思春期に入るとニキビに悩みはじめる人も多くなりますね。ニキビができる原因はホルモンバランスが崩れだったり、皮脂の分泌が盛んになるため。
でも、ニキビって思いのほか個人差があると思いませんか?
ニキビができない人は特に気を使わなくてもできないし、ニキビができやすい人は丁寧に洗顔してもニキビができしゃう。
これって、少しだけハゲ・薄毛の悩みに似ているような気がします。
実は、ニキビとハゲには密接な関係があるかもしれません。ニキビができやすい人は薄毛の危険性も高い可能性があるのです。
その理由を紹介します。
ニキビの原因は5αリダクターゼ!!
ニキビができる大きな原因のひとつが男性ホルモンです。しかも、脱毛ホルモンとして有名なジヒドロテストステロン。
ニキビ発症には男性ホルモンが重要な役割を果たしており、脂腺を発達させ多くの皮脂を合成・分泌させます。
血中エストステロンのうち1~2%の遊離テストステロンは皮脂細胞内の5α-リダクターゼによって 最も活性の強いジヒドロステロン(DHT)に転換されます。
ニキビがある人は、健常人に比べて5α-リダクターゼの活性が有意に高く、 DHTへの変換が5倍以上促進されています。
参照元:なぜニキビになるのか?(明治通りクリニック)
男性ホルモンであるテストステロンは、それ自体に脱毛効果はありません。血中のテストステロンが頭皮にある5αリダクターゼと一緒になることで、ジヒドロテストステロンという物質に変化します。このジヒドロテストステロンが毛髪のミニチュア化を促進し、薄毛・ハゲが発生するのです。
薄毛の原因であるジヒドロテストステロンが、同様にニキビの原因にもなっていたのです。
ニキビは薄毛と同様に遺伝要素が強いといわれています。両親がニキビだった場合は子供のニキビになる確率が上がるのです。
5αリダクターゼの分布と活性は遺伝要素が強いといわれているので、ニキビや薄毛が遺伝するのはそのためと思われます。
ニキビになりやすい人は5αリダクターゼの活性が優位に高い。
…ということは、思春期はもとより大人になってからでも、ニキビができやすい人はハゲになる可能性も高くなると言えないでしょうか。
ニキビができやすい人の抜け毛予防対策
ニキビができやすい人は5αリダクターゼの活性が強い。ということは、40代50代ごろからジヒドロテストステロンが原因のAGA(男性型脱毛症)になりやすいということが言えます。(もちろん若いうちから始まる場合もあります)
しかし、遺伝だからと諦めることはありません。AGAを改善したり、その進行を遅くする方法はあるのです。
①生活習慣や食生活に気を遣う
ニキビ対策に洗顔や脂っこい食事を控えるのが有効なのと同様に、薄毛対策にも頭皮を清潔に保つことやバランスの良い食事が有効です。
酒・タバコを控えることや、睡眠をよくとることも重要です。
②初期症状から育毛剤を使う
AGA(男性型脱毛症)の対策は早ければ早いほど、改善効果が期待できるといわれています。ツルッパゲになってから、育毛対策を行っても”時すでに遅し”なわけです。
もし自分が薄毛にもなりやすい体質であるとわかっていれば、常に髪と頭皮が気になるし、ちょっと薄毛になってきたところで気づく可能性が高くなります。
少しでも薄毛になってきたな~と思ったら、迅速に育毛剤を使い始めましょう。もちろん、まったくハゲていない頃から使うのもおすすめ。ドラッグストアにおいてある薬用育毛トニックであれば、安価で使い続けることができるし、経済的負担もそれほどではないでしょう。
③絶対にハゲたくない場合は育毛クリニックに行く
CMでもやっていますが、いまや薄毛は治療できる病気です。
健康保険の対象ではないので、すこし割高になるものの、育毛クリニックで適切な指導を受けてお薬を服用すれば、かなりの確率で薄毛は改善します。
ぜったいハゲたくない!ハゲを改善したい!ということであれば、育毛クリニックの無料カウンセリングに行ってみることをオススメします。
ニキビとハゲの関係まとめ
ニキビができるのには、皮脂細胞内の5αリダクターゼによってできるジヒドロテストステロンが重要な役割を担っています。
そこから「ニキビができやすい人は薄毛にもなりやすいかも?」という推論を立てたわけですが、ニキビとハゲの関係は特に検証されたわけでもないですし、なんらかのエビデンスがあるわけでもありません。
特に心配しすぎる必要はありませんが、ニキビができやすい人は頭皮や髪にやさしい生活を心がけたほうがいいのではないでしょうか。