洗髪した後に髪を乾かすために使うドライヤー。
基本的にみんな毎日使っていると思います。
このドライヤーですが、使い方を間違うと、髪の毛が細くなったり、抜け毛が増えてしまう原因になります。
自分では正しく使っていると思っているドライヤーも、ひょっとしたら頭皮へのダメージとなっているかもしれません。
抜け毛や薄毛を予防するためにも、正しいドライヤーの使い方を学びましょう。
ドライヤーで髪が細くなり、抜け毛が増える理由
ドライヤーを何十分も、毎日使い続けたら、髪の毛はどうなってしまうと思いますか?
髪質がチリチリになったり、髪が細くなってフニャフニャになったり、触った感触がザラザラ・パサパサになってしまいます。
こんなへなちょこな髪質になってしまったら、当然、髪は抜けやすくなってし薄毛にもなりやすくなるでしょう。
間違ったドライヤーの使い方を続けると、髪の毛が細くなり、抜け毛が増えます。
なぜこのように髪質が変化してしまうかというと、髪の毛のバリア機能を持つ”キューティクル”が、ドライヤーの熱でダメージを受けてしまうから。
キューティクルは熱にとても弱く、60~70度くらいの高熱にさらされると破壊されてしまいます。
髪の毛を保護するキューティクルが破壊されると、髪の毛の中から水分やたんぱく質が流れ出してしまいます。
すると髪がパッサパサになったり、細くなったり、枝毛や切れ毛が増えてしまいます。
さらにもうひとつの理由が、高熱による頭皮へのダメージです。
そもそも髪の毛は太陽光の熱や刺激などから頭皮を守るために生えているといわれています。
太陽の熱を黒い髪の毛が吸収してくれるんですね。
そうすることで頭皮は守られているのですが、ドライヤーは毛根まで乾かすため、熱風がダイレクトに頭皮に当たります。
ちょっとくらいなら大丈夫でしょうが、長時間、ドライヤーを当て続けていたら毛根に、そして毛根の奥にある毛母細胞にもダメージを与えてしまうでしょう。
ちなみに白人の金髪は日光に弱く、黒人の真っ黒でチリチリの髪質は太陽光のバリア機能が優れています。
白人の男性は黒人やアジア人に比べて薄毛になる確率が高いのですが、それはもしかしたら金髪で常に頭皮に日光の熱ダメージを受けているからなのかもしれません。
日本人であっても、ブリーチでバリバリに金髪にしていたら日光の熱に注意が必要ですね。
育毛のための正しいドライヤーの使い方
ドライヤーの送風口に、試しに手のひらを当ててみてください。
「熱いッ!!!」
とすぐに手を放してしまうでしょう。
機種にもよりますが、ドライヤーの熱風は100度以上になります。
そりゃあ、熱いに決まっていますね。
先ほども申し上げた通り、髪の毛のキューティクルは70度で破壊されていきます。頭皮だって100度の熱風にさらされたら、軽度の火傷を負ってしまうでしょう。
もし100度の熱風を知らないうちに、長時間、髪の毛にあてていたら…?
髪や頭皮にいいわけありませんね。
まずは抜け毛が増えちゃうかもしれない、間違ったドライヤーの使い方を紹介します。
- ドライヤーを頭皮に近づけて使っている
- 同じ場所を長時間、乾くまで使っている
- しっかりと髪が乾くまで丁寧にドライヤーを使っている
このようなドライヤーの使い方では、髪が細くなり、抜け毛が増えてしまうでしょう。
薄毛予防のために正しいドライヤーの使い方がこちらです。
①しっかりとタオルドライして水分を除去する。
②ドライヤーを髪の毛から最低でも20センチ以上離して使う
③同じ場所に2秒以上当てない。常に動かしながら使う。
④完全に乾かさない。毛先に少し湿り気が残っているくらい
⑤冷風に切り替えてキューティクルや毛穴を引き締める
しっかりとタオルドライして水分を除去する
特に髪の長い方は、タオルドライが大切です。
タオルドライで7割くらいの水分を除去する勢いで、しっかりと乾燥させましょう。
乾いたタオルを頭に巻いて、しばらく置いておくのもいいでしょう。
ドライヤーを髪の毛から最低でも20センチ以上離して使う
ドライヤーは20センチ以上離さないと、熱がダメージとなる可能性があるので注意が必要です。
個人的には、ドライヤーは25~30センチ以上離した方がいいと考えています。
ですが、ドライヤーの機種によっては頭皮へのダメージを軽減するために低温モードが搭載されているものもあります。
もしそういった機種であれば、最初から最後まで低温モードを使うのがオススメ。
髪が乾燥するスピードは遅いですが、頭皮をしっかりとまもってくれるでしょう。
同じ場所に2秒以上当てない
たとえドライヤーを十分に話して使っていたとしても、長時間同じ場所に温風を当てると、思いのほか高温になってしまいます。
それを防ぐためにも、ドライヤーは常に動かしながら使いましょう。
手グシで髪のほうも動かしながら、根元などにも温風が当たるようにするのが早く乾かすポイントです。
完全に乾かさない
髪の毛は完璧に乾かさないのも大切です。
神経質な方や完璧主義の方は特にですが、髪の毛をしっかりと乾かさないと気が済まないなんて人もいるかもしれません。
ですが、髪の毛の乾かし過ぎは危険!
ず~っとドライヤーを使い続けると、それだけで頭皮に熱がこもるし、ダメージを受け続けてしまいます。
髪の毛は根元から乾かすのが基本ですが、それでも頭皮への熱を最小限にするために、サッと乾かすのが大切。(そのためにタオルドライをしっかりやります)
ある程度乾いたら、あとは自然乾燥で。
湿り気が残るくらいのイメージでドライヤーをしないと、”使いすぎ”になってしまうでしょう。
仕上げは冷風に切り替えて
仕上げの冷風もとても大切です。
ドライヤーには必ず「冷風」がありますが、これにはちゃんとした理由があります。
温かくなった髪の毛を冷風で引き締めると、髪が傷みにくくなり、ツヤが出て、絡まりにくくなります。
この冷風機能は、家電としてドライヤーが開発された最初から搭載されている、とっても大切な機能。
使わないなんてもったいないので、ぜひ使いましょう。
冷風で仕上げるのと仕上げないのでは、髪質に雲泥の差が出ますよ。
まずは根元から乾かすってホントに効果的?
「正しいドライヤーの使い方」を調べてみると、「髪の毛は根元から乾かしましょう」と推奨していることが多いです。
ですがこれは、必ず正しいとは言えません。
髪の毛は先端に行けば行くほど、痛みが強くでてきます。
髪は濡れた状態だと、すこし擦れただけでもダメージを受けてしまいます。
もともと痛みがちな先端部分ならなおさらです。
そこで、まず先端を軽く乾かすことで濡れている時間を短くし、髪の毛の先をダメージから守るという方法もあります。
これはロングで髪の先が痛みがちな女性にオススメ。
逆に髪が短い男性や、ミディアムの女性であれば、髪の根元から乾かしても問題ないでしょう。
髪と頭皮のために開発された「スカルプドライヤー」を使う
ただ強い熱風を発生させるだけのドライバーを使っていないでしょうか?
10年前に買ったドライヤーをずっと使い続けてないでしょうか??
思い当たるのなら、最新の技術を使った髪と頭皮のために開発されたスカルプドライヤーを使うのがオススメです。
最近のドライバーってのはホント凄くて、使っているだけで赤外線で頭皮ケアできたり、「髪を乾かしながら頭皮の潤いを保つ」なんて一見矛盾したようなことだってできちゃいます。
最新のスカルプドライヤーを使えば、それほどドライバーのやり方にこだわらずとも、しっかりと頭皮ケアしながら短時間で髪を乾かせるでしょう。
オススメのスカルプドライヤーについてはこちらの記事で紹介しています。
→乾かしながら頭皮環境をケアできるスカルプドライヤーランキング
髪を自然乾燥させてもハゲる
「ドライヤーの熱で頭皮や髪の毛にダメージが!?だったら自然乾燥でもいいんじゃない?」
そう思うかもしれませんが、自然乾燥もまた、頭皮や髪の毛へのダメージとなります。
まず髪の毛ですが、濡れたままの髪の毛はすこし擦れただけでキューティクルへのダメージとなります。
自然乾燥で濡れたままにしておくと、枝毛になったり、細くなったりしてしまうでしょう。
同様の理由で、濡れた髪をタオルドライするときも、ゴシゴシと強く擦らずに、乾いたタオルを押し付けるように水分をとるのがオススメです。
次に頭皮ですが、頭皮が濡れたまま放置しておくと、雑菌が繁殖してしまう可能性があります。
雑菌が繁殖すると頭皮の炎症の原因にもなりますし、抜け毛のリスクも上がってしまうでしょう。
もちろんすぐにハゲになるというわけではありませんが、濡れた髪を放置して自然乾燥していると頭皮が臭くなるのは確実。
洗髪した後は、たとえ髪が短くても、ちゃんとドライヤーを使うのが大切です。
正しいドライヤーで抜け毛予防
いかがでしたでしょうか?
もし間違ったドライヤーの使い方をしていたら、毎日毎日髪や頭皮に熱ダメージを与えているということになります。
1日1日でのダメージは少しでも、それが1週間、1カ月と続けば多きな悪影響を及ぼすでしょう。
正しいドライヤーの使い方を学んで実践すれば、頭皮環境はよくなりますし、髪のツヤもよくなり、スタイリングもやりやすくなります。
髪質に悩みのある方でも、ドライヤーの使い方を工夫するだけで、驚くほど改善する可能性だってあります。
毎日使うからこそ、正しいドライヤーを心がけましょう。
そうすればいつまでも健康な髪を維持できるのではないでしょうか。