フラバンジェノールとはフランスの海岸松の樹皮から抽出した植物由来成分で、抗酸化作用や美白効果があることが知られていました。
最新の研究で、このフラバンジェノールに「毛髪の細胞を増加させることで成長を促進し、成長期から退行期への移行を抑制する」という育毛効果があることが判明しました。
フラバンジェノールの持つ育毛効果と、フラバンジェノールが配合された商品を紹介します。
フラバンジェノールがもつ2つの育毛効果
フラバンジェノールはフランスの海岸松樹皮から、東洋新薬が独自の製法で抽出したポリフェノール成分。
東洋新薬はフラバンジェノールの効果に着目し、いろんな美肌化粧やスキンケア商品を開発しています。
フラバンジェノールは皮膚に塗ってもよいですし、ポリフェノールの一種なので飲んでも強い抗酸化作用が期待できます。
この健康作用に着目して、サントリーからは「フラバン茶」なんかも発売しています。
フラバン茶の”フラバン”はフラバンジェノールのことだったんですね。
塗ってよし、飲んでよしのフラバンジェノールですが、東洋新薬の最新研究で育毛効果が期待できることも判明しました。
フラバンジェノールの添加で、TERT遺伝子の発現量が増加し、さらにTGFβ1遺伝子の発現量が減少することを確認。「これまでフラバンジェノールの育毛作用のメカニズムとして、血流改善や抗酸化による作用が考えられていたが、今回の共同研究で、フラバンジェノールはヒト表皮細胞において、毛髪の細胞を増加させることで成長を促進し、成長期から退行期への移行を抑制する新たな育毛作用メカニズムを有することが示唆された」としている。
参照元:東洋新薬、松樹皮素材による育毛作用を確認(Net IB News)
研究に結果、フラバンジェノールには細胞寿命を延長するテロメラーゼの発現量を増やす作用と、薄毛を促進させるTGFβ1という物質の発生を抑える作用があると判明しました。
細胞には細胞分裂の回数を決める”テロメア”と呼ばれる部位があり、細胞分裂すればするほどテロメアも短くなっていきます。
これが老化現象の原因のひとつ。
テロメラーゼには、このテロメアを伸ばす作用があります。
テロメアが伸びれば、細胞分裂の回数も増えますし、細胞の老化自体も抑えられるってわけですね。
もうひとつのTGFβ1はヘアサイクルにおける成長期から退行期への移行を促進すると考えられていて、AGA(男性型脱毛症)の原因のひとつでもあると考えられています。
だとしたら、TGFβ1の発現量を抑えるフラバンジェノールは遺伝性の薄毛にも育毛効果が期待できそうですね。
フラバンジェノールの育毛効果
①テロメラーゼを活性化させ、毛髪細胞を増加させる
②TGFβ1を抑えて、抜け毛を予防する
フラバンジェノール配合の育毛剤はある?
フラバンジェノールに育毛効果があることがわかりましたが、では薄毛対策としてフラバンジェノールをどう利用すればいいのでしょうか?
飲む?
それとも塗る??
フラバンジェノールの飲むとしたらフラバン茶をガブガブ飲めば、抗酸化作用によって育毛効果が期待できるかもしれません。
ですが、この研究はフラバンジェノールを頭皮細胞に添加する実験結果であり、頭皮に塗布する育毛成分についての研究のようです。
つまり飲むよりも塗る方が育毛効果が期待できそう。
では、フラバンジェノール配合の育毛剤はあるのでしょうか?
フラバンジェノールと同じように植物由来のポリフェノール・エキスを配合した育毛剤はありますが、フラバンジェノールそのものを配合した育毛剤は残念ながらありませんでした。
おそらくこれから東洋新薬がフラバンジェノールを活用した育毛剤を開発するのでしょう。
探してみたところ育毛剤はなかったものの、フラバンジェノール配合のシャンプーやコンディショナーは販売していました。
「フラビアシャンプー」という名前で、製造・販売しているのは東洋新薬です。
フラビアシャンプーの特徴
①乾燥から地肌を守ってハリ・コシアップ!
②頭皮のめぐりをアップしてボリュームアップ!
③うるいおながらも汚れをすっきりオフ!
フラビアシャンプーはこれらの3つの特徴に加えて、テロメラーゼの発現量を増やし、TGFβ1の発現量を抑える育毛効果が期待できる…かもしれませんね。