ある日、ふと鏡を見てみると、おでこの部分が広がってきた気がする…
合わせ鏡を使ってつむじのあたりを確認してみると、なんだか頭皮が透けて見える気がする…
男性にとって薄毛とは老化現象のひとつであり、平均すると50代以降くらいから髪の毛が細くなってきたり、抜け毛が増えていきます。
ですが、中には10代・20代の若いころから薄毛・脱毛に悩まされている人もいます。
頭頂部が薄くなっていたり、おでこの両端が薄くなっていたり…。
もし、このまま放っておいたとしたら、40代、50代になるころには完璧な薄毛状態になってしまうかもしれません。
そこで今回は、若ハゲになってしまう原因と、未来のためにできる正しい対策方法を紹介します。
若ハゲの原因と対策
若ハゲになってしまう原因として考えられるのが、遺伝的要素と生活習慣のふたつです。
まずは、遺伝が原因の若ハゲについて説明します。
一般的に「ハゲやすい遺伝子」というのは、母親の染色体から遺伝するといわれています。
つまり、父親がハゲていることよりも、母方のおじいちゃんや親せきのおじさんにハゲが多い方が、若ハゲのリスクも高いということになります。
遺伝的な原因で発症する若ハゲの根本的な原因は、男性ホルモンのテストステロンが変化して発生するDHT(ジヒドロテストステロン)という物質にあります。
ジヒドロテストステロンが毛根に作用して、髪の毛を細く、抜けやすくしてしまうのです。
ジヒドロテストステロンが原因の薄毛はAGA(男性型脱毛症)と呼ばれていて、通常であれば中年期以降に発症しますが、遺伝や体質などが原因で若いころからAGAになってしまうこともあります。
では、遺伝が原因の若ハゲは諦めるしかないのでしょうか?
…そんなことはありません。
たとえ若ハゲだったとしても、ジヒドロテストステロンが作られるのを阻止すれば、抜け毛は減り、新しい髪の毛は生えてきます。
特にツルッパゲではなく、薄くなりかけの状態であれば、適切な処置をすることで改善する確率も高くなるでしょうし、髪の毛が生えてくるスピードも早くなるでしょう。
遺伝的な若ハゲの有効な対処法
①AGA治療薬
AGA(男性型脱毛症)を改善するのにもっともポピュラーで確実な方法は、育毛クリニックに行ってジヒドロテストステロンの生成を抑える薬を処方してもらうことです。
薬には内服薬と外用薬があります。症状に合わせて、医師が適切に処方してくれるでしょう。
AGA治療薬は処方箋医薬品なので、薬局で購入することはできません。購入する場合は医師の診察が必要になってきます。
近くの皮膚科や内科、専門の育毛クリニックなどを受診すれば処方してくれるでしょう。薬代金は1月当たり1万円以内だと思います。(クリニックによって変わります)
AGA治療薬には副作用があらわれるリスクもあります。年齢や症状の進行度などを医師と相談の上、適切な処方を受けるのが大切です。
②低出力レーザーを使った薄毛治療
もうひとつの有効な方法は、低出力レーザーを用いた薄毛治療を行うことです。
低出力レーザーを薄毛部分に当てることで、細胞分裂の促進や、毛包幹細胞の活性化、抗炎症作用が得られ、AGAの改善に効果を発揮します。
低出力レーザーを当てたグループと当てなかったグループを26週間も経過観察した結果、当てたグループの方が優位に発毛効果が得られたという実験結果もあります。
代表的な低出力レーザー育毛器は「ヘアマックス」です。
機種によっては割高に感じるかもしれませんが、これから長期的に使用することを仮定した場合、毎月育毛剤を購入するより割安でしょう。
ただし低出力レーザーを使った薄毛治療の臨床試験は18歳以上では有効という結果がでているものの、18歳以下では試験を行っていません。もし18歳以下でヘアマックスを使いたい場合は、念のため医師に相談の上使ってみましょう。
おすすめ記事: 自宅で使える低出力レーザー育毛機器ランキング
育毛剤や育毛サプリメントなど、世の中にはいろんな育毛方法がありますが、結論としては「AGA治療薬」と「低出力レーザーを使った薄毛治療」、この2つがしっかりとしたエビデンスのある若ハゲ改善の方法になります。
その他にも自毛植毛などの手段がありますが、これは不可逆的な対策なので若いうちは行わない方がいいでしょう。
日常生活の若ハゲ対策
つぎに、医学的な根拠はあまりないものの、行った方がいいであろう若ハゲ対策を紹介します。
遺伝的な若ハゲであれ、生活習慣が原因の若ハゲであれ、これらの対策は有効に作用するでしょう。
①パーマやヘアカラーをやりすぎない
パーマやヘアカラーは髪はもちろん、頭皮にもダメージを与えます。やりすぎると抜け毛が増える一因になってしまうでしょう。
もしやる場合は美容院でやってもらったほうが安全です。自分でやるにしても、やりすぎに注意しましょう。
②紫外線に気をつける
頭頂部は意外なほどに日光(紫外線)を浴びています。
日光を浴びすぎるとシミ・シワの原因になったり、日に焼けてしまいますが、同様に頭皮も紫外線の悪影響を受けます。
紫外線が強い日に外出する場合は帽子を着用するなどの対策をしましょう。
③ストレス
慢性的にストレスを感じていると、常に交感神経が優位な状態になってしまいます。
そうなると毛細血管が収縮して、全身の血流が悪くなります。ストレスを感じることですぐにハゲることはありませんが、なるべくストレスを貯めないように生活するのが大切です。
④夜更かしなど生活習慣の乱れ
特に若いうちは体力があり、一晩や二晩の徹夜なんて平気でやっちゃいます。
ですが、睡眠不足や体内時間の乱れなどは薄毛を引き起こす原因になります。
日中は適切に運動し、夜には寝る。この基本が髪の健康を保持するためには大切です。
⑤頭皮を清潔に保つ
若い世代は身体全体の新陳代謝が活発です。
そのため、頭皮から分泌される皮脂の量も多くなりがち。
ニキビができるからと洗顔フォームで顔を清潔にするよう気を使っている人は多いかもしれませんが、それは頭皮にも言えること。
もし数日洗髪しなかっただけでも、皮脂でギトギトになってしまい、抜け毛の原因になってしまうかもしれません。
毎日適切にシャンプーすることで、余分な皮脂が取り除かれ、髪の健康を保つことができるでしょう。
5つのポイントを紹介しましたが、どれもこれもが”当たりまえ”のことですね。ですが、継続するのは難しいのではないでしょうか。
若ハゲを予防・改善するためにも、普段の生活で髪に良いことを習慣にするのが大切です。
育毛にどれだけお金を掛けられるか?
若いころは仕事もしていないし、バイトをやっていたとしても欲しいものがたくさんあって、なかなか育毛にまでお金を回せません。
ある程度の生活習慣の改善であればお金を掛けずに行うことができますが、本格的な薄毛治療ともなるとけっこうなお金が必要になってきます。
AGA治療薬は服用しているときは効果があるものの、使用を止めると抜け毛が再発してしまうことも大いにあり得ます。これからずっと育毛クリニックに通い続けるのは、かなりの金銭的負担になってしまうでしょう。
オススメは安いモデルの低出力レーザー育毛機を購入すること。
ヘアマックスの安いモデルであれば、4万円以内で購入できます。一度購入すればずっと使えるので、頑張って購入してみましょう。
2年間の保証もついているので安心です。
また、頭皮の血行を促進する育毛剤を使うのも大切です。
とはいえ、高い育毛剤を毎月購入して使い続けることは難しいでしょう。だからと言って、頭皮をケアするアイテムを何も使わないのであれば、若ハゲの進行も早まってしまうかもしれません。
そんなときは、育毛剤よりも割安な育毛トニックを使うのがいいでしょう。
オススメはアデノシンが配合された「アデノゲン薬用スカルプトニック」か、t-フラバノンが配合された「サクセス薬用育毛トニック」です。
アデノシンもt-フラバノンも、薄毛改善効果があるというしっかりとした試験結果があります。
安いからと言ってバカにせずに毎日継続して使用すれば、初期の若ハゲであれば、ある程度の改善や進行を遅くすることができるのではないでしょうか。
近所のドラッグストアで購入できるし、アマゾンでも注文できるので、AGA治療薬よりも遥かに手軽に使うことができるでしょう。
いろいろと若ハゲ対策を紹介しましたが、すべの薄毛対策は進行してからでは効果が薄くなるので「あれ、ちょっと薄くなってるかも?」なんて思うくらいの”ハゲはじめ”に行うことがとっても大切です。
自分の薄毛の進行度や、どれだけお金を掛けられるのか、生活習慣などを考えたうえで、継続できる適切な薄毛対策を立てるのがポイントですね。