「貧血」と言えばどんな症状を思い浮かべるでしょうか?
何となく「立ちくらみしやすくなる」とか「顔が蒼白になる」というイメージを思い浮かべる方も多いでしょう。
ですが、実際のところは違います。
貧血のもっとも顕著な自覚症状は身体のだるさや倦怠感です。
「最近なんだかだるいなぁ~」
「疲れやすくなったし、やる気も出ない…」
そんな自覚症状がるとしたら、ひょっとすると貧血が原因かもしれません。
さらに貧血は慢性的な倦怠感を引き起こすばかりか、抜け毛や薄毛・ハゲを引き起こす要因にもなります。
特に男性に比べて女性には貧血に悩まされている人が多く、女性の抜け毛の大きな原因のひとつとなっています。
①食事などの影響で血液が少なくなる
②貧血になっちゃう
③頭皮血行が悪くなる
④毛根に栄養が行き届かなくなる
⑤脱毛が増えて薄毛になる
貧血が原因の薄毛というと、こんな風に考えてしまう方も多いかもしれません。
ですが、これは間違い!!
実際のところは貧血になってもそれほど血液の総量は変わりません。
変わるの血液量ではなく、血液中のヘモグロビン濃度なのです。
ヘモグロビン濃度が低いと、体中の細胞に様々な悪影響が現れてきてしまいます。
今回は貧血が引き起こす悪影響と、鉄分不足による抜け毛の改善方法をお伝えします。
貧血の症状と髪の毛が抜ける理由とは?
まず最初に、自分が貧血気味かどうかを自己判断するためにも、貧血になるとどのような症状が出やすいのか、その症状を紹介します。
このチェックポイントに当てはまる項目が多ければ多いほど、貧血になってしまっている可能性が高いということになるでしょう。
- 口内炎ができやすくなる。
- 夜寝る前に足がむずむずしたりするむずむず足症候群を発症したりする。
- 食べ物が飲み込みづらくなる
- 爪が変形する
- 異食症を発症する(氷などを食べたくなる)
- 息切れしやすくなる
- 疲れやすくなる
- 乾燥肌になりやすくなる
- うつ病になる
- イライラしやすくなる
- 抜け毛が増える
貧血になるとこのような症状が現れます。
なんとなく「立ちくらみする」とか「めまいがする」とか「低血圧で朝起きられなくなる」なんてイメージがありますが、主な自覚症状はだるさや倦怠感であることが多いです。
たくさん眠っているのにすぐ疲れるとか、疲れやすくなったと感じたら、鉄分不足の貧血を疑った方がいいかもしれません。
ちなみに、もし自分が貧血になっているかを正確に判断するには、医療機関で採血してもらって検査する必要があります。
先ほどのチェックポイントの症状が酷く、生活するのが辛いほどであれば、一度きちんと検査を受けてみるのもいいかもしれません。
本来であれば貧血かどうかは採血をしないと正確には判断できませんが、自分が貧血かどうかを簡易的に簡単に判断することができる方法を紹介します。
人差し指を目に当てて、あっかんべ~をやってみます。
もし血液中の鉄(ヘモグロビン)が薄い場合は、血の赤色が薄れます。
なので、貧血だとまぶたの裏の色が赤ではなく白みがかって見えます。
- まぶたの裏が赤みがかっている→健康
- まぶたの裏が白みがかっている→貧血
あくまでも簡易的な判断基準ですが、まぶたの裏の色をみれば、シンプルに貧血かどうかを確認できるでしょう。
ではなぜ、貧血になると倦怠感を感じるのでしょうか?
その秘密は血液中の”酸素”にあります。
貧血はミトコンドリアの活動を妨げる
身体中の細胞の中には”ミトコンドリア”が存在していて、このミトコンドリアが血液から酸素を供給されることでエネルギーを生み出します。
人間の身体には何兆個もの細胞がありますが、そのひとつひとつにミトコンドリアが存在します。
地球上の動植物は、ミトコンドリアという機能を獲得することで、酸素から膨大なエネルギーを生産できるようになりました。
それが地球上に動物たちが繁栄するきっかけになったともいわれています。
人間の細胞におけるミトコンドリアの総量は、全体の1割と言われています。
つまり、体重50kgであれば、その内の5kgがミトコンドリアということに。
ミトコンドリアが人間にとってとても大切で重要なことがわかりますね。
もし鉄分が不足すると血中の赤血球が不足し、運ばれる酸素の量が劇的に減ってしまったらどうなるでしょうか?
酸素はミトコンドリアの活動にとって必要不可欠なもの。
貧血になってしまうと、ミトコンドリアが酸素不足になり、細胞自体の活動が低下してしまうのです。
酸素不足の細胞はエネルギーが生産できなくなる。だから体中に正体不明の倦怠感を感じますし、お肌も乾燥したり、爪の変形の原因になることもあります。
もちろん頭皮にある毛母細胞も働きが悪くなるため、健康な髪の毛を育てることもできなくなります。
また、鉄分は脳内の神経伝達物質の材料になるので、慢性的に不足すると精神活動にも影響を与えます。
うつ病で悩んでいて抗うつ剤を飲んでも効かない、なんて人が、実は貧血がうつの原因だった、なんて症例もあるくらいです。抗うつ剤ではなく鉄剤を飲んだら、すぐに精神状態が改善した!なんてこともあるんです。
”鉄分”って人間の体にとって、とっても大切なミネラルなんですね。
毛根にある毛母細胞に酸素が不足すると、健康な髪の毛が育ちません。
髪が細くなったり、パサパサになったり、抜け毛が増えてしまうでしょう。
貧血になる原因となりやすい人の特徴は?
鉄分は基本的に食事から摂取する必要があります。
ジャンクフードやファストフードばかりでバランスを欠いた食事ばかりとっていると、貧血になりやすいといえるでしょう。
コーヒーや紅茶、緑茶を普段からたくさん飲んでいると、タンニンが鉄の吸収を妨げるため、鉄分不足になってしまう可能性もあります。
食事以外では、特に女性は月経があるので、男性よりも貧血になりやすく注意が必要です。
また、これはあまり聞いたことがないかもしれませんが、日常的に激しい運動をしていると、身体への衝撃で血液中の赤血球が破壊されたり、汗として流れ出るため、貧血になりやすいとされています。
健康のためにと毎日何キロもマラソンをしている人や、格闘技をしている人なんかは、身体への衝撃が原因で貧血になるリスクが上がります。
心当たりがあるのなら特に注意が必要ですね。
貧血になりやすい人の3つの特徴
①偏った食生活
②女性
③激しい運動をしている
これらの特徴に当てはまり、かつ先ほどの「貧血の症状」にも思い当たる点があるのなら注意が必要です。
慢性的に貧血だと、シャンプーの時に抜け毛が増えたり、朝起きた後に枕についている髪の毛の本数が増えたりしてしまう危険性があります。
思い当たる方は注意しましょう!
鉄分の多い食事じゃ効果ナシ!!有効な貧血対策
貧血の症状が出ている場合、どのような改善方法が良いでしょうか?
まず考えられるのが、食事療法です。
レバーやひじきなどの海藻類、貝類など、鉄分の多く含まれる食品を積極的に摂取する方法ですね。ビタミンCを一緒に摂取すると鉄分の吸収効率が上がるので、野菜や果物も一緒に食べるのがオススメです。
また、コーヒーや紅茶に含まれるタンニンという成分は、体内で鉄の吸収を妨げる作用があります。もし貧血の自覚症状があるのなら、食後にコーヒーや紅茶を飲むのは控えた方がいいでしょう。
このような貧血対策は誰もが知っているでしょう。
鉄分の多い食事は基本ですが、すでに貧血の症状が出ているのとしたら、そこから食事療法を行っても貧血の改善は難しいでしょう。
どれだけ気を使って食事をしても、食品から摂取できる鉄分はそれほど多くないので、「貧血の予防」に効果的でも「貧血の改善」には劇的な効果を示さないのです。
貧血を改善するためには、食事にプラスして鉄剤を飲むのが有効です。
もし貧血の症状が酷くて、疲れやすく日常生活を送るのがつらいとか、抜け毛も多いということであれば病院に行くのがオススメ。鉄分たっぷりの注射で、貧血を改善することができます。濃度の高い鉄剤も処方してくれるでしょう。
貧血の改善のために鉄分を注射する場合、食事で摂取する量や鉄のサプリメント1日分の何倍もの濃度を一回に注射する場合もあります。慢性的鉄分不足に、食事療法では焼け石に水なのです。
もし貧血の症状が病院に行くほどでもないということであれば、鉄分の多い食事を摂ると共に、鉄のサプリメントを毎日飲むのが有効です。
鉄には吸収率のよいヘム鉄と、吸収率が悪い非ヘム鉄があります。
ヘム鉄は動物性の鉄分で、特ににレバーに多く含まれています。1日分の鉄分はレバー100g程度で摂取できるといわれています。
料理で「鉄タマゴ」を使うのも有効は方法のひとつ。
鉄タマゴを鍋に入れて調理すると、鉄タマゴから鉄分がスープに溶けだし、お手軽に鉄分が摂取できます。
味噌汁の鍋に鉄タマゴを入れてじっくりと調理すれば、味噌汁1杯で1日分の鉄分が補給できるともいわれています。
とはいえ、鉄タマゴを使うと調理器具を傷つけてしまうこともあります。テフロン加工された鍋なんかには使わない方がいいですね。
食事からの鉄分摂取は基本ですが、鉄分を効率的にたくさん摂取するにはやはりサプリメントがいいでしょう。選ぶときにはしっかりとヘム鉄の含まれたものを選ぶのがポイントです。
日々鉄分サプリメントを摂取し続ければ、貧血が改善されてだるさや意欲の低下も改善するし、抜け毛の量もグッと減ってくると思います。髪の毛の質も良くなるでしょう。
ただし、注意点がひとつだけ。
もし鉄のサプリメントを毎日摂取しても抜け毛が減らなかったり、貧血性のだるさが改善されない場合は、なんらかの内臓疾患によって慢性的に鉄不足に陥っている可能性もあります。貧血の症状があまりにひどい場合は、一度病院に相談しましょう。
ほとんどの貧血は鉄分の不足で発生します。
血中の鉄分が不足するとヘモグロビンが少なくなり、運べる酸素の量が低下します。
その結果、体中の細胞がうまく働かなくなってしまいます。
貧血の自覚症状に思い当たりがあったとしたら、今日から貧血対策を始めてみてはいかがでしょうか。
改善するには鉄のサプリメントか、医薬品の鉄材を毎日飲み続けるのがオススメ。
毎日続ければ、慢性的なだるさが改善され、貧血性の抜け毛も減っていくでしょう。
鉄分の取り過ぎによる副作用
髪の毛の健康にとても大切な役割をもつ鉄分ですが、摂取のし過ぎは逆効果。
添加物の入った加工食品の食べ過ぎなどで腸内環境が悪化していて、慢性的に便秘になっていると…鉄分の摂りすぎで腸内の悪玉菌を増やしてしまう可能性があります。
また、体内に炎症がある状態で鉄分を摂りすぎると、代謝の悪化や身体機能の低下を招く恐れがあります。
普段の食生活の中で鉄分が多く含まれる食事をしているだけであれば問題ありませんが、簡単に大量の鉄分が摂取できるサプリメントを使う場合は注意しておきましょう。
貧血対策にオススメの商品
集中的に貧血対策を行いたいのなら鉄のサプリメントを使うのがいいでしょう。特に医薬品に分類されるファイチがオススメ。
サプリメントはあくまでも「健康補助食品」に分類されますが、ファイチなどの鉄剤は貧血を改善する医薬品の分類です。
サプリメントの数倍もの鉄分が摂取できるでしょう。
もちろんサプリメントでも貧血の予防・改善は期待できます。オススメの貧血改善サプリメントはこちらです→クラクラ、めまい、つらい貧血に≪美めぐり習慣≫
美めぐり習慣は鉄分以外にも、生姜成分やアセロラ、モロヘイヤやスピルリナなどのいろんな栄養素が含まれていて健康をサポートしてくれるでしょう。