香辛料としてカプチーノに使われたり、デザートに活用されているシナモン。
このシナモンには育毛促進効果があると、テレビの健康番組で紹介されて話題になっています。
シナモンには美肌効果、シミ・シワ・たるみの予防、冷え性の改善、糖尿病の改善、インフルエンザや風邪予防と、いろ~んな嬉しい効果があります。
また、シナモンは漢方では「桂皮(ケイヒ)」とも呼ばれており、古くから薬として使われてきた歴史もあります。
そんなシナモンに、なんと育毛効果もあるのだとか。
シナモンがなぜ育毛に効果的なのか?
どれくらいのシナモンを摂取すれば育毛にいいのか?
抜け毛予防のためのオススメのシナモンの食べ方は??
今回はシナモンの効果の秘密を紹介したいと思います。
テレビでも紹介されたシナモンの育毛効果とは!?
薄毛リクスが高い人の頭皮は、手を使って動かしてみてもあまり動きません。
これは頭皮の血流が悪くなった結果、頭皮が固くなっているからです。
頭皮が固いと毛根まで血液が行き届いていない状態になり、結果として薄毛を引き起こします。
以前、マイクロスコープで観察した頭皮の血管の様子を見たことがありますが、薄毛の部分の毛細血管はほとんど透明に近い赤色で、血が通っていない状態でした。
そんな毛細血管の血流を改善するのに、シナモンが凄く効果的なことがわかりました。
シナモンに含まれるタイツーが毛細血管を強化する
シナモンがもつ育毛効果は、日本テレビの「世界一受けたい授業」やテレビ東京の「ソレダメ!~あなたの常識は非常識!?」でも紹介されました。
どちらも内容は似通っていて、シナモンには毛細血管の拡張と血行の促進、そして毛細血管の減少を防ぎ育毛効果が期待できるといったもの。
実は人間の毛細血管は年を取る毎に減り続けています。
65歳以上の高齢者は、30歳以下の若者よりも体中の毛細血管の数が、なんと4割も減少しているという研究結果もあります。
毛細血管は皮膚の末端まで栄養を運ぶ、とても大切な役割を担っています。
毛細血管数が少なくなれば、肌のハリがなくなったり、毛母細胞に栄養がいきわたらずに薄毛を引き起こす原因になるでしょう。
そんな毛細血管の減少を強力に予防するのがシナモンです。
大阪大学教授の高倉伸幸先生の研究によると、シナモンに毛細血管の減少を防ぐ効果があることがわかりました。
また、シナモンを摂ることで毛細血管の構造を安定させることが出来るばかりか、”血液の漏れ”を9割を抑える事が出来るとわかりました。
これらの毛細血管への効果が、薄毛予防や育毛に効果的なのです。
この効果の秘密は、シナモンに含まれるシリンガレシノールという成分にあります。
シリンガレシノールは血管を増やして強化するTie2(タイツー)と呼ばれる物質を活性化させる作用があります。
Tie2は血管内皮細胞に存在する物質で、血管の安定性を高め、健康を保つ作用があります。
血流が悪化すると細い毛細血管はますます細くなり、次第に消えてなくなっていきます。
シナモンを摂取すればTie2が活性化し、その結果として毛細血管が健康に保たれ、毛細血管の減少を防ぐこともできるんですね。
体中の細部に行き渡って栄養を運ぶ毛細血管は、血管全体の9割にもなるといいます。
もちろん、頭皮にある毛根に栄養を届ける血管も、ほとんど毛細血管。
毛細血管が元気で血流が良好であれば、自ずと頭皮の毛母細胞にも栄養が運ばれるということになります。
育毛効果以外にも、毛細血管が元気になればシミやシワの予防、冷え性の改善など、いろんな良い影響があります。
シナモンの血行促進効果は、他の血行促進効果を持つ食材などとは比べ物にならないほど、育毛にとって大切かもしれません。
テレビ番組の「ソレダメ!」ではシナモンをよく食べている国インドを取材。
そこでわかったのは、インド人には驚くほどハゲが少ないってこと。
これもシナモンの育毛パワーのおかげ!?
…かもしれません。
薄毛にシナモンがいいという番組は何度か放送されていますが、その直後にはスーパーでシナモンがバカ売れしたのだとか。
ネット上では「シナモンを食べだしてから抜け毛が減った」という体験談もあるみたい。
では、どうやってシナモンを摂取すれば効果的なのでしょうか?
*ちなみにインド人がよく食べるカレーにも育毛効果があるといわれています。→育毛・薄毛とカレーの関係。スパイシーなカレーが育毛促進!それとも脱毛促進!?
薄毛予防のためのシナモンの1日の摂取量は?
毛細血管を健康に保つために、一日に必要なシナモンの量はわずか0.6グラム。
スプーン1杯分ほどです。
けっこう少ないですね。
これならシナモンが苦手という方でも、無理なく摂取できると思います。
おすすめはシナモンパウダーを買ってきて、なんにでも振りかけちゃうこと。
小さなシナモンパウダーは、一般的なスーパーでも販売しています。
このシナモンパウダーをコーヒーや紅茶に振りかけて風味を楽しんだり、食パンに砂糖とシナモンを振りかけてトーストすれば、シナモントーストにもなっちゃいます。
シナモントーストなら1枚で1日の摂取量としては十分ですね。
その他にもカレーに入れたりスープに入れたりと、隠し味に色んな料理に入れることが出来ます。
シナモンは熱に強いので、さまざまな料理にちょい足しするだけでOKなのです。
容器に入ったシナモンを買って、いろんなものに振りかけちゃいましょう。
だいたい、飲み続けて3か月くらいから、髪の毛に変化が表れ始めるといわれています。
三日坊主にならず、毎日の習慣にするのが大切ですね。
ただし、シナモンの摂り過ぎにはデメリットもあります。
過剰摂取で肝障害がでる場合があるそうなので、ほどほどにしましょう。
個人的にはコーヒーや紅茶に少し振りかけて飲むのがオススメです。
美味しくて薄毛予防もなるし、いろんな健康効果も期待できます。
関連記事:育毛・薄毛と珈琲の関係。コーヒーがAGAの原因物質を除去する?
シナモンの血行促進以外の効果
シナモンは生薬のひとつなので、毛細血管を若々しく保つ以外にも、たくさんの優れた効果があります。
有名な漢方である葛根湯にも配合されていて、シナモン(桂皮)が末端の血流を増加させることで体が温まり、それによる発汗作用で風邪を改善します。(冷え性改善効果もあります)
血行促進や育毛効果以外にもさまざまな健康効果があるんですね。
- 解熱
- 胃酸過多
- 生理痛
- 動悸
- 神経性胃炎
- 食欲不振
- 整腸作用
これらはシナモンがもつ生薬的な効能ですが、最近の科学でもその健康効果が実証されています。
米トゥーロ大学のMilton Schiffenbauer博士率いるチームが行った調査により、シナモンの持つ抗ウイルス効果が認められ、感染症を予防する働きがあることが明らかに。1日大さじ1~2杯の摂取で風邪やインフルエンザ、ヘルペスなどの感染症を予防できるという。
シナモンを日常的に摂取すれば、抗ウイルス効果で、風邪をひきにくい丈夫な身体になるようです。
ドクター リチャード・A・アンダーソンの論文によると、1日わずか1g(小スプーン1/4)のシナモンを40日間摂取しただけで、糖尿病者の血糖、血中脂質が改善したというものです。
シナモンは糖尿病にも改善効果があるようです。血中脂質の改善は、成人病予防、心筋梗塞や脳梗塞の予防効果もあるという事になります。
また、マウスのエサにシナモンを混ぜることで胃潰瘍の予防効果があることもわかっています。
シナモンは栄養の面でも優秀。
カルシウムや鉄分、亜鉛、銅、マンガンといったミネラルが豊富です。ミネラル分は髪の毛を製造するのに必要不可欠なので、もし日常的にバランスを欠いた食生活を送っているのならそれを改善するためにもシナモンは有効ですね。
関連記事:亜鉛がAGA(男性型脱毛症)に抜群の育毛効果がアリ!その効果的な摂取方法とは?
毛細血管を丈夫にして血行促進するシナモン。
育毛に凄く良さそうです。
薄毛予防はもちろん、細い髪を太くしてくれるでしょうし、白髪を予防する効果も期待できます。
それ以外にもたくさんの健康に良い効果があるので、ぜひともテーブルに用意する調味料のひとつに加えてみてください。
シナモンを使ってみた体験談
わたしは1日に1g以上のシナモンをほとんど毎日摂取しています。
40代の男性ですが、若いころに比べてもハゲてはいませんし、感染症も糖尿病もまったくなっていません。
血液の状態も問題ないですし、血圧も正常値。
シナモンのおかげなのかは不明ですが、少なくとも毎日のシナモン習慣が健康にいい影響を与えているのは確かだと思います。
ちなみにわたしはGABANのシナモン300gを愛用しています。
300gってかなりデカいですし、これだけで毎日使い続けても半年以上は余裕でもちます。
しかもGABANのシナモンって、粒子が細かくてパウダー状なので飲み物に混ぜてもいいですし、シナモントーストを作るのにも向いてます。
味にもクセがなく、一度にたくさん使っても問題ありません。
いろんなシナモンを買って試してみましたが、やっぱり大手のGABANが一番よかったですね。
もしシナモンを使いたいな~と思っているのなら、まずはこれから試してみてはいかがでしょうか。