、豆乳はオススメです)
また、豆乳にはイソフラボン以外にも髪に良い栄養がたっぷりと含まれています。
豆乳100g当たりの栄養
- エネルギー:46kcal
- たんぱく質:3.6g
- 脂質:2.0g
- 炭水化物:3.1g
- ナトリウム:2mg
- カリウム:190mg
- カルシウム:15mg
- リン:49mg
- 鉄:1.2mg
- 亜鉛:0.3mg
- ビタミンB1:0.03mg
- ビタミンB2:0.02mg
- 葉酸:28mg
亜鉛やビタミンB群も髪に良い栄養素と言われていますが、特に注目すべきはたんぱく質です。
髪の毛はケラチンと呼ばれるたんぱく質の一種でできており、食品に含まれるたんぱく質は髪の毛の直接的な原料となります。
過度なダイエットで髪の毛が細くなったり、抜け毛が増えたりするのも、その一番の理由は決定的にたんぱく質が不足するから。
健康で太い髪の毛を作るためには、良質のたんぱく質が必要不可欠なのです。
さらに豆乳に含まれる脂質の一種「レシチン」は、血中のコレステロール値を低下させ、血管を丈夫にしてくれます。
美肌効果はもちろん、頭皮環境を正常化して髪を育てる作用も期待できます。
豆乳に含まれる「サポニン」もまた、とてもオススメな栄養素。
サポニンには新陳代謝を活性化させる作用や、強い抗酸化作用があります。肌の老化の原因である活性酸素の生成を抑え、細胞を元気な状態に保持してくれるでしょう。
毛根を活性化させ、老化を予防する効果も期待できますね。
もちろんビタミンB群も、薄毛予防にとっても大切な栄養素です。
大豆製品はたんぱく質が豊富ですし、豆乳であれば毎日手軽に摂取できます。
まさに、豆乳は育毛のための栄養が詰まった飲み物と言ってもいいかもしれません。
豆乳のイソフラボンには薄毛予防効果があり、たんぱく質やビタミン類、ミネラル類も豊富。
日常的に摂取していれば抜け毛を防ぐ効果も期待でき、コシのある美しい髪の毛を保つこともできるでしょう。
☆豆乳に含まれる栄養素の育毛効果
- イソフラボン:ジヒドロテストステロンの生成を抑える
- たんぱく質:健康な髪の毛の原料になる
- ビタミンB群:新しい髪の成長に必要不可欠
- レシチン:頭皮環境を正常化する
- サポニン:頭皮の老化を防ぐ
最初に紹介した事例のように胸が大きくなる程に飲む必要はありませんが、適量を飲むのであれば育毛にとても効果的なのではないでしょうか。
でも、女性ならいいかもしれませんが、男性で胸が膨らむのはちょっと嫌ですよね。
育毛のために豆乳を飲むなら、1日にどれくらいの量を目安にすればいいのでしょうか?
飲み過ぎ注意!イソフラボンを毎日摂取する目安
食品安全委員会によると、イソフラボンの1日の上限摂取量は70~75mg。
それ以上に過剰摂取してしまったら…最初に紹介した男性のように胸が大きくなってしまうかも知れません。
そこで、大豆製品のイソフラボン含有量の目安を紹介します。
- 納豆1パック:約35mg
- 豆腐1丁:約60mg
- 豆乳1パック(200ml):約50mg
このイソフラボン含有量を見る限り、1日70~75mgであれば簡単に摂取できそうですね。
豆乳だと300mlも飲めば、1日の摂取量の上限を迎えてしまいます。だいたい缶ジュースひとつ分くらいですね。
なので、豆乳は1日200mlくらい飲むのがいいのでしょう。
調製豆乳と無調製豆乳の違い
スーパーに売っている豆乳には「調製豆乳」と「無調製豆乳」の2種類があります。
豆乳はすりつぶした大豆に水を加えて煮詰めて作ります。大豆の栄養素がたっぷりと詰まっているかわりに、大豆そのものの味がダイレクトにするので、大豆が苦手な人はとても飲みずらい!!
そこで飲みやすいように加工したのが「調製豆乳」です。
無調製豆乳
大豆固形分が8%以上。大豆以外に何も加えていないもの
104kcal/200ml
調製豆乳
大豆固形分が6%以上。大豆以外には、砂糖などの糖類、食塩、食用植物油のみを加え、口当たりと風味を飲みやすく調整したもの
68kcal/200ml
無調製豆乳の方が”大豆そのもの”が豊富に含まれており、イソフラボンをはじめとした栄養素が豊富。
対して調製豆乳は無調製豆乳に比べてカロリーが低く、とても飲みやすい。
薄毛をサポートするためにのみのなら、やはり成分無調製豆乳がオススメ。
ですが、髪に良い栄養素が豊富なのは調製豆乳も同じなので、飲みやすい調製豆乳でも十分だと思います。
それよりも注意したいのが、豆乳の飲み過ぎです。
豆乳を水のようにガブガブ飲んでいたとしたら、明らかにイソフラボンの過剰摂取。
男性であれば、最初に紹介した男性のように胸が膨らんでしまうかもしれませんし、女性も生理に悪影響がでる恐れがあります。
飲み過ぎに気を付けて大豆製品を適度に食べれば、男性ホルモンがガンガンでている薄毛男性も、女性のように美しい髪の毛を取り戻せるかもしれません。
もちろん、薄毛に悩む女性にとっても効果は期待できます。
女性の薄毛の原因のほどんどは、ホルモンバランスの乱れ。
大豆イソフラボンを適度に摂取すれば、加齢や更年期による薄毛や、ストレス、ダイエットによる薄毛にも良い影響を与えるでしょう。
イソフラボンのサプリメントは特に注意!
実は近年、イソフラボンの過剰摂取による健康被害が、消費者センターに多数寄せられています。
男性が女性化するのはもちろん、女性が過剰にイソフラボンを摂取しても、生理不順などの悪影響が現れる場合があります。
その原因の多くはバストアップサプリなどに含まれるイソフラボンです。
サプリメントは食事からでは摂取が難しい量のイソフラボンでも簡単に過剰摂取できます。
また、イソフラボンと似た構造を持ったより強力な成分が配合されている場合もあります。
先ほども紹介した通り、イソフラボンを基準摂取量以内にするには、1日に豆乳たったの200mlで十分。
下手にサプリメントに手を出すと、体調不良の原因になるので注意が必要ですね。
豆乳は円形脱毛症の改善にも効果がある?
豆乳などの大豆製品は栄養豊富で、髪の毛にとってとてもいい食材であることがわかりました。
では、豆乳は円形脱毛症にも有効なのでしょうか?
まったくの無駄というわけではありませんがほとんど意味がない、というのがホントのところでしょう。
薄毛に悩むのは男性が多いです。
これは女性には髪を美しく保つ女性ホルモンが多く、男性は少ないから。
だからこそ、女性ホルモンと似た働きを持つ”イソフラボン”を多く含んだ大豆製品は髪にオススメの食材となります。
ですが、円形脱毛症は男性も女性も、大人でも子どもでも関係なく発症します。
なぜなら円形脱毛症のほとんどは”免疫機能のトラブル”が原因で発症するから。
強いストレスのせいで10円ハゲになる、なんてイメージは間違っていることになります。
ただの薄毛よりも、食品アレルギーやアトピーと近い種類の疾患ですね。実際、ぜんそくやアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎を患っていると、円形脱毛症になりやすくなるという研究結果もあります。
免疫機能のトラブルが原因なので、豆乳をたくさん飲んでも円形脱毛症が改善するとは限りません。
もちろんイソフラボンを摂取すること、良質のたんぱくを摂取することは大切ですので、大豆製品を食べることは無駄ではありません。
ですが、円形脱毛症を改善するために豆乳を飲むのは間違っています。
円形脱毛症の治療は保険が効くので皮膚科の病院へ行くのが基本。
食生活はあくまでも円形脱毛症改善のサポートとしてバランスのとれた内容を摂取するようにしましょう。
「円形脱毛症にオススメのの食べ物」についてはこちらの記事でまとめてあります→10円ハゲ(円形脱毛症)の改善にオススメの食べ物とは?3つのアプローチで考える髪に良い食生活
大豆製品(イソフラボン)で薄毛予防まとめ
では最後に、大豆製品(イソフラボン)と髪の毛の関係をまとめてみましょう。
- 女性ホルモンと似た働きをするイソフラボンは、髪を美しくするサポートをしてくれる
- イソフラボンにはジヒドロテストステロンの生成を抑え、薄毛を予防する効果が期待できる。
- 豆乳にはたんぱく質やビタミン、抗酸化物質などが豊富に含まれている
- イソフラボンはサプリメントで摂取するとすぐに摂取限界を超えてしまうので注意
- 1日たった200mlの豆乳を飲むだけで十分。継続して飲み続けるのがポイント
- 大豆イソフラボンは円形脱毛症には効果がない
豆乳は髪を太く健康にし、薄毛を予防する効果があります。
1日たった1杯の豆乳!!
これだけであれば、意外と簡単に継続できると思いますよ。