ちょっと思い出してみてください。
最近水をしっかり飲んでいますか?
お茶やコーヒーだけしか飲んでいないとか、お酒やジュース(清涼飲料水)ばっかりとか、そんな生活が続くと頭皮の環境が悪くなってしまうかもしれません。
私たちの身体の60~70%は水分でできています。
食べ物を食べなくても一週間以上生きることはできますが、水を飲まないと一週間も持ちません。
もし体内で水が不足したら、いろんな弊害がでてきてしまうでしょう。
頭皮を健康に保ち、薄毛を予防するための、水の飲み方を紹介します。
水を飲むことが頭皮ケアになる最新研究
全身の細胞を元気にするには、きちんと栄養を摂取すること、運動をすること、そして質の良い水分を十分に摂取することが必要不可欠です。
私たちの身体を構成する筋肉、細胞、骨、血液は、すべて”水”と重要なかかわりがあります。
もし水を飲まないで体内で水分が不足すると、血液はドロドロになりますし、皮膚や筋肉の細胞が硬くなります。
血液がドロドロになったら、頭皮の血行も悪くなりますし、薄毛リスクが上がってしまうでしょう。
また、水が不足すると血中の塩分濃度が濃くなり、動脈硬化や心不全のリスクも上がりますし、老化が早まる原因にもなりえます。
頭皮が硬くなるのも抜け毛を引き起こす要因になります。
もし、体内の水不足が原因で抜け毛が増えているとしたら、育毛剤を使っても、育毛サプリメントを使っても、薄毛は改善しないでしょう。
身体を健康に保つために必要な水は、1日に2リットルくらいといわれています。
「毎日そんなに飲んでないな~」
と思った方は要注意!!
体内が水不足状態になっているかもしれません。
水が不足するとあらわれる弊害注意
- 血液がドロドロになる
- 新陳代謝が悪くなる
- 肌荒れやシミ・シワの原因になる
- 頭皮が乾燥したり髪質がバサバサになる
- 便秘がちになる(便が硬くなる)
- 唾液量が減り虫歯や公衆の原因になる
- 睡眠の質が悪くなる
- 血中の塩分(ナトリウム)濃度が上昇する
- 水分が不足すると肝臓や腎臓に負担をかける
- 疲れやすくなる
体内で水不足になると、このような弊害があらわれます。
特に汗をかきやすい夏場や、スポーツや肉体労働で汗をかきやすい人は、意識して水を飲まないと身体が水不足になるリスクがあがってしまうでしょう。
では、水の大切さを証明する最新研究を紹介します。
頭皮にオススメの水の摂取方法
水は食事でも摂取することができます。
野菜や果物にも水分はたくさん含まれています。
ですが、食事だけで1日分の必要な水分を確保するのは困難。
コーヒーやお茶、紅茶ではなく、しっかりと”水”を飲むのが大切です。
コーヒーや緑茶、紅茶にはカフェインが含まれており、利尿作用があります。水分補給としては適していません。
オススメはミネラルウォーターです。
日本の水道水は軟水でミネラル分がほどんど含まれていません。
ですが、ミネラルウォーターにはカルシウムやマグネシウム、ナトリウムなどのミネラルが豊富に含まれています。(銘柄によって違いますが)
ミネラル分は髪の成長に欠かせない大切な栄養素。
外食やFAGA]ジャンクフードが多く、普段の食生活で不足しがちだったとしても、ミネラルウォーターを飲めばミネラルを十分に補給することができるでしょう。
また、ビタミンCウォーターもオススメ。
ビタミンCに凄いアンチエイジング効果が!薄毛予防効果を得るための摂取方法とは?という記事でも紹介していますが、ビタミンCもまた頭皮にとても大切な栄養素。
ビタミンCは細胞の老化を防ぎ、頭皮のコラーゲンを保つことができ、育毛のサポートに最適なビタミンです。もちろん美肌にだってなっちゃいます。
これは私も実際にやっているのですが、粉末のビタミンCを購入して水に混ぜて飲むのがオススメ。
こうすれば、ビタミンCも摂取できるし、水分補給にもなります。
市販のビタミンCが配合されたジュースは糖分が多く入っていて、頭皮ケアのためには適していません。
無糖のビタミンCウォーターを自作して飲むのが一番お勧めです。
ビタミンCの粉末はAmazonでも販売しています。
1㎏も買えば、十分に1年は持つでしょう。
その他にも”麦茶”は利尿作用がなくミネラルが豊富なのでオススメです。
最適な1日の水分摂取量は?
体内の水不足を予防するための最適な水分摂取量は、体格によって変わってきます。
最低でも1日に体重×30mlの量を飲む必要があります。
つまり体重が60キロだったとしたら、60キロ×30ml=1,800mlということ。
これが1日の”最低”摂取量です。
体重 | 1日の水最低摂取量 |
40㎏ | 1,200ml |
45㎏ | 1,350ml |
50㎏ | 1,500ml |
55㎏ | 1,650ml |
60㎏ | 1,800ml |
65㎏ | 1,950ml |
70㎏ | 2,100ml |
だいたい1日2リットル飲めば、どんな体格の方でも十分ということがわかりますね。
水は健康維持に大切とは言っても”飲み過ぎ”は逆効果。体内に水が過剰になると、逆に体内の水分が滞る原因になります。
一般的な体格であれば、1日に2リットル以上の水を飲むのは飲み過ぎかもしれません。
水を飲むタイミングは?
水を飲むタイミングについて、これといった決まりはありません。
重要なのはこまめに、1日に何度も水を飲むことです。
1日に2リットル飲む必要があるからと言っても、1回で2リットルの水を一気飲みしてしまうのはNG!!これじゃあ、体内の水不足を解消することはできません。
朝起きた後、朝食の後、昼食、運動した後、お風呂の後、寝る前といった具合に、日常生活の合間合間にコップ1杯ほどの水を飲むのがとても重要になってきます。
特に大切なのが、寝る前と朝起きた直後の水分補給です。
眠っているときは汗もかきますし、6時間以上も1滴も水分を摂取していない状態になります。
体内で水が不足していて、血液もドロドロの状態です。
そこで朝に一杯の水を飲むことは、健康維持のためにとっても大切です。
朝にまったく水を飲まなかったら、その日を通して細胞の調子が悪くなってしまうでしょう。
朝が一番大切ですが、昼や夜にかけて、コーヒーではなく水を飲むのも大切です。
コーヒーを飲みたいのなら別に構いませんが、それとは別に水も飲んでおいたほうがいいですね。
けっこう難しいのが、寝る前の水分補給です。
寝る直前に水をがぶ飲みすると、眠っている間にトイレに行きたくなってしまい、睡眠の質の悪化につながります。
なので、眠る直前にはあまり水を飲み過ぎないほうがいいでしょう。
とはいえ、睡眠中は血液がドロドロになりがちですし、夜にお風呂に入ったら汗をかいて水分が不足しがちにもなります。
「おしっこに行きたくなって夜に起きちゃうから…」
と夜寝る前に水を飲むのを控えている人もいるかもしれませんが、コップ一杯分くらいの水は飲んでおいた方がいいでしょう。
朝と夜の水分補給の大切さについては、サントリーが研究して発表しています。
結論をまとめると、水分補給には以下の4つのメリットがあります。
- 血圧低下
- 体温の上昇・低下の抑制
- 腎機能低下の抑制
- 血中老廃物の希釈
どれも、頭皮の健康や抜け毛予防にとても大切です。
起床後と就寝前2時間以内の習慣的な水分摂取により、主に4つの健康増進効果が認められました。
起床後と就寝前2時間以内の習慣的な水分摂取により、(1)血圧低下(2)体温上昇もしくは低下抑制(3)腎機能低下抑制(4)血中老廃物希釈への効果が認められました。
本研究で見出された効果は、水分摂取量増加によるものか、朝・晩のタイミングによるものかは現段階では分かりません。しかし、健常人においても、水分摂取習慣を変えることで複数の健康ベネフィットがあることが示されました。
自分の体内で水が不足しているかを判断する2つの方法
自分の身体が水を必要としているかを知るための最も重要な指標は、当然ですがのどの渇きです。
朝起きたら特別のどが渇いていなくても水を飲むのがオススメですが、日中はのどが渇いたら我慢しないで飲むのが大切です。
もう一つの指標は尿の状態です。
体内で水が不足すると尿が凝縮するので、普段よりも色が濃くなります。
おしっこをする度に自分の尿の状態を観察し、色が濃いな~と感じたら意識して水を飲むようにしましょう。
水をあまり飲まない人でもハゲるわけではないが…
水を飲まないことが直接的に脱毛を引き起こすことはありません。
また、水を飲むことで発毛効果が得られるわけでもありません。
ですが水を飲むことは身体を、そして頭皮と髪の毛の健康を維持するためにとても大切です。
水を飲むことの代表的なメリットをまとめてみましょう。
- 水はミネラルやビタミンの摂取に適している
- 水は血流を良くして頭皮環境をよくする
- 水は新陳代謝をよくし、細胞を健康に保つ
- 水は老廃物を体外に排出するのを助けてくれる
これ以外にもたくさんのメリットがあります。
水は生命維持に欠かせないばかりか、健康の維持、健康長寿のためにもとても大切なんですね。
飲むのにオススメなのはミネラルウォーターやビタミンCウォーターです。カフェインの入っていないミネラル麦茶もいいと思います。
コーヒーや緑茶、紅茶などは利尿作用が強いので、いくらのんでもそれほど水分補給にはならないので注意が必要です。
ただしコーヒーやお茶にはポリフェノールがたくさん含まれているので、飲むこと自体はとても健康に良いと考えられます。
「最近、水、飲んでいないかも」
なんて思い当たるのなら、意識して水を飲んでみてはいかがでしょうか。
体のだるさが取れたり、皮膚のコンディションがよくなったり、意外なところで体調がよくなるかもしれませんよ!!