海外製の医薬品を個人輸入代行業者を通じで購入することは、かなりリスクが高く危険!!
…と、厚生労働省が注意喚起しています。
海外製の医薬品は日本製のものと比べるとすごく安くて、配合されている有効成分も強いものが多い。
一見すると、とても魅力的に見えますね。
ですが、安易に海外製の医薬品を使うのは止めておいた方がいいでしょう。
それはもちろん、ミノタブ(ミノキシジルタブレット)のような海外製の育毛剤にもいえること。
なぜ海外の医薬品や育毛剤が危険なのか、厚生労働省の発表を踏まえたうえで、その13の理由を紹介します。
ミノキシジルタブレットなどの海外製育毛剤を個人輸入するのが危険な理由
海外製の医薬品は”個人で使用する限り”違法ではありません。
なので、海外の最新研究で作られた医薬品も、サプリメントも、個人で使う限りは問題ありません。
なので、日本では承認されていない海外製の医薬品を個人で使っている人も、少なからず存在します。
もっとも有名なのは海外製の飲む育毛剤といえば「ミノキシジルタブレット」でしょう。
ミノキシジルタブレットは日本国内では承認されておらず、手に入れるには個人輸入するしかありません。
ですが…
「ミノキシジルタブレットで髪の毛が生える!!」
そんなネット上の噂を信じて個人輸入してしまうと、思わぬ健康被害に見舞われる可能性もゼロではありません。
医薬品の個人輸入が危険であることは、厚生労働省が注意喚起している紛れもない事実。
医薬品等の個人輸入は健康被害などの危険性があります
医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器、体外診断用医薬品又は再生医療等製品(以下「医薬品等」という。)を、海外からインターネット等を利用して取り寄せ、又は外国の旅行先で購入して持ち帰る等(いわゆる個人輸入)して、使用される方がいらっしゃいます。
しかし、そうした医薬品等は、日本国内で医薬品医療機器等法を遵守して販売等されている医薬品等に比べて、次のような保健衛生上の危険性(リスク)があります。
参照元:医薬品等を海外から購入しようとされる方へ(厚生労働省)
厚生労働省の発表を踏まえたうえで、ミノタブも含めた医薬品の個人輸入が危険な理由をまとめてみました。
医薬品の個人輸入が危険な13の理由
- 海外の医薬品は品質、有効性、安全性の確認がなされていない
- 不適切な方法や、不衛生な場所で製造された可能性がある。
- 有害な物質が含まれている可能性がある
- ウソ・大げさな効果・効能を表示している可能性がある
- 正規品であると見せかけたニセモノの可能性がある
- 説明書が英語表記で正しく理解するのが困難
- 副作用のリスクがきちんと記載されていない可能性がある
- 海外製の医薬品の中には学会で注意喚起されたものがある
- 用法・容量を守っても副作用があらわれる可能性がある
- 個人輸入された医薬品は健康被害の救済対象とならない
- もし健康被害があらわれた場合、適切な処置が困難になる恐れがある
- トラブルが生じた場合に輸入代行業者が責任を負わない可能性がある
- 普段服用している薬がある場合、飲み合わせで健康被害があらわれる恐れがある。
実際に、海外製のED治療薬のニセモノを購入して健康被害が生じたり…
海外製の怪しげなダイエット食品を食べて健康被害があらわれたり…
そんな事件が発生しています。
もちろん有効成分の濃度が高い海外製の育毛剤を使用して、頭皮がかぶれたり炎症を起こしてしまったというケースもあります。
安易に医薬品を個人輸入するのは止めておいた方が良さそうですね。
特にミノキシジルタブレットは、日本では認可されていない副作用の強い医薬品。
ミノキシジルタブレットには重篤な副作用のリスクがあります。
- 全身の多毛
- 胸の痛み
- 心拍数増加
- 動悸、息切れ
- 呼吸困難
- うっ血性心不全
- 赤ら顔
- 血圧の低下
- 反射性高血圧
- 腎不全
- むくみ、体重増加
- 高カリウム血症
- 多臓器不全
これらすべてがミノキシジルタブレットによって引き起こされる可能性がある副作用です。
下手したら、ミノキシジルタブレットを使うことによって重篤な副作用があらわれる可能性があります。
命の危険すらあるかも…。
確かに海外から個人輸入した薬は安いかもしれませんが、それで健康を害したら元も子もありません。
もしどうしても薄毛を治療したいのなら、育毛クリニックに相談する方がいいですね。
追記:今後ミノタブの個人輸入が規制される可能性があります。
ネットでは個人輸入の代行業者から、簡単に海外の未承認医薬品を購入することができます。
ミノキシジルタブレットもそのひとつですね。
未承認医薬品の個人輸入には、今回紹介したようなさまざまな問題があります。そのため、厚生労働省は未承認薬の個人輸入について法規制を整備する方針を固めました。
インターネットの普及で急増している未承認の医薬品などの個人輸入について、厚生労働省が近年目立つ偽造薬の流通や健康被害を防ぐため、法規制を整備する方針を固めたことが6日、分かった。偽造薬を水際で食い止めるなど個人輸入を厳格に監視・管理。税関との連携を強化し、麻薬取締官に捜査権限を付与することを検討する。次の通常国会に医薬品医療機器法の改正案を提出することを視野に入れている。
参照元:未承認薬の個人輸入、麻薬取締官に捜査権限 規制へ法整備(産経デジタル)
育毛剤や育毛効果のある飲み薬など、安易に海外の医薬品を使うと、思わぬ副作用が現れる場合があります。
ミノキシジルタブレットも含めて、そういった安全が確認されていない海外の医薬品は、今後手に入れるのが難しくなっていく可能性があります。
「今のうちに買っておかなきゃ!!」
なんて、ミノタブを大量に買わないようにしましょう。