冬は寒く、空気が乾燥しています。暖房の効いた室内では、さらに乾燥してしまうでしょう。
そんな特徴を持つ冬は、頭皮にとって最もデンジャラスな季節といってもいいでしょう。
他の季節にはない気を付けたいポイントと育毛対策を紹介します。
冬の頭皮に悪い3つの特徴
冬には他の季節にはない3つの特徴があります。
①気温の低下
②皮脂の過剰分泌
③空気の乾燥
それぞれの悪影響と、その対策について紹介します。
冬の寒さの影響と対策
冬寒いと、特に指先が凍えるように冷たくなってしまいます。これは寒さによって指先の毛細血管が収縮して血流が悪くなっているためです。
頭皮には血管が張り巡らされていて、毛母細胞に栄養を補給しています。この頭皮に存在する血管は、すべて毛細血管です。もし冬の激しい寒さに晒されたとしたら、毛細血管の血行が悪くなり、結果発毛を阻害してしまう事になりかねません。
対策として考えられるのは「運動」と「防寒」です。
冬は寒いので特に身体を動かすことをしなくなる季節です。運動をしないと汗をかく機能や、毛細血管の活動が落ちてしまいます。適度に運動を続けることで、冬の寒さに負けない頭皮を作ることが出来るでしょう。
もうひとつは防寒。シンプルに頭皮を温めてあげる。寒い日はニット帽なんかを被りましょう。もちろん蒸れないように、ときたま帽子を脱いで風を通す事も大事です。
以外と思うかもしれませんが、マフラーを使うのも頭皮ケアに効果的です。
冬の過剰な皮脂の影響と対策
頭皮は他の肌に比べても皮脂腺が数多くあります。髪を触ると指先に油分が付着するのは、髪と頭皮を守るために常に皮脂を分泌しているからです。
冬の時期は他の季節と比べて、皮脂の分泌が凄く増えます。頭皮を守ってくれる皮脂ですが、多くなりすぎると臭いの原因になったり、毛穴に詰まって脱毛の原因になります。皮脂が多いせいで、雑菌が繁殖して頭皮に炎症が起こったりする場合もあるので注意が必要です。
過剰な皮脂を取り除くには、やっぱり洗髪が一番なのですが、洗いすぎで皮脂を落とし過ぎてしまうとそれはそれで育毛に悪影響を及ぼします。
洗髪は夜寝る前に1回、念入りに洗うだけで十分でしょう。
冬の乾燥の影響と対策
冬は空気が乾燥しているので、頭皮から潤いが失われていってしまいます。頭皮が乾燥するとフケやかゆみの原因になり、薄毛の原因にもなります。「頭皮に潤いを与える」なんて宣伝文句の育毛剤が多いのも、頭皮にとって乾燥が大敵であることを物語っていますね。
冬は頭皮の乾燥に人一倍気を付けたい季節です。
乾燥にはこのような対策が考えられます。
- 適切にシャンプーをする
- ドライヤーで乾かし過ぎないくらい乾かす
- 頭皮だけではなく、部屋の保湿に努める
- 保湿効果のある育毛剤を使う
- 生活習慣の改善と頭皮マッサージ
過剰な皮脂対策と、乾燥対策は、ほとんど同じといっていいでしょう。
乾燥対策にはしっかりと部屋を加湿するのも大事ですが、適切に頭皮ケアするのも大切なんですね。
冬の育毛対策まとめ
頭皮は気温が下がる為、毛細血管が収縮して頭皮の血行が悪くなります。また、皮脂が他の季節よりも多く分泌され、それも頭皮環境を悪化させます。空気が乾燥しているため、頭皮の潤いが損なわれ、脱毛を促進させます。
これらの対策は紹介しましたが、最も大事なのは「加湿」だと思います。
気温が下がると血行が悪くなるだけでなく、身体の免疫力も低下する傾向があります。ですが、寒いと感じればすぐに暖房を付けたり厚着をしたりするでしょう。しかし空気の乾燥への対策は怠っている人が多いのではないでしょうか。
乾燥した空気ではウィルスが増えて風邪をひきやすくなりますし、頭皮の潤いも失われてしまい頭皮が硬くなります。
きちんとした保湿こそが、冬に一番気を付けなければならない事。それが結果的に薄毛を防いでくれるでしょう。