私たちの食生活になじみ深い「お酢」ですが、その健康効果は凄まじいものがあります。
まさに最強の健康食品といってもいいかもしれません。
毎日少しずつ飲むだけで、全身の血流が増加してさまざまな健康効果が得られます。
その健康効果のひとつに「薄毛予防と育毛効果」があります。
お酢がどうして髪の毛にいいのか?
健康効果を得るためのお酢の摂取方法は?
黒酢や穀物酢などがあるけど、どれが一番オススメなの??
お酢を使ったヘアケア生活の方法を紹介します。
酢が持つ2つの血液サラサラ効果
以前、テレビの健康番組で肩凝りや冷え性に悩む女性に、毎日15ccの酢を飲んでもらい、どれくらい症状が改善するのかを調べる実験が行われました。
実験期間はわずか5日。
それにもかかわらず、実験前と後には驚くべき変化があらわれていました。
全身の血流が良くなり、冷え性や肩こりが改善されたのです。さらに、身体も疲れにくくなり、抵抗力も増しました。
お酢には全身の血行を促進するスゴイ効果があります。
その秘密は酢が持っている「血小板凝集抑制効果」や「白血球粘着抑制効果」にあります。
これは簡単に言ってしまえば、血液をサラサラにして血流を良くする効果ですね。
その効果を確かめた実験を紹介します。
酢を混ぜた血液で実験すると…意外な結果が!
小さな隙間に一定量の血液を流して、すべて流れきるスピードを計測することで、血液の状態を調べる実験があります。
コレステロール値が高くてドロドロの血液は、小さな隙間に脂肪分が詰まってしまい、最終的には血液の流れが止まってしまいます。
健康でサラサラな血液は、小さな隙間でもサーッと流れきってしまいます。
この実験を普通の血液と、少しだけ”酢”を加えた血液を使いやってみるとどうなるでしょうか?
なんと、少しだけ酢を混ぜた血液の方が圧倒的に早く流れきるのです。
普通の血液は、よく見ると小さな隙間に血小板や白血球が詰まっていて、流れを阻害しています。酢の「血小板凝集抑制効果」や「白血球粘着抑制効果」によって、小さな隙間に引っかかることなくサラサラと血が流れたのです。
小さな隙間は、つまり毛細血管と置き換えていいでしょう。
髪の毛の工場である毛根(毛包)には、毛細血管が張り巡らされていて、そこから栄養を補給しています。
もし血液がドロドロであった場合、毛細血管の血行が悪くなり、髪の毛に栄養が行き渡らなくなってしまうでしょう。(肥満に薄毛が多いのもこれが理由です)
育毛剤を利用して頭皮の血行を促進するのも有効ですが、身体の内部から体質を改善するのも同じくらい重要です。
そして、血液をサラサラにして健康な体を手に入れるのに最適な食物のひとつが”酢”なのです。
お酢が作り出す”アデノシン”のスゴイ作用!
すべてのお酢には「酢酸」が含まれています。
この酢酸が体内に入ると、細胞からアデノシンという物質が分泌されます。
アデノシンといえば血流を良くして血圧を下げてくれる物質あり、毛乳頭に作用して発毛因子を増やす効果もあるというスゴイ成分。
食生活の中にお酢を取り入れれば、体内でアデノシンが増えて薄毛・抜け毛の予防効果が期待できるかもしれませんね。
アデノシンの育毛効果に着目した「アデノゲン」という育毛剤もあるくらいです。
一日どれくらいの飲めばいい?オススメの酢の摂取方法
お酢の健康効果を得るために必要な摂取量は、1日でわずか大さじ一杯程度。
これだけで十分です。
お酢はジュースに混ぜたり水で割ったりして直接飲むのも良いですが、料理で使うのもオススメ。
例えばビタミン類は熱で破壊されるものがあったりしますが、お酢は熱にも強く、どんな料理に使っても効果を得られます。
米酢、穀物酢、リンゴ酢、バルサミコ酢、黒酢などなど、お酢にもいろんな種類がありますが、基本的に酢であればOKです。
すべての酢には酢酸が含まれていて、血圧を下げたり、血糖値を下げたり、内臓脂肪を減らしたりといった効果が期待できます。
米酢は「酢のもの」や「酢飯」で使えますし、リンゴ酢を使ったドレッシングなどもあります。
最近では酢の健康効果に着目して作られたビネガードリンクも、飲みやすくてオススメです。
お酢の飲み過ぎは危険?お酢のリスクについて。
では、お酢を飲み過ぎることで、何か健康を害することはあるのでしょうか?
薄めて飲む場合は、酢酸濃度を飲みやすいレベルまで薄めるために、最低でも5倍以上薄めるのがよいとされています。
もし濃すぎるお酢を飲むと、腹痛や嘔吐などが起こる可能性があるので注意が必要です。
のどや胃が荒れてしまう原因になるでしょう。
次に飲む量について。
たくさんお酢を飲んだら、健康に悪いのでしょうか?
お酢メーカーの大手「ミツカン」のホームページでは、「お酢を飲む量に上限はなく、たくさん飲んでいただいても、害になることはありません」と明記してあります。
毎日ガブガブと何リットルも飲んだら危険な気がしますが、普通に飲む限りではあまり気にしなくていいですね。
最後に「お酢で骨が溶ける!」という噂について。
お酢には酢酸が含まれていて、酢酸はカルシウムをとかす作用があります。
とはいえ、普通に飲んでいる限りは問題ありません。
歯も表面が少し溶けたとしても、唾液などで修復されます。
長時間、お酢の原液を口に含み続ければ歯が溶けるかもしれませんが…。
気になる方は、お酢を飲んだ後に軽く口をゆすいだり、水を飲んだりするといいでしょう。
オススメ記事:コラーゲンペプチドで髪の毛を2%太くする方法!!
育毛のためにオススメのお酢の選び方
農林水産省が定めた基準によって、お酢は「醸造酢」と「合成酢」の2種類に分けられます。
健康のためには、合成酢を選ばないようにしましょう。
合成酢は酢酸を薄めていろんな添加物を加えたもので、醸造酢に比べて安くてとても質が悪い!
普通にスーパーで売られている酢のほとんどは醸造酢なので心配ないと思いますが、念のためチェックしてみましょう。(我が家にある安いミツカンの穀物酢は、ちゃんと醸造酢でした)
ちなみに最近は「調味酢」や「加工酢」という、お酢にいろんなアレンジを加えて使いやすくした酢も発売されています。
「切った野菜に入れるだけで酢のものができる!」
「酢飯が簡単にできる!」
みたいなものですね。
たしかに料理には使いやすいかもしれませんが、ちゃんと醸造酢を選んだ方が育毛にも健康にもオススメです。
醸造酢は穀物を酢酸菌で発酵させて作られます。
米から作られれば米酢、りんごから作られればりんご酢というわけですね。
いろんな種類がありますが、どれが一番オススメなのでしょうか?
酢の中でも、育毛を考えたときに特にオススメなのがバルサミコ酢や黒酢です。
バルサミコ酢はブドウジュースを発酵させて作られた、イタリアの伝統的なお酢。そのため、ワインと同じようにたっぷりとポリフェノールが含まれています。
ポリフェノールには体内の活性酸素を除去する”抗酸化作用”があります。
活性酸素は細胞や血管を傷つけるので、頭皮の細胞の老化を促進させてしまいます。
バルサミコ酢には穀物酢の9倍ものポリフェノールが含まれており、酢の中でも強い抗酸化作用を持っているのです。
次に黒酢ですが、黒酢にはビタミンBの一種である「イシトール」という有効成分が含まれていて、血行を促進することで薄毛を予防します。
また、黒酢は米酢や穀物酢の10倍以上もの必須アミノ酸が含まれています。必須アミノ酸は全部で9種類ありますが、黒酢にはそのなかの実に8種類が含まれているのです。
必須アミノ酸は髪の毛を作り出すのにとても重要な役割を持っており、黒酢は効率的に必須アミノ酸を摂取することができます。
また、先ほども説明した通り、酢酸は体内に入るとアデノシンになります。アデノシンは育毛剤に配合されるほどの育毛効果がある成分。血管を広げて血流をアップさせてくれます。
それ以外にも、黒酢には血圧や血糖値を下げる効果、コレステロール値を正常値に戻す効果、動脈硬化を予防する効果、ダイエット効果すらあります。
これらの健康効果は他のお酢にもありますが、黒酢と同じ効果を得るには5~8倍も多く飲まなければならないとされています。
黒酢は少量でもスゴイ効果が期待できるんですね。
個人的にいちばんのオススメは米酢です。
バルサミコ酢や黒酢ってかなり癖のある味がしますが、米酢はどんな料理にも使いやすいし飲みやすい。
中華料理屋やラーメンに入れたりしても美味しいです。
そんな米酢には普通の米酢と純米酢があります。
米酢は米とアルコールから作られていますが、純米酢はただ米だけで作られたお酢。もちろん純米酢の方が高級でオススメ。
使われる米も外国産のものや国産のものがあったり、お酢に貼ってあるラベルを見るだけでも良いものかそうでないものかわかります。
純米酢って言っても400円くらいで買えるので、日常的に使うお酢としてオススメです。
次にオススメできない酢ですが、先ほども紹介した「加工酢」や「合成酢」は、健康効果が期待できないので飲まない方がいいです。
また、醸造酢でも安すぎる「穀物酢」は選ばない方が無難。
どんな穀物が使われているのか不明なため、質の悪い内容になっている可能性があります。
実際、米、麦、コーンとか、いろんな穀物がごちゃまぜに使われています。
もちろん、穀物酢でも飲まないよりは飲んだ方がいいのですが。
…というわけで、基本的に醸造酢であれば髪の毛に良い効果が得らます。
が、価格や買いやすさ、効果などを比べたら、特にオススメなのが黒酢。
日々黒酢を摂取すれば、健康的に薄毛を改善することができるかもしれません。
育毛にオススメなお酢ランキング!!
1位:黒酢
2位:バルサミコ酢
3位:米酢
4位:りんご酢
5位:ワインビネガー
自宅で簡単!オススメのお酢の飲み方
お酢は熱にも強いので料理で使ってもいいですし、ジュースに混ぜて飲むのもOKです。
だけど「酸っぱいのがちょっと苦手」という方や、「酢なんて普段は料理に使わないよ」という方、一人暮らしの男性で「酢なんて使ったことないよ!」という方でも簡単に美味しく酢を飲める方法を紹介します。
それはカルピスと牛乳とお酢をブレンドする、「お酢入りカルピス・ミルク」です。
作り方は簡単で、コップに大さじ1杯のお酢、次に大さじ1杯のカルピスを入れて牛乳を注ぐだけ。
使う酢は普通に売ってる「穀物酢」や「米酢」で大丈夫。
リンゴ酢でも美味しくできます。個人的に黒酢は不味かったですね。
まろやかな牛乳がお酢の酸味を和らげてくれますし、胃にも優しい。
味もカルピスの甘みが口当たりをよくしてくれます。
ほんとに飲むヨーグルトという感じで美味しく飲めます。
カルピスにはグレープ味やピーチ味なんかのバリエーションがあるので、いろんな味が楽しめるのもオススメのポイント。
市販のジュースに混ぜて飲むのもアリですが、清涼飲料水は糖分が多いですし、少量のカルピスで割った牛乳とお酢で作ったドリンクの方が遥かに健康的でしょう。
牛乳は髪の毛にとっても大事な良質のたんぱく源でもありますし、何より普通に美味しいのでお酢が苦手という方でも美味しく飲めると思います。
お酢入りカルピスミルクのレシピ
- カルピス:大さじ1杯
- お酢:大さじ1杯
- 牛乳:250~300ml
味は驚くほど飲むヨーグルトに似ています。美味い!!
酢の健康効果まとめ
酢はクエン酸が多く含まれているので、強い疲労回復効果があります。
また、酢は身体を弱酸性に保つ効果があります。人間の身体は弱酸性がベストな状態あり、自然治癒力も最高のパフォーマンスを発揮します。
ですが、疲労がたまっていたり、ストレスにさらされていると、身体がアルカリ性になっていきます…。
日常的に酢を飲んでいると身体が弱酸性に保たれ、病気になりにくく疲れにくい身体になっていくのです。
では、育毛効果も含めた酢の健康効果をまとめてみましょう。
- 薄毛を予防し、発毛を促す
- 肩こり解消
- 冷え性解消
- 疲労回復効果
- 疲れにくい身体を作る
特に仕事がハードで日常的に疲れを感じているなら、酢を飲むことで疲労回復効果と薄毛改善効果を同時に得ることができるでしょう。
酢は長期保存に適していて、たとえ開封した後でも、常温で2年は保存できます。
いろんなお酢を買っておいて、気分によって飲み比べてみるのもいいかもしれませんね。
ちなみに私はAmazonで業務用の黒酢1リットルを購入しています。
いろいろと比較検討した結果、これが一番リーズナブルで使いやすそうだったからです。
1リットルとはいえ賞味期限も長いですし、日々使っていけば余裕で使い切れます。
オススメですよ!!