ちょっと前までは「病院でハゲを治す」なんて考えられませんでした。
ですが薄毛のメカニズムが少しずつ解明されてきて、2005年に薄毛治療薬「フィナステリド」が登場してからというもの、病院でも薄毛治療も活発に行われるようになってきました。
では、薄毛治療のためには病院のなに科に行けばいいのでしょうか?
薄毛治療を受けられる科と、薄毛治療のために病院を選ぶ際の注意点を紹介します。
薄毛治療を受けるためには何科に行けばいい??
結論から申し上げますと、AGA・薄毛治療は皮膚科で行っています。
そもそも髪の毛は爪と同じように固いケラチンで出来ていて、表皮から発生する皮膚の一部といわれています。
そのため、髪の毛に関連する疾患や薄毛治療については皮膚科の担当になります。
また皮膚科以外にも、風邪をひいたときに行くような街の内科クリニックでも、薄毛治療薬を取り扱っていることもあります。
もし行きつけの病院があるようであれば、そこでかかりつけの医師に相談してみるのが一番かもしれませんね。
元々は薄毛や脱毛は「病気」ではないので、治療の対象として捉えられてはいませんでした。もちろん、皮膚科でも薄毛治療は行っていませんでした。
ですが、2005年に薄毛治療薬としてフィナステリド(商品名:プロペシア)が発売されました。このフィナステリドは医師の処方箋が必要な「処方箋医薬品」に分類されます。
処方箋医薬品は、街の薬局では手軽に取り扱うことが出来ません。
そのために病院がフィナステリドの処方箋を出すことになり、結果的に皮膚科が総合的な薄毛治療を行うことになったようです。つまり薄毛のメカニズムが徐々に明らかになったことで薄毛治療薬フィナステリドが登場し、その結果として病院での薄毛治療が始まったと言っていいでしょう。
AGA・薄毛を治療するには基本的には皮膚科へ行くのがいいでしょう。
では次に、皮膚科の病院を選ぶ際の注意点を紹介します。
薄毛治療を受ける病院を選ぶ際の注意点
病院には国や市が運営していていろんな治療が受けられる総合病院と、個人が運営していて専門性の高い医院・クリニックがあります。
もっと詳しく定義すると、病院は入院患者のベット数が20以上なければなりません。入院患者のベット数が19以下であったり、入院施設がない場合は「診療所」になります。
医院やクリニックも、明確な定義はないものの診療所にカテゴライズされるでしょう。
薄毛治療のために、それぞれの病院の選び方のポイントを紹介します。
薄毛治療をするための総合病院の選び方
まずは総合病院ですが、受診するのは皮膚科です。
ですが、皮膚科だからといっても、どこでも薄毛治療を行っているわけではありません。
以前、最寄りの総合病院に問い合わせて、「皮膚科でAGA・薄毛治療をやってますか?」と聞いてみたところ「当院では、薄毛治療はやっておりません。申し訳ございません」という回答でした。
皮膚科の中でも「脱毛症外来」を設けている総合病院を選んだ方がいいでしょう。脱毛症外来であれば、専門的な薄毛治療を受けることができますが、まだまだ数が少ないのが難点です。
もし皮膚科しかなかった場合は、事前に問い合わせしてみるのが確実です。
薄毛治療を受けるための診療所の選び方
個人病院(診療所)は規模の小さな、お医者さん個人で運営する医院・クリニックです。
医師の得意とする専門分野で、様々な種類があります。その中でも「○○皮膚科クリニック」など、病院名に”皮膚科”が入っているところを選ぶのがよいでしょう。
このような個人の皮膚科医院では「一般皮膚科」と「美容皮膚科」のふたつの治療を行っている場合が多いです。
一般皮膚科はニキビや火傷、イボや水虫などの皮膚関係の疾患をメインに取り扱っています。病気の治療なので保険がききます。
対して美容皮膚科は、シミやシワ取りなどの皮膚のアンチエイジング・美容関係を取り扱っています。あくまでも美容目的なので、保険がきかずに治療は全額自己負担になります。
AGAや薄毛治療は一般皮膚科でも美容皮膚科でも扱っていますが、すべて保険が効かず自己負担になります。
個人病院のホームページを確認すれば、薄毛治療を行っているのかを確認できるでしょう。もちろん、電話で問い合わせても大丈夫です。
一般的な話ですが、総合病院の外来に行くよりも、個人の経営する専門病院に行った方が丁寧な治療が受けられるといわれています。
薄毛やAGAの治療を受けるためには、総合病院の皮膚科に行くよりも、まずは近くの美容皮膚科を行っている皮膚科医院を探してみるのがオススメです。
信頼できるかかりつけの医師がいるのなら、相談してみるのもいいですね。薄毛治療薬を取り扱っているかもしれませんし、良い病院を紹介してくれるかもしれません。