育毛剤の宣伝文句に「厚生労働省認可」という文言を目にすることがあります。
厚生労働省認可!!
なんだか凄そうですね。厚生労働省が認めたんだから、実際に育毛効果がありそうですし、安全性も高そうです。
…が、実はそんなに凄くありません。
その理由をお伝えします。
厚生労働省が認可した育毛剤の凄さとは!??
育毛剤のパッケージ裏に記載されている「成分表」を見ると、そこには育毛に有効とされる成分がいっぱい並んでいます。
下記のふたつの画像は、ある育毛剤の成分表です。
この表記に「有効成分」と「その他の成分」のふたつのカテゴリーがあるのがわかると思います。
このふたつの違いに、厚生労働省がかかわってきます。
「有効成分」と「その他の成分」の違い
簡単に言ってしまえば、「有効成分」は厚生労働省が一定の効果があると認めた成分のことです。
逆に言えば育毛剤に配合された「その他の成分」は厚生労働省が認めていないけど、育毛効果のあると言われている成分ということですね。
厚生労働省が認めたこれらの有効成分が配合されていると「医薬部外品」と表記しなければいけません。つまり、世の中に存在する「医薬部外品」扱いの育毛剤はもちろん、第1種~第3種医薬品の育毛剤もすべて「厚生労働省がその効果を認めた育毛剤」ってことになるんですね。
これをわかりやすく”石鹸”で例えてみましょう。
ナチュラルな成分で作られた石鹸は「化粧品」の分類です。ですが、厚生労働省が認めた殺菌成分の配合された薬用石鹸は「医薬部外品」になります。医薬部外品の薬用石鹸は、大げさに宣伝するなら「厚生労働省が殺菌力を認めた石鹸!!」といっていいわけです。
「厚生労働省が認めた育毛剤!」なんて前面に押し出している育毛剤は、意外と配合された他の育毛成分に自信がないからなのかもしれませんね。
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厚生労働省が認めた育毛剤の有効成分
厚生労働省が認めた育毛剤の有効成分として、多くの育毛剤に配合されているものはこちら。
- グリチルリチン酸ジカリウム
- センブリエキス
- ショウキョウエキス
- 酢酸トコフェロール
- クジンエキス
- ジフェンヒドラミン
これらの成分のいくつかは、どの育毛剤にもほぼ配合されています。
なので、ある意味で「有効成分」では他の育毛剤と差別化できないということ。そこで、いろんな育毛剤が「その他の成分」に配合する育毛成分でしのぎを削っています。
自分の会社で開発したり発見した新しい育毛成分は、どれだけ育毛効果が高かったとしても、厚生労働省が認めているわけではないので「その他の成分」に記載することになります。
つまり厚生労働省が認めた成分でないからと言って、必ずしも育毛効果がないというわけではないのです。
厚生労働省がその効果を認めるには、様々な検証実験や論文が…つまり”大金”が必要。そのため、厚生労働省が検証していない育毛成分もたくさんあるでしょう。
良い育毛剤を選ぶには「その他の成分」に注目しよう
「厚生労働省が認めた!」なんて宣伝文句は、ほぼ無視していいですし、そんな宣伝をやっている育毛剤は信用しないほうがいいでしょう。
より注目すべきは「その他の成分」にどんなものが配合されているかです。
育毛剤を選ぶときは、ミツイシコンブエキスだったりオウゴンエキスだったり、いろんな成分が記載されている「その他の成分」に注目してみましょう!!