塩を使って髪を洗う”塩シャンプー”が頭皮のコンディションを正常化し、薄毛予防にも効果的とされています。
「塩なんかで洗髪してキレイになるのっ??」
そう思うかもしれませんが、塩シャンプーは塩を使って頭皮の汚れをキレイにしようというコンセプトで行われるわけではありません。
正しい塩シャンプーのやり方と、その効果を紹介します。
目次
塩シャンプーの効果的なやり方
薄毛や抜け毛の原因はさまざまですが、その大きな要因のひとつに「洗浄力の強すぎるシャンプー」が挙げられます。
「毎日シャンプーして頭皮を清潔にしないとハゲる」というのはウソです。
日本は戦前までシャンプーを使う文化はありませんでしたし、毎日シャンプーする習慣も40~50年くらい前から定着してきたもの。
その前は毎日洗髪なんてしませんでしたし、それでも薄毛に悩む人が今より多かったなんてことはありませんでした。
今はむしろ「毎日のシャンプーが薄毛の原因になる」可能性があります。
洗浄力の強すぎるシャンプーを毎日使っていると、皮膚の強い方なら問題ないかもしれませんが、敏感肌であったり乾燥肌の方は皮脂幕が破壊され頭皮環境が悪化する原因になります。
そんな方にこそ、塩シャンプーがオススメ!
まずは塩シャンプーのやり方を、順を追って説明します。
塩シャンプーの手順
①お湯で十分に汚れを落とす。
髪の毛を暖かいシャワーで十分にすすぎます。お湯を使う事で、80%以上の皮脂は落とすことが出来ます。
②塩を頭皮につけてマッサージ
お湯で汚れを落としたら、少量の水で溶かしたペースト状の塩を手に取り、頭皮になじませながらやさしくマッサージします。
強くこすると頭皮を傷つけてしまうかもしれないので注意しましょう。
③お湯でしっかりと洗い流す
よくマッサージしたら、よくお湯で洗い流します。塩が頭皮に残らないように注意しましょう。
塩シャンプーというよりも、「塩頭皮マッサージ」といった方が良いかもしれません。
これだけでも十分に汚れは落ちますが、もし市販のシャンプーを使いたい場合は、シャンプーで洗髪してよく洗い流した後に塩でマッサージします。
その後に、リンスやコンディショナーを使いましょう。
塩シャンプーの育毛効果の秘密
塩には保湿や新陳代謝を活性化させる効果がある
入浴剤などにも塩が使われることがありますが、塩には保湿効果や新陳代謝を活発にする効果があります。
発汗作用もあり、頭皮のデトックスにもなります。
また、洗浄力の高いシャンプーのように皮脂を落とし過ぎてしまう危険もありません。
頭皮が乾燥する事もなくなるので、乾燥肌や乾燥性のフケで悩んでいる方にもおすすめです。
塩はたんぱく質を落とす
塩にはたんぱく質の汚れを分解して落とす効果があります。
頭皮のたんぱく質汚れの原因といえば”皮脂”です。
皮脂は油分だけでなくたんぱく質も含んでいて、放っておくと雑菌繁殖の原因にも。
特に皮脂の分泌が多い方は、塩シャンプーをすることで頭皮に優しく皮脂を落とすことができるでしょう。
塩には殺菌効果がある
また、塩には殺菌効果もあります。
頭皮に雑菌が繁殖すると、炎症や薄毛の原因になります。そんな時にも塩シャンプーであれば、安全に殺菌効果を得られます。
ちなみに濡れた髪をそのまま自然乾燥させるのも、頭皮に雑菌が繁殖してしまう原因に。風呂上がりはちゃんとドライヤーを使いましょう。
塩には血行促進効果がある
塩を使って頭皮マッサージをすることにより、末梢血管の血行が良くなります。
末梢血管の血流が良くなれば、毛根への影響供給も活発になるので、良い薄毛予防になるでしょう。
塩には髪を美しくする効果がある
塩シャンプーには頭皮を健康に保つだけでなく、髪の毛そのものを美しくする効果もあります。
塩の成分が髪の毛に吸着し、保護してくれるのです。
塩シャンプーを続けることで、しなやかでツヤやコシのある髪の毛になっていくでしょう。
塩シャンプーを行う頻度
塩には古い角質を取り除く効果があります。
その効果自体は肌にとっても良いのですが、毎日毎日塩シャンプーを行うと、新しい角質まで取り除いてしまう危険性があります。
塩シャンプーの頻度は、3日に1度くらいで十分でしょう。
塩シャンプーで気を付けるやデメリット
塩は目に入ると染みるので気を付けましょう。(普通のシャンプーもですけど)
また、塩シャンプー自体、肌に合わない場合もありますので、もし頭皮に異常が現われた場合は使用を中止しましょう。
塩自体の洗浄能力はあまりないので、整髪料を使っていたり、髪の汚れが酷い場合は、普通にシャンプーをしましょう。もしどうしても塩シャンプーをやりたい場合は、普通のシャンプーの後に行うのがオススメです。
では、塩シャンプーのデメリットや注意点をまとめてみましょう。
注意ポイント
- 目に染みないように注意する
- 肌に異常があらわれたらすぐに止める
- 洗浄力が弱い
塩シャンプーに使う塩はなにがいい!?
使う塩は、シンプルな”食塩”や”天然塩”を使いましょう。添加物の入ったものは塩シャンプーには向きません。
特に天然塩であれば、たっぷりとミネラルが含まれているのでオススメです。
ハーブやスパイスの配合された”クレイジーソルト”や”アジシオ”での塩シャンプーなんてのは使わない方がいいですね。
マッサージ専用の塩も市販されているので、 使ってみるものいいかもしれませんね。
塩シャンプーの効果まとめ
では最後に、塩の効果を簡単にまとめてみましょう。
- 保湿効果
- 新陳代謝を活性化させる効果
- 殺菌効果
- 血行促進効果
- たんぱく質汚れを除去する効果
以上が塩シャンプーに期待できる主な効果ということになります。
界面活性剤がたっぷり入った市販のシャンプーを使わず、たまに塩シャンプーに切り替えるだけでも、頭皮や髪のコンディションがよくなるのではないでしょうか。