酸性雨にうたれ続けて表面が変色した銅像の写真。
そんなものを、昔どこかで見たことがあります。
酸性雨、あるいは普通の雨でも、頭皮に当たったらなんとなく育毛に悪影響がある気がします。
実際のところはどうなのでしょうか?
酸性雨で薄毛になるのか!?
工場の煙、排気ガス、いろんな大気汚染物質が原因で雨が酸性になってしまう。これが一般的に言われる酸性雨です。
酸性雨によって建物が傷んだり、植物が枯れたり、銅像がボロボロになったり…そんな被害映像を見たことがある人も多いのではないでしょうか。
植物が枯れる…たいせつな髪の毛も枯れそうではないですか!!
実際のところ、頭皮への被害はどうなのでしょう?
結論から言えば、雨でハゲるということはありません。そんなに神経質に気にする必要はないようです。
なぜなら、日本では人体に影響があるほどペーハー値の高い酸性雨は降らないからです。
もし人体に影響があるほど強い酸性の雨が降ったら、目が痛くなったり頭皮が炎症を起こしたりと、ハゲる前に様々な弊害が起こってくるでしょう。
雨はもともと弱酸性。かつて発展途上国時代だった日本は、工場からさまざまな化学物資を垂れ流し、いろいろな公害病が発生していました。もちろん空気の汚染も凄まじく、かなり酸性の雨が降っていたようです。
ですが、この公害が社会問題となり、様々な対策が打たれました。その結果、汚かった川に魚が戻ってきたり、光化学スモッグが減ったりと、かつての自然が戻ってきています。
今の日本に降る雨は弱酸性で、いたって普通の雨なので安心してください。
人間の頭皮も同じく弱酸性、CMでやっているシャンプーも弱酸性のものがありますよね。弱酸性は頭皮への刺激もやさしく、薄毛の影響もすくないと思われます。
雨に打たれても、すぐにハゲるってわけじゃないけれど、それでも気を付けて欲しいこともあります。
雨にうたれた後の育毛対策
弱酸性の雨とはいえ、雨に濡れた場合はそのままにしておくと、頭皮に悪影響があります。
雨にうたれた後にやって欲しい習慣や、育毛対策を紹介します。
雨に濡れたまま放置しない
雨に濡れたときは、出来るだけすみやかに乾かしましょう。
お風呂上がりの時もそうですが、髪の毛は濡れたままにしておくと、とても傷みやすい状態になっています。また、頭皮が濡れたままだと、雑菌が繁殖してしまう可能性があり、頭皮環境が悪化してしまいます。
雨に濡れた日はしっかりと洗髪しよう
雨にはホコリやゴミなど、目に見えないような不純物が混じっている場合があります。
それが頭皮や毛根を汚してしまっているかもしれません。雨に濡れた日は、いつもより少し丁寧に洗髪しましょう。
雨を必要以上に怖がる必要はありませんが、頭皮を清潔に保つためにもこれらの事を心がけましょう。
雨と薄毛のまとめ
薄毛の原因になるほど強い酸性雨は日本では降らないので、安心して良いと思います。
しかしだからと言って、積極的に雨に濡れるのも頭皮にとっていいことではないです。
雨が降ったら頭皮が濡れないように、きちんと傘をさす。
濡れてしまったら、拭いたりしてなるべく早く乾かす。
雨の降った日は湿度も高いし、いつもより丁寧に髪を洗う。
そんな基本的なことを守れば、雨におそれる必要はないでしょう。