日常生活のハゲ対策

薄毛・脱毛を予防する育毛筋膜リリースのやり方とは?

人間の身体全体には、「筋膜」と呼ばれる筋肉の膜が張り巡らされています。

この筋膜があるからこそ、私たちは両足で立って身体を支えることができるし、骨を動かして激しく運動することができます。

筋膜は、当然のことながら頭部にも存在します。

身体を維持するために大切な筋膜ですが、運動不足などが原因で筋膜が硬くなってしまうと…肩こりや腰痛の原因になるばかりが薄毛を引き起こしてしまう可能性もあります。

筋膜の凝りが薄毛を引き起こすのはなぜか?

その改善方法は?

筋膜と薄毛の関係を紹介します。

筋膜のコリが薄毛を引き起こす理由

今、肩こり改善のための”筋膜リリース”が流行しています。

肩から背中を広く覆っている筋膜は、普段の生活ではあまり動きません。動かないため、自然と筋肉は硬くなってしまいます。筋肉が硬くなると血流が悪化し、肩こりの原因になります。この肩こりを筋膜を動かすことで改善することができます。

たとえば両腕を背中まで引いて、上下に動かすストレッチ。このストレッチを行うと、普段は動かない背中の筋膜が動きます。このような筋膜を動かす体操は「筋膜リリース」や「筋膜はがし」なんて呼ばれ、アスリートや整体師の間で広く行われています。

筋膜は足や手などの先端から、下半身、上半身を包んでいますが、もちろん頭部にもあります。頭部の筋膜が凝ってしまえば血流の悪化を招き、薄毛の原因になるでしょう。ですが、もし頭部の筋膜をうまく動かすことができれば、頭部の血行が促進されて育毛効果が期待できるかもしれません。

 

では次に、頭部に存在する4つの筋膜について説明します。

おでこの部分は「前頭筋」という筋膜に包まれています。

側頭部を包む筋膜は「側頭筋」と呼ばれ、後頭部を包む筋膜は「後頭筋」と呼ばれます。

そして頭頂部にあるのが「帽状腱膜」(ぼうじょうけんまく)です。帽子をかぶるとちょうど隠れる部分ですね。

 

この帽状腱膜が硬くなると、毛細血管が収縮して血行が悪くなります。その結果、薄毛を引き起こす可能性があります。

しかも、帽状腱膜は前頭筋・側頭筋・後頭筋に比べて、とても硬くなりやすいという特徴を持っています。

なぜだかわかりますでしょうか?

ヒントはそれぞれの筋膜の名称に使われている”漢字”にあります。

 

…そう、帽状腱膜だけ、”筋”という漢字が使われていないんです。

 

頭頂部を包んでいる帽状腱膜は、筋肉がなく、正確には筋膜ではありません。

筋肉の代わりに毛細血管が張り巡らされているのですが、筋肉がないので帽状腱膜自身が収縮して血行をよくすることができないのです。

帽状腱膜を”はがす”方法

帽状腱膜には筋肉がなく、とても血行が悪くなりやすい場所。そのため、薄毛になりやすい部位でもあります。

おでこから頭頂部にかけて脱毛するパターンが多いのも、帽状腱膜の血行不良が一因である可能性があります。

この帽状腱膜をリリースして柔らかくすれば、毛細血管の血流が増加して薄毛の予防になるでしょう。

そのための方法を紹介します。

 

…どうせ、頭頂部の帽状腱膜を動かしてマッサージするんでしょ??

と思うかもしれませんが、ちょっと違います。

帽状腱膜を動かすのもとても大切ですが、それよりも大切なのは帽状腱膜を取り囲む「前頭筋」「側頭筋」「後頭筋」です。

帽状腱膜に張り巡らされた毛細血管には筋肉がないので、それ自体に血流を促す力はありません。これらの毛細血管の血流を増加させるには、毛細血管の源流となる太い血管の血流をよくする必要があります。

そのためには、頭部の周りにある筋膜、「前頭筋」「側頭筋」「後頭筋」を柔らかく保つ必要があるのです。

①前頭筋の血流をアップさせる!

前頭筋を柔らかくして血流をアップさせるには、手を使ったマッサージは必要ありません。

眉毛を思いっきり上げて、しばらくしたらギュッと目をつぶって眉毛を下げる。これを繰り返すだけでOK!!自分でもしっかりとおでこが動いているのがわかると思います。

この運動が前頭筋を動かして、血流をアップさせる効果があります。

②側頭筋の血流をアップさせる!

側頭筋には頭部の中でも一番大きな血管が走っている部位です。

ここは動かしてマッサージするよりも、押してマッサージする方が効果的。

側頭部は軽く押しながらもみほぐしてマッサージしましょう。

あまり力を入れずに、ゆっくりと気持ちの良い程度で。強い力で押すと頭が痛くなっちゃいます。

このマッサージを繰り返せば、結果的に帽状腱膜の毛細血管の血流もよくなるでしょう。

③後頭筋の血流をアップさせる!

後頭部は主に首筋の左右に指をあてて、同時にもみほぐします。

ここには血行を促進させるツボが集まっています。

このツボを刺激しつつ、後頭筋を動かせば、頭皮全体の血行を促進するとともに、肩周辺の血行もよくなり、肩こりの改善にも効果を発揮するでしょう。

④最後に帽状腱膜を動かす

帽状腱膜を囲む3つの筋膜をリリースしたら、最後におまけ程度に帽状腱膜を動かしましょう。

頭頂部周辺に10本の指を置いて、少し力を入れて前後に動かすだけ。激しく動かす必要はありません。これを数回繰り返すだけで大丈夫。

何回も何回も繰り返すよりも、少しだけでいいので毎日繰り返すのが有効です。

頭部の筋膜が柔らかくなれば、帽状腱膜も動かしやすくなってくるでしょう。そうすれば、頭部の血行もよくなり薄毛の予防にもなると思います。

1日5分くらい、頭部筋膜リリースをやってみよう!

頭部を囲む4つの筋膜、「帽状腱膜」「前頭筋」「側頭筋」「後頭筋」を上手にリリースすることができれば、頭頂部の毛細血管が元気になり、薄毛や脱毛を効果的に予防できるでしょう。

全体を通して、1日に5分程度で十分です。

ちょっとした空き時間に、頭部の筋膜リリース体操を行えば、薄毛予防だけでなく、顔のリフトアップと引き締め効果、肩こりの改善効果もあると思いますよ!

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