育毛にとって、頭皮の適度な保湿は重要になってきます。
肌は適度に保湿されている状態が、外側からのダメージにも強く、細胞が健康な状態になります。
ガサガサの乾燥肌だとシミやシワの原因になりますが、同じ皮膚である”頭皮”も同じで乾燥すると髪の毛を育てる環境が悪化してしまうのです。
ほとんどの育毛剤には保湿成分が含まれているのも、育毛にとって保湿が重要なことを物語っていますね。
でも、頭皮を保湿するってどうすればいいのでしょうか?
肌であれば保湿クリームを使うところですが、頭皮に保湿クリームは使えません。
そこで今回は、意外と知らない7つの頭皮の保湿法を紹介したいと思います。
頭皮が乾燥している事の悪影響
お肌の保湿というのは美容にとってとても大事なものです。その理由のひとつとして、「潤い」というものが皮膚のバリア機能を果たしているからと言われています。
それは同じ皮膚である「頭皮」も同様です。
頭皮が乾燥している状態が続くと、どの様な悪影響が現れるのでしょうか。
まず、その代表的な症例を紹介します。
- フケ
- 痒み
- 湿疹
- ヘアサイクルが乱れる
- 髪の毛から水分が奪われ、綺麗な髪じゃなくなる
- 細菌・ウィルスに弱くなる
- 頭皮が硬くなり、血行が悪くなる
フケや痒みといった症状以外にも、薄毛を引き起こすであろう悪影響がたくさん存在します。
頭皮の乾燥を防ぐこと=育毛といっても過言ではないでしょう。
ではどの様にして頭皮の潤いを守ればいいのでしょうか?
その有効な手立てを紹介します。
頭皮の乾燥を防いで保湿する方法
適切にシャンプーをする
育毛のために洗髪は重要ですが、やり過ぎは逆効果。
とくに朝シャンの習慣がある人は要注意です。
夜シャンプーして、朝も出かける前にシャンプーなんて、明らかにやり過ぎです。
シャンプーのやり過ぎは頭皮を乾燥させてしまう恐れがあります。
それは皮脂を落とし過ぎてしまうためです。
頭皮から皮脂が無くなると、乾燥の原因になってしまう場合があります。
また、身体の防御反応として、皮脂の減少を補おうと過剰に皮脂が分泌されてしまい、逆に頭皮がベトベトになる事もあり得ます。
シャンプーは夜寝る前の1日1回が基本です。
髪の毛は寝ている間に育つので、夜寝る前は頭皮を清潔にしておきたいところ。なので、1日1回の洗髪といっても、朝にシャンプーするのはお勧めできません。
次に乾燥を防ぐためのシャンプーのコツを2つ紹介します。
①熱すぎるお湯を使わない。
シャンプーのときは、ちょっと温めのお湯を使うのがオススメ。
熱すぎるお湯でのシャンプーは、頭皮の皮脂を落とし過ぎてしまうことがあるからです。
②洗浄力の強いシャンプーを使わない
洗浄力の強すぎるシャンプーを使うと、頭皮のバリア機能まで奪ってしまう可能性があります。
その結果、頭皮は乾燥し、とても傷付きやすい状態になってしまうでしょう。
特に石鹸シャンプーの使い過ぎは注意が必要です。
頭皮は弱酸性なのですが、石鹸シャンプーはアルカリ性。
長時間石鹸シャンプーで洗髪していると、頭皮を溶かして強力に洗浄してくれますが、大切な皮脂も根こそぎなくなってしまうでしょう。
頭皮に優しい弱酸性のシャンプーを使うのがオススメです。
ドライヤーを使いすぎない
頭皮を乾燥させないドライヤーの使い方のポイントは3つ。
①使う時間は短めに
②髪の毛から20センチ以上離す
③し完全に乾かさない
ドライヤーの熱は髪の毛へのダメージになるので、温風でなるべく早く乾かしましょう。髪の毛からドライヤーの送風口を20センチ以上離するのも、髪の毛を熱のダメージから守ります。
ドライヤーを使う前に十分にタオルドライするのも重要です。
根元まで完全に乾かさないのも大事。
根元まで乾かしてしまうと、頭皮の潤いが無くなり乾燥状態になってしまいます。
かといって、頭皮の潤いのためだ~なんて、濡れるに任せた自然乾燥もダメです。
髪が濡れている状態ってのは、髪の毛がとても傷みやすい状態なのです。また、濡れたままだと雑菌が繁殖してしまいます。
シャンプーをしたらすぐにタオルドライ、ドライヤーで少し湿り気が残る位に髪を乾かしましょう。
夏はエアコン、冬は乾燥に気を付ける
部屋の空気が乾燥すれば、それだけ皮膚からも水分が奪われていきます。
暖房であれ冷房であれ、エアコンを付けていると、ただそれだけで空気が乾燥していくので注意が必要。
特に冬は乾燥の季節。
エアコンに限らすファンヒーターやホットカーペットなどの暖房器具も空気を乾燥させます。暖房するなら加湿器を併用するなどして、部屋の湿度を下げ過ぎないようにしましょう。
加湿器がない場合は、濡れたタオルを部屋に干しておくなんて方法もあります。
湿度がある程度あると、ウィルスの活動も悪くなるので、風邪もひきにくくなるでしょう。
頭皮環境を整える育毛剤を使う
頭皮の乾燥を防ぐために頭皮専用の保湿ローションなんかも発売されています。
ですが、安易にそういった頭皮用保湿ローションを使うと、悩みが悪化してしまう可能性があります。
安価な保湿ローションには防腐剤やアルコールが含まれていることが多いからです。
乾燥肌で肌が弱いタイプだと、保湿ローションを使うことで頭皮が荒れてしまうことも!
それよりも、成分にこだわった育毛剤を使う方が頭皮を乾燥から守ってくれるでしょう。
いま市販されている育毛剤のほとんどには保湿剤として、いろんな生薬などの育毛成分が配合されています。
それらを適切に使えば、保湿と当時に頭皮に栄養を与えて、頭皮環境を整えることが出来ます。
ただし、シャンプーやドライヤーを適切に試用した後でないと、その効果は半減してしまうので注しましょう。
頭皮をマッサージで頭皮環境を整える
頭皮をマッサージすれば、血行が良くなります。
血行が良くなると細胞が活性化します。
そうすると、健康な細胞が作られ、結果的に頭皮の乾燥が改善されます。
頭皮マッサージは頭皮の乾燥予防にもとってもオススメです。
頭皮の乾燥を予防する生活習慣
不規則で不健康な生活習慣も、頭皮の乾燥を引き起こします。
例えば睡眠不足。
睡眠中は成長ホルモンがたくさん分泌され、肌のターンオーバーが一番活発に行われる時間帯です。
睡眠不足が続くと、頭皮の新陳代謝も適切に行われず、頭皮環境悪化の一因になるでしょう。
運動不足も危険。
運動不足だと全身の血流が悪化してしまいます。軽く運動をすれば全身にうっすらと汗をかくことで、肌に水分が補われますし、肌の血流も増加して色つやもよくなります。
頭皮の乾燥を予防するために、まずは「よく眠る」と「適度に運動をする」の2つを心がけてみましょう。
食生活を見直す
食生活は頭皮の環境と大きく左右する要素です。
過度なダイエットをしている人の肌をみると、くすんでいたり、乾燥してガサガサだったり、とにかく不健康そうな状態になっちゃっています。
極端な栄養不足は、もちろん頭皮の乾燥も引き起こします。
しっかりと炭水化物、脂質、たんぱく質、ビタミンにミネラルを摂取するのが、頭皮を乾燥から守るためには大切です。
特に大切なのがたんぱく質。
肌の保湿効果があるといわれている「コラーゲン」はタンパク質の一種。肉や魚などのたんぱく質を積極的に摂取すれば、お肌のコラーゲン量も増加するでしょう。
また、過度に脂質を抜くのも問題です。
脂っこい料理を食べた翌日は、肌が皮脂でテカテカになっていることがあります。このように、脂質は皮脂の分泌を促し、肌を乾燥から守る効果があります。
肉類や魚類を食べれば、たんぱく質と一緒に良質の脂質を摂取できますが、オリーブオイルやココナツオイルなどの健康に良いとされるオイルを活用するのもいいですね。
サラダにオリーブオイルをふりかけるだけでも、頭皮を乾燥から守ってくれるでしょう。
頭皮の乾燥を防ぐ7つの方法まとめ
①適切にシャンプーをする
②ドライヤーで乾かし過ぎないくらい乾かす
③頭皮だけではなく、部屋の保湿に努める
④保湿成分が配合された育毛剤を使う
⑤頭皮マッサージで血行促進させる
⑥生活習慣を改善する
⑦バランスの良い食事を心がける
以上の事を心がければ、体質的に乾燥肌だったとしても、頭皮に潤いが戻ってくるでしょう。
頭皮に潤いがもどってくると…
- フケが減る
- 痒みが収まる
- 湿疹がなくなる
- 正常なヘアサイクルになる
- 髪質が良くなる
- 細菌・ウィルスに強くなる
- 頭皮が柔らかくなり、血行が良くなる
このような”変化”が期待できます。
頭皮の潤い=素晴らしい頭皮環境ってことですね。
植物の育成に土作りが大事なのと同様に、育毛にも頭皮環境を整える事が大事です。
すぐに発毛に結びつかないかもしれませんが、長期的に見れば大きな違いを生むでしょう。
頭皮の乾燥を防ぐ7つの方法、是非とも実践してみてください。