業務用わさびの大手企業「金印」が、日本産本わさびに含まれる成分に育毛効果があるという研究結果を発表しました。
わさびの葉の部分、根の部分に含まれる成分に毛乳頭を活性化させる作用があることがわかったとのこと。
わさびに含まれる成分にどんな育毛効果があるのでしょうか?
わさびエキスが配合された育毛剤は販売されている?
わさびは食べても育毛効果があるのでしょうか?
わさびに含まれる2つの育毛成分
金印の研究によると、本わさびには葉の部分と根の部分に2つの育毛成分が含まれているようです。
本わさびの葉っぱにはポリフェノールの一種である「イソサポナリン」が含まれています。
このイソサポナリン・エキスを毛乳頭細胞に与えて培養すると、細胞が活性化することがわかりました。
その活性化作用は、発毛効果のある薬効成分ミノキシジルの約3倍とのこと。
ミノキシジルはリアップに配合されている育毛成分で、全世界で育毛改善薬として利用されています。
もし、本当にミノキシジルの3倍もの効果があるのだとしたら、育毛業界に激震が走るでしょう。
もうひとつ、本わさびの根の部分、つまりおろして食べる部分ですね、ここに含まれている育毛成分が「6-MSITC」と呼ばれる辛み成分です。
この6-MSITCにも、イソサポナリンと同様に、毛乳頭の活性作用があることがわかりました。
ちなみにこれら2つの育毛効果のある成分は、あくまでも日本の本わさびのみに確認されています。
西洋わさびを使ったチューブタイプのわさびには含まれていないので、薄毛にチューブタイプのわさびを塗りつけないようにしましょう。
参考記事:育毛には本わさび 毛乳頭細胞活性化、市販剤の3倍(東京新聞)
本わさびを食べて育毛効果がある!?
本わさびの葉の部分には「イソサポナリン」というポリフェノールが含まれていて、根の部分には「6-MSITC」という辛み成分が含まれていて、この2つの成分には育毛を促す効果がある。
これはわかりました。
では、本わさびを食べることで、これらの成分の育毛効果を得られるのでしょうか?
イソサポナリンと6-MSITCは毛乳頭細胞に加えて培養することで、細胞を活性化させ、その結果として発毛効果が得られることがわかっています。
たとえ本わさびを食べたとしても、2つの育毛成分はただ胃腸で消化吸収されるだけであり、育毛効果を発揮しないと考えられます。
ただし、わさびを食べること自体には、育毛効果がある可能性があります。
わさびのような辛い食べ物を食べると、育毛効果のあるインスリン様成長因子IGF-1が増加するのです。
これは、名古屋Kクリニックの研究グループが発見した「IGF-1育毛理論」と呼ばれるものです。
胃腸の知覚神経を刺激する作用を有する唐辛子、大豆、ショウガ、わさび、海藻成分、亜鉛、根菜類、およびカカオやコーヒーに含まれるポリフェノールなどは、育毛に効果的です。米ぬか成分も、知覚神経刺激作用を有しており、玄米食も育毛には効果的です。
参照元:育毛トリビア(名古屋Kクリニック)
胃腸の知覚神経を刺激すればいいので、本わさびではないチューブタイプのわさびでも効果を発揮すると思われます。
寿司を食べるときには、ちょっと多めにわさびを使う。
そうすれば、少しだけ育毛効果を得られるかもしれませんね。
わさびの育毛効果まとめ
日本産の本わさびには葉の部分と根の部分に、毛乳頭細胞を活性化させる成分が含まれていることがわかりました。
その効果はミノキシジルの約3倍!
これらの成分を利用した育毛剤はまだ開発されていませんが、もし販売され始めたらかなり有効な育毛剤になるでしょう。
また、わさびを食べると胃腸の知覚神経を刺激してIGF-1が増え、育毛効果が得られる可能性もあります。
とはいえ、食べ過ぎは禁物。刺激が強すぎて胃腸にダメージを与える可能性もあります。
日本産の本わさびが持つ育毛効果を手軽に得られる時代が、もうすぐやってくるかもしれませんね。