もともと男性に比べて薄毛になりづらい女性でも、40代・50代と年齢を重ねるとその影響が髪にも表れてきます。
髪が細くなったり、コシやツヤがなくなったり、抜け毛が増えたり…。
そんな年齢による薄毛・抜け毛をカシスが改善してくれるかもしれません。
カシスに関する最新の研究と、カシスを使った抜け毛予防の方法を紹介します。
カシスが中年期以降の女性の薄毛を予防する!
カシスはスグリ科スグリ族の植物の果実で、ビタミンCやアントシアニンが豊富です。
このカシスに薄毛を予防する効果があることが、広前大学のラットを使った研究で明らかになりました
その実験の内容がこちら。
実験では卵巣を除去したラットにカシスを添加した餌を与えた群と、カシスを含まない普通餌を与えたラット群などで比較。
カシスを添加した餌を食べたラットの方が更年期症状の緩和が見られた。
カシスに含まれるポリフェノールの一種、アントシアニンがエストロゲンの代わりの働きをしたと推測できるという。
実験結果を踏まえて七島准教授らは「カシス抽出物の摂取は血管、皮膚、薄毛に対して更年期症状の緩和作用を有する」と結論づけた。
参照元:カシスが更年期症状軽減 弘前大が実験(日本経済新聞)
エサにカシス抽出液を加えたラットは、更年期症状の緩和が見られた。このことから、カシスには更年期障害が原因の薄毛を緩和する作用があるとのこと。
カシスに含まれるアントシアニンは強いフィトエストロゲン活性があることで知られています。
フィトエストロゲンとは、摂取することで体内で女性ホルモンのような働きをする物質のこと。
大豆のイソフラボンなんかが有名ですね。
大豆のイソフラボンではいろんな研究が進んでいて、美容効果や更年期障害の緩和効果がわかっていましたが、カシスのアントシアニンについては研究が進んでいませんでした。
この広前大学の研究で、カシスのアントシアニンも更年期障害の緩和にとても有効なことがわかったわけですね。
フィトエストロゲンは、もちろん男性の薄毛にもオススメです。カシスのアントシアニンを摂取すれば、体内で女性ホルモン効果を生み出し、男性ホルモンが原因の脱毛を軽減することができるかもしれません。
抜け毛予防のためのカシスの使い方
カシス濃縮液を上手に使おう
ラットの実験ではカシス抽出液を皮膚に塗布したわけではなく、エサに混ぜることでその変化を確認しました。
カシスを食べることで、体内でフィトエストロゲンが女性ホルモンの活動をサポートし、その結果として薄毛・抜け毛の予防が期待できるわけですね。
とはいえ、新鮮なカシスをいつも用意しておくのは困難。
そんなときはカシス濃縮液を購入するのがオススメ。
カシス濃縮液を水や炭酸水で割ってのんだり、アイスクリームやヨーグルトにかけて食べるのも美味しいです。
ソースやドレッシングを作るのに使えば、一味違った高級な仕上がりになるでしょう。
カシス濃縮液が近くのスーパーで販売してないのであれば、Amazonでも販売していますよ。
パンをよく食べる方であれば、広前屋のカシスジャムもオススメ。
カシスの実や果肉がたっぷり入っていて、アントシアニンが豊富です。
最低でも3か月は続けよう
実験ではラットに3か月間、毎日カシスの含まれるエサを与えました。
その結果、皮膚のコラーゲン層やヒアルロン酸の生産量、エラスチン生産量が増加しました。
ラットの実験をそのまま人間に当てはめることはできませんが、最低でも3か月は継続してカシスを食べ続けた方がいいでしょう。
皮膚のターンオーバーや髪の毛のヘアサイクルを考えると、カシスを食べ続けてから変化を実感するには、最低でも3か月はかかると思います。
カシスの育毛効果まとめ
女性ホルモンは20代後半をピークにして、その後は減る一方になります。
その影響は、40代・50代になるにつれて目に見えて現れてきます。
代表的な症状が、いわゆる”更年期障害”ですね。
それと同時に、体内の女性ホルモンの減少によって、髪の毛が細くなり、抜け毛が増えてきます。
中高年以降の女性の薄毛は、その殆どが体内のホルモンバランスの乱れからきています。
それらの薄毛・抜け毛を予防したいのなら、食べ物から女性ホルモンをサポートする成分を摂取するのがオススメ。
もちろん大豆製品もいいですが、同じくらいカシスも良い食べ物だということがわかりました。
大豆製品が嫌いで、でもイソフラボンが摂取したから、我慢して豆腐ステーキを食べている方。
毎日毎日、納豆を食べてウンザリしている方。
大豆製品の献立を考えるのがメンドクサイ方。
そんな方でも、さっぱりとしたカシス・ジュースであれば、無理なく続けられるのではないでしょうか。
毎日、カシス・ジュースを飲むだけ抜け毛予防と育毛になるとしたら、やって損はないですね。