低出力レーザー薄毛治療について

低出力レーザー育毛機器と赤色LED育毛機器の違いとは?

2018年7月30日

2017年に約7年ぶりに発表された日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」では、2010年度版にはなかった「LEDおよび低出力レーザー照射は有効か?」という評価が追加されました。

しかも、赤色LEDや低出力レーザーを利用した薄毛治療の推奨度は「B」で上から2番目の高評価!

多くの育毛剤や薄毛治療よりも優れていることが、日本皮膚科によって認められたといっていいでしょう。

でも「LED」と「低出力レーザー」とは何が違うのでしょうか?

どちらがより薄毛治療に有効なのでしょうか?

似ているようでちょっと違う、この2つの差について紹介します。

低出力レーザー育毛機器と赤色LED育毛機器の違いとは?

低出力レーザーや赤色LEDを利用した薄毛治療は、日本ではまだまだ広く知られておらず一般的ではありません。

ですが、アメリカでは低出力レーザーを使った薄毛治療が広く浸透していて、多くの低出力レーザー育毛器が販売されています。

日本で手に入るもので最も人気があるのが「ヘアマックス」という低出力レーザー育毛器です。

アメリカのFDAにも承認されていて、数々の臨床試験で発毛効果が認められた信頼のおける製品です。 HMXaff300x250

赤色LEDを利用した育毛器で最も有名なのは、アデランスの「ヘアリプロLEDプレミアム」でしょう。

日本でも赤色LEDを利用した育毛機器は複数販売されていたのですが、どれもちょっと怪しげな商品ばかりでした。

そんな中でアデランスが豊富な資金源と研究の末に開発・発売したのがヘアリプロLEDプレミアム。

アデランスの店舗でしか受けられなかった赤色ナローバンドLEDの頭皮照射を、自宅でも手軽に行うことができます。

この2つ、コンセプトはとても似ているのですが、大きな違いもあります。

効果が得られる時間の違い

低出力レーザーはその名の通り「レーザー」であり、赤色LEDは「光」です。

基本的にレーザー光よりもLED光の方がエネルギー量が少ないという特徴があります。

そのため低出力レーザーの方が頭皮の奥にアプローチする力が強く、LEDで同じような育毛効果を得るには何倍もの時間を必要とします。

 

実際、ヘアマックスの最高級機であるレーザーバンド82は、1日の使用時間がたったの90秒。

しかも90秒を何度か繰り返すのではなく、30秒をワンセットとして、それを3回繰り返すだけ。1日の合計がわずか90秒であり、それを2~3日に1度行えば十分に育毛効果が得られます。

対してヘアリプロLEDプレミアムは、1回の使用時間が20分とちょっと長めです。とはいえヘアリプロLEDプレミアムは被れば頭皮全体にLED光を同時に照射することができます。

ポイント

低出力レーザーはLEDと比べると、エネルギーが強いという特徴を持ってる。

発毛の実績

低出力レーザーは30年以上、美容や医療などに使われ続けた実績があります。

日本でも1987年に厚生労働省がレーザー装置製造を認め、1996年には関節痛や筋肉痛に対する低出力レーザー治療に保険適用されるようになりました。

低出力レーザーを利用した薄毛治療に関する研究も盛んにおこなわれていて、マウスだけでなく人体を使った臨床試験もたくさんあります。累積した実験の結果として「低出力レーザーには発毛効果がある」とアメリカのFDAも認めています。

ヘアマックスはアメリカ製の育毛機器であり、FDAもアメリカの機関ですが、日本人にもしっかりと育毛効果があります。

 

対してLEDを利用した薄毛治療の研究は、低出力レーザーほど深い歴史を持っているわけではありません。(そもそもLED自体、最近できた技術です)

実験もマウスを使ったものであり、人間に対する臨床試験は不足しています。

ポイント

低出力レーザーは30年以上、医療や美容業界で活躍しているが、LEDは医療の現場ではほとんど使われていない。

副作用の危険は?

低出力レーザーと赤色LED、その安全性に違いはあるのでしょうか?

出力の強いレーザーを照射すると皮膚が赤くなったり、赤い斑点ができたり、火傷のような状況になる可能性があります。

ですが低出力レーザーはその名前の通り”低出力”であり、頭皮に照射してもちょっとした温かさを感じるくらい。

多くの研究でも、問題となるような副作用は報告されていません。

ヘアマックスの臨床試験においても、副作用は一切報告されていません。

使用上の注意点を守っていれば、低出力レーザーについては安全性が高いのですが、敏感肌の方においてはこのような何らかの副作用がでる可能性もゼロではないでしょう。

赤色LEDは低出力レーザーよりもさらに照射するエネルギーが小さいので、その安全性についてはさらに高いと思われます。

 

低出力レーザーであれ、赤色LEDであれ、使ってみて頭皮に何らかの違和感を感じた場合は、早急に皮膚科に行って診察を受けるのがいいですね。

ポイント

どちらも頭皮に光を当てるだけであり、安全性は高いがLEDの方がエネルギーが弱く安全性は高いと思われる。

薄毛治療と頭皮ケアの違い

LEDと低出力レーザーの一番の違いは、持っているパワーの違い。

低出力レーザーの方が強く、LEDの方が弱い。

でも、だとしたらアデランス社は何故、低出力レーザーではなく”LED”を使ってヘアリプロLEDプレミアムを開発したのでしょうか?

最初から低出力レーザーを利用した方が、より効率的に発毛効果を提供できるはず。

これは想像に過ぎませんが、恐らくアデランスは低出力レーザーを”利用できなかった”のではないかと思います。

 

アデランスは医療機関ではないので、医療器具は作れません。

先ほども紹介したように、低出力レーザーは美容や病気の治療に使われてきた長い歴史を持っています。保険も適用できるくらい信頼性の高い”医療器具”です。

低出力レーザーを使った育毛器具を使うと、それは医療器具に該当してしまいます。

医療器具を作れないアデランスは、苦肉の策でLEDを使うしかなかったのではないでしょうか。

 

対してヘアマックスはアメリカにあるレキシントン社が開発したレーザー治療器具

170か国以上で販売され、その販売数累計は1300万台以上。また、多くの国で特許も取得しています。

レキシントン社は2000年の創業以来、ず~っと低出力レーザーを使った薄毛治療を専門にしています。そこも大きな違いなのではないでしょうか。

ポイント

ヘアリプロLEDプレミアムは”頭皮ケア器具”であり、ヘアマックスは”薄毛治療器具”である。

低出力レーザーと赤色LEDの違いまとめ

では、ヘアマックスとヘアリプロLEDプレミアムの違いについて表でまとめてみます。

ヘアマックス・レーザーバンド82ヘアリプロLEDプレミアム
使用時間最短90秒20分
波長650nm630nm
光源の数82個80個
育毛効果様々な研究で確認済みマウス実験で発毛を確認
安全性安全超安全
価格10万8900円14万5800円

最後となりますが、実は照射する光の波長にも2つの商品には大きな違いがあります。

ヘアマックスは650nmのレーザーを使っていて、ヘアリプロLEDプレミアムは630nmの波長の光を使っています。

650nmの方が強いエネルギーを持っています。

アメリカのFDAでは630nmでも640nmでもなく、650nmの低出力レーザーに認可が下りています。ヘアマックスが650nmを使うのには、しっかりとした根拠と実績があるのです。

しかしだからといって、ヘアリプロLEDプレミアムの630nmの赤色LEDがダメということではありません。

全体的に赤色LEDの方が劣勢な感じですが、そこは天下のアデランスが開発した商品。ヘアリプロLEDプレミアムもたくさんの研究の末に開発された信頼のおける育毛機器です。

 

日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」では「LEDおよび低出力レーザー照射は有効か?」という項目で「薄毛にオススメだよ」という評価を貰っています。

LEDも低出力レーザーも、どちらも薄毛治療の方法としてオススメなのは確か。

育毛剤や育毛サプリメントを使っている人も、頭皮マッサージを頑張っている人も、こういった育毛機器を併用すれば、より確実な発毛効果を得られるでしょう。

光のエネルギーは毛母細胞を活性化させて、髪の毛が生える力をサポートしてくれます。

使うのが簡単ですし、他の育毛活動と併用することで相乗効果も期待できますね。

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