冬は寒いので、特に手先や足先の血流が悪くなって冷えてしまいます。
この時期は分厚い手袋や暖かい靴下を履いている人も多いのではないでしょうか。
実感はないかもしれませんが、寒い季節になると手先や足先と同じように頭皮も冷えて血流が悪くなりがちになってしまいます。
頭皮のすぐ下には毛細血管が張り巡らされていて、その毛細血管から毛根へ栄養が送られてきます。
血流が悪くなったら、毛根への栄養も滞ってしまい、薄毛・抜け毛を引き起こす原因になってしまうかもしれません。
意外かもしれませんが、そんな頭皮の冷えや血流悪化を予防するのに効果的なのがマフラーです。
その理由とは何なのでしょうか?
マフラーで血流の悪化を防ごう!
血液は食べ物から取り込んだ栄養を、全身の細胞に送り届ける役割を持っています。
血液が通る”血管”は太い動脈と、細い毛細血管とがありますが、全身に張り巡らされた血管の99%は毛細血管であるといわれています。
頭皮で毛根へと栄養を送り届けるのも、もちろん毛細血管。
毛細血管の血行を促進させることが、全身の細胞を元気にするために一番大切なのです。
もし毛細血管の血流を増加させたいのであれば、近くにある動脈の血行を促進させるのが効果的です。
太い動脈にまわりには筋肉がついていて、脈打つことで血液を循環させることができます。
ですが、毛細血管はあまりにも細く張り巡らされているため、それ自体に血流を促す力はありません。
毛細血管の先端まで血液を送り届けるのは、近くにある太い動脈からの圧力、つまり血圧です。
そんなわけで、頭皮の毛細血管の血流を増加させるには、首筋を通っている動脈の血流を増加させるのが大切です。
冬になると、どんなに厚着しても首筋が冷えてしまいがち。
首筋が冷えると血管が収縮してしまい、血流が悪くなっちゃいます。
そうなると、頭皮の下に張り巡らされた毛細血管の血流が悪くなる一因になってしまいます。
そこで首筋を温めるのに効果的なのがマフラーやネックウォーマーです。
外出するときにコートは着こんでも、首筋はそのまま、なんてことになっていないでしょうか?
首筋の冷えは、頭皮の冷えの原因になります。
寒い時期はしっかりとマフラーをして、首筋が冷えないように心がけましょう。
また、外出の時だけでなく、家の中でも首をあっためることが大事。
ちょっと寒いなあ~と感じたら、ネックウォーマーなどを使って首を温めるようにするのが大切です。
動脈の血流を促すために、首筋や肩を揉んだりするのも効果的ですね。
毛細血管は、それ自体に血流を促す力はないと先ほど紹介しましたが、頭皮の優しくさすれば頭皮のすぐ下にある毛細血管への刺激になって、血行促進の効果もあります。
もちろんマフラーをしたからといって、いきなり髪の毛が生えてくるというわけではありません。
寒い時期に頭皮や髪の毛を大切にするためにオススメなのが、マフラーをして首筋を冷えないようにするってことなだけです。
首筋を冷え冷えにして寒さを我慢している人よりも、暖かいマフラーをして首回りがポカポカしている人の方が、健康的な髪の毛が生えやすい環境なのではないでしょうか。
いつもはそんなに気を使わない首筋ですが、足先や指先と同様にちゃんと冷えないようにするのが大切なんですね。