低出力レーザー薄毛治療について

赤色LEDの発毛効果で、頭皮のコラーゲンが増える!低出力レーザーが育毛に効く理由。

2018年12月5日

NHKの「今日の健康」で薄毛について取り上げた回では、赤色LEDが男性・女性共に有効な治療法として紹介されました。

 

赤色の光が持つ波長は600~800ナノメートルといわれています。

この波長を使った低出力レーザー光には肌を活性化させる作用があり、シミやシワを改善する効果があります。

この技術は医療や美容業界で盛んに利用されている、一般的で効果的な方法のひとつ。(大手の○○美容クリニックなんかでも低出力レーザーを利用したシミ取りや美肌のための施術を行っています)

 

赤色の波長(遠赤外線)は波長が長くて皮膚の内側まで届くので、血行を促進したり細胞を活性化させるといった様々な良い効果があることで知られています。

 

そこで最近注目されているのが、安くて消費電力も少なく一定した波長で光を発することができるLEDです。

最新の研究によると、この赤色LED光を頭皮に照射することで、凄まじい育毛効果があることがわかってきました。

なぜ光を当てるだけで育毛に??

今回は、赤色LEDの育毛効果を紹介します。

赤色LEDの育毛効果とは?

低出力レーザーの光は美容業界でその有効性が確認されていて、ニキビ・シミ・シワの改善にレーザー照射が利用されています。

そんな低出力レーザーのパワーを育毛にも応用する試みは、とくに海外で盛んに研究されています。自宅で簡単に利用できる低出力レーザー育毛器なども、多くの国で販売されています。

そんな中にあって、低出力レーザーにかわるもうひとつの選択肢として赤色LED光の育毛効果が注目されています。

 

LEDはレーザー光よりも出力は弱いものの、消費電力が少なくてすみ、一定の波長を安定的に放射できという特徴を持っています。

 

マウスに赤色LEDを照射して、発毛状態を調べる実験を行ったところ、2週間はあんまり変化がなかったものの、それを過ぎるころからかなりの効果が表れたとの事。

赤色LEDの毛成長への影響のメカニズムを調べる目的で、今度は培養ヒト毛乳頭細胞に赤色LEDを照射した後、細胞を回収し、RNAやmRNAを抽出して、どんな因子が増減しているのかを調べました。

毛成長に影響を及ぼすことが知られている増殖因子はいくつもあるのですが、なかでもHGF、Leptin、VEGF-Aといった物質の濃度が有意に上昇していることがわかりました。

赤色LEDは毛乳頭からの増殖因子の分泌を刺激し、毛成長のを促進していると、現時点では考えています。

出展:髪を育てる赤色ナローバンドLED光(アデランス)

毛髪の最大手企業であるアデランスの研究によると、赤色LEDを頭皮に照射することで髪の成長を促進させる因子が増えることがわかりました。

その成長因子が毛乳頭に作用することで発毛効果が得られるとのこと。

アデランスではその効果に着目し、育毛サロンなどで赤色LEDを使ったヘアケア・サービスを行っています。

美容医療の分野では、医療用LED(発光ダイオード)の光を皮膚に照射して「ニキビ」や「しわ」、「くすみ」などを改善させる治療法が行われてきた。しかし、近年では「脱毛症(薄毛)」の治療にも応用されるようになってきた。用いられるのは、非常に狭い波長領域(ナローバンド)の赤色LEDの光。専用の機器を使って頭部を囲うように照射するのだ。

毛髪にどのような作用をもたらすのか。マウスを使った実験で、2011年、世界で初めて赤色LDE光照射の発毛促進効果を報告した大阪大学医学部特任教授で「心斎橋いぬい皮フ科」(大阪市)の乾重樹院長が説明する。

「マウスの実験では毛の成長スピードが明らかに速くなりました。それでヒトの毛根にある毛乳頭細胞を培養して、細胞にどんな変化が起こるか調べました。すると、赤色LED光によって毛乳頭細胞が刺激され、『HGF』や『VEGF』などの成長因子が増え、毛の成長が促進されることが分かったのです」

LED光には「青色」や「緑色」もあるが、毛髪の発毛・育毛の効果が期待できるのは「赤色」だけ。それは細胞分裂を繰り返して髪を成長させる毛母細胞を刺激する毛乳頭は、頭皮の表面から5ミリ程度の深さにあるから。その皮下の深部にある細胞まで届くLED光は、波長の長い赤色だけだからだ。

参照元:薄毛治療、医療用LEDで毛乳頭細胞を刺激! 1回1500円で6~7割に改善効果

LEDが登場したのは最近ですが、医療分野での研究も進んでいるようです。

低出力レーザーやLEDは頭皮を活性化させる

美容業界で低出力レーザーが利用されている理由は、レーザーが肌の繊維芽細胞やミトコンドリアを刺激する事によって代謝が活発になり、コラーゲンの生産能力も高まるから。

肌内部のコラーゲンが増えれば、シミやシワの改善が期待できます。

頭皮のコラーゲンも薄毛・抜け毛と密接に関係があり、薄毛の原因は頭皮のコラーゲン不足が大きく関与していることが、最新の研究でわかってきました。

加齢による薄毛の原因は、頭皮に存在する17型コラーゲンというものが不足しているから。

もし、頭皮にレーザーを照射することで、頭皮のコラーゲン生産能力がアップするとしたら、発毛効果が得られるのも納得です。

 

恐らく赤色LEDには頭皮のコラーゲン量を健康に保ち、代謝を活発化させる効果があり、さらにHGF、Leptin、VEGF-Aといった成長因子が増えることで発毛を促す効果があるのでしょう。

だとしたら、AGA(男性型脱毛症)や女性のびまん性脱毛症など、いろんなタイプの薄毛に有効であると考えられます。

ポイント

①赤色LEDは毛乳頭からの増殖因子の分泌を刺激し、髪の毛の成長を促進させると考えられる

②赤色LEDは頭皮のコラーゲン生産能力をサポートし、髪の毛の成長を助ける可能性がある。

赤色LEDと低出力レーザーの違い

低出力レーザーはお肌の若さを保つ効果があり、美容・エステに広く利用されています。

ですが、LEDについては医療の現場では現在あまり使われていません。

その理由は「歴史が浅い」ことと「出力が弱い」ことが考えられます。

 

低出力レーザーの効果については何十年も前から利用されていて、信頼のおける研究も数多くあります。

ですが、LEDはまだ新しい技術なので、そこまで研究が進んでいません。

また、光がもつエネルギーも低出力レーザーの方が強力で、LEDの方が弱いです。

ただしLEDは省電力で使え、出力が一定しているというメリットもあります。どちらにも一長一短があるということですね。

低出力レーザーの多くの研究では、レーザーのエネルギーによって細胞内のアデノシン3リン酸生産量を増加させ、それによって毛包の活動が活性化することがわかっています。

このレーザーの効果は育毛だけでなく、傷の治療、痛みの軽減など、幅広い用途に使われています。

ちなみにLED光では、まだここまでの臨床試験は行われていません。

赤色LEDも低出力レーザーもエネルギー自体はそんなに強力ではないので、肌を痛めたり火傷することはありません。

照射させると、肌がほんのりと温かくなる程度です。

頭皮も肌ですので赤色の光照射すれば、肌の奥の細胞を活性化させ、たくさんのよい効果が期待できます。

  • アデノシン三リン酸を増やし、核酸(DNAやRNA)を活性化させる
  • HGF、Leptin、VEGF-Aといった成長因子を増やす
  • 新陳代謝が良くなる
  • 血行が促進される
  • 炎症を抑える
  • 頭皮のコラーゲン生産能力を高める
  • 頭皮の若さを保つ

このような赤色LEDや低出力レーザーの薄毛改善効果は日本皮膚科学会でも認められています。

自宅でLEDや低出力レーザーを使った薄毛治療を行う方法

赤色LEDや低出力レーザーには薄毛を改善するためのしっかりとしたエビデンス(科学的根拠)があり、その効果は日本皮膚科学会の作成した「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年度版」にも記載されています。

画像参照:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年度版

このような低出力レーザーを利用したヘアケアは、育毛ヘアサロンなどで受けることができますが、しっかりと育毛効果を得るには1週間に2~3回程度は頭皮に照射する必要があります。

施術費用は高額になりますし、毎月1回程度ではそれほど効果は実感できないでしょう。

そこでオススメなのが、自宅でレーザー育毛器を使って薄毛ケアをする方法です。

赤色LEDを使った育毛器は自作できる?

赤色のLEDに”毛乳頭からの増殖因子の分泌を刺激し、毛成長のを促進する”という効果があることはわかりました。

では、市販の赤色LEDを買ってきて、それを頭皮に当てれば育毛になるのでしょうか?

自分でDIYで赤色LEDの育毛器を作っちゃえば、安上がりに育毛できそうですが…。

 

結論から言えば、それはほぼ不可能といっていいでしょう。

 

赤色の光が持つ波長は600~800ナノメートルですが、その中でも頭皮細胞にアプローチできる範囲は限られています。

多くの育毛器が650~660ナノメートルくらいの波長を使っていますが、それと同等の波長の光を、安定的に継続して出力するのは市販のLEDでは難しいでしょう。

ただ赤色の光を当てればなんでもかんでも育毛になるってわけではないんですね。

これはヘアマックスという低出力レーザー育毛器のレーザー光を撮影した画像です。

そのレーザー口のアップ画像がこちら。

高出力のレーザーを安定的に照射するために、かなり特殊な形状をしていることがわかりますね。

安易に自分で赤色LEDの育毛器を自作するよりも、市販のちゃんとした育毛器を買った方が確実だし安全に育毛できるでしょう。

おすすめの2つの育毛器

赤色LEDや低出力レーザーを利用したを利用した美顔器などはたくさん発売していますが、今のところ家庭で気軽に使えるような”育毛専用”の器具は限られています。

オススメはアデランスが発売している「ヘアリプロLEDプレミアム」と、アメリカのFDAが承認した「ヘアマックス」の2つです。

アデランスのヘアリプロLEDプレミアム

アデランスのヘアリプロLEDプレミアムは、楽天市場のアデランス公式サイトで購入できます。

日本のトップ企業が日本人の薄毛を改善するために開発した赤色LEDの育毛器、それがヘアリプロLEDプレミアムです。

価格は145,800円。

ちょっと高いですが、何年も使い続けることを想定すれば、毎月育毛剤を購入するより割安です。

また、今使っている育毛剤と併用しても相乗効果を得ることができるというメリットもあります。

 

ヘアリプロLEDプレミアムは普通の販売店では購入できないので、もし購入したいのならアデランスの店舗に直接足を運ぶか、楽天市場を利用しましょう。

 

アメリカ製のヘアマックス

先ほども紹介した低出力レーザー育毛器がヘアマックスです。

海外では低出力レーザーでの育毛についてたくさんの論文が発表されていて、日本よりもはるかに進んでいます。

薄毛治療の選択肢として、レーザーを使った育毛機が日本より普及しているのです。

 

ヘアマックスはアメリカでは日本の厚生労働省に当たるアメリカの機関FDA(アメリカ食品医薬品局)の認可を受けていて、安全で効果の実証された低出力レーザー育毛機。

FDAがフィナステリド、ミノキシジルなどの薬以外で効果を認めている唯一の薄毛治療法がレーザーを使った育毛機「ヘアマックス」なのです。

ヘアマックスの臨床実験では、16週間使い続けれることで93%の被験者が発毛効果を実感できたとのこと。

 

先ほどヘアマックスのレーザー照射口画像を紹介しましたが、あそこから650ナノメートルの低出力レーザーが頭皮に照射され、毛母細胞が活性化されるわけですね。

ちなみにFDAが認めているのは650ナノメートルの低出力レーザーだけであり、640でも651ナノメートルでもありません。

長年の研究で650ナノメートルが育毛にとってベストであることがわかったからです。

この事実も、赤色LEDを利用した自作の育毛器を作るのが困難な理由のひとつです。

そんなアメリカ製のレーザー育毛機ヘアマックスが、現在では手軽に日本で購入できるようになりました。

Amazonや楽天市場でも購入できますが、保証がなかったり、不良品が届く場合もあるので、ヘアマックス公式サイトで購入した方がいいでしょう。

 

ヘアマックスの公式サイトは下記のバナーから移動することができます。

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今現在、自宅で本格的な薄毛対策を行いたいのなら、ヘアリプロLEDプレミアムかヘアマックスのどちらかがオススメ。

どちらも値段は少々高めですが、何年も使い続けられるので、毎月育毛剤を購入するよりもむしろ安上がりと言えるでしょう。

 

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