食事制限を行うと、髪の毛が生えてくる!!
そんな驚きの研究結果が発表されました。
この研究をしたのはブラジルの研究者で、マウスを使った実験とはいえ、人間にも同じ効果があるであろうと主張しています。
どのような研究なのでしょうか?
人間でも断食をすれば髪の毛が生えてくるのでしょうか?
食事制限をすれば髪の毛が生えてくる!!
学者たちは、マウスの1つのグループには食事の量が厳しく制限し、別のグループには適正な食事量を与える実験を半年間にわたって行った。
結果、マウスにとって適正な食事量の60%しか与えられなかった1つ目のグループのマウスは体重が半分に減ったほか、皮膚の厚さと毛の密度が増し、毛も長くなり、さらに皮膚の血管の全長も伸びたという。
学者たちは、このような大きな変化について、マウスが新たな食事の規則に適応した結果だと考えている。一定の体温を維持するための熱量が少なくなったことで、体毛の成長が引き起こされたとみられている。
ブラジルの学者たちは、今回得られた結論は人間にも当てはまると主張している。
参照元:断食と育毛の関係が証明される(sputnik)
驚くべきことに、普通に食事していたマウスよりも、食事制限をしていたマウスの方が皮膚が厚く、体毛が長くなっていたとのこと。
なんとなく、たくさん食べているマウスの方が体毛が伸びて、食べていない方のマウスが短い気がしますが…実際はまったくの逆。
なぜこんな変化が現れたのでしょうか?
実験を行ったブラジルの研究者によると、カロリー制限が細胞の代謝を変化させたり、血流が増加することで体毛の成長を促す効果があるとのこと。
研究者は食べ物が限られている環境に置かれると皮下脂肪が少なくなるので、体毛を伸ばして体温を保持するための”適応”なのではないかと推測しています。
例えば食べ物の量が少なくなる寒い冬などは、環境に適応するために自然と体毛が伸びていきます。それと同じようなことが、食事制限によって疑似的に再現された可能性もありますね。
食事制限によって、具体的にどのような変化がマウスに起きたのかというと…
食事制限を行ったマウスを調べてみると、毛包幹細胞が大きくなっていることが確認されました。
また、食事制限をしたマウスは皮膚の血管が3倍にもなり、血管が増えたことによって全身の血流が増加しました。その結果、皮膚に栄養が渡り、皮膚細胞の新陳代謝が活性化したとのこと。
このような影響によって、体毛が伸びてきたのだと考えられます。
食事制限で髪の毛を伸ばす方法は!?
もともと、適度な食事制限は健康に良いとされる研究は多数発表されています。
南カリフォルニア大学長寿研究所の研究によると、半年に1度の頻度で2~4日断食するだけで造血幹細胞が活性化し、免疫力が強くなることがわかりました。
ウィスコンシン大学では、20年もの長い間アカゲザルを使って研究を行いました。その結果、食事制限をしたアカゲザルの方が高齢になっても毛並みがキレイで見た目も若々しいということがわかっています。
その他にも、断食や食事制限が健康に良い影響を与えるという研究結果はたくさんあります。
食事制限によってサーチュイン遺伝子、通称”長寿遺伝子”が活性化することがわかっていますが、その影響もあるのかもしれません。
では、具体的にどうすれば食事制限をして髪の毛が生えてくるのでしょうか?
最初に紹介したマウスの実験のように、半年間もの間、普段よりも60%少ない食事量で生活すればいいのかもしれませんが…それは現実的ではありません。
いきなり普段の食事量の半分以下である60%も減らしてしまったら、お腹が空いてしまうし、栄養バランスも崩れてしまうかもしれません。
現実的には、食事量を30%減らすのがオススメ。
食事量を30%減らすと、いちばんサーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)が活性化するという研究結果もあります。
今まで食事量から30%減らす食生活を、半年、1年と続ければ、少しずつ発毛効果が表れるかもしれません。
適度な食事制限によって、毛包幹細胞が大きくなったり、皮膚の血管が増えたり、サーチュイン遺伝子や造血幹細胞が活性化したりするかも!?
もちろん、確実に髪の毛が生えてくるとは限りませんが、確実に健康にはいいと思います。
「腹八合医者いらず」な生活を送れば、身体も健康になり、若々しさを維持できて、髪の毛が生えてくるのではないでしょうか。