PRP育毛療法とは、まず自分自身の血液を採取し、そこから血小板血漿(Platelet Rich Plasma)という成分だけを採取し、それを薄毛部分の頭皮に注射するという、最新の薄毛治療方法。
薄毛治療は日進月歩で進化し続けています。
飲むことで効果を発揮する錠剤タイプの育毛剤、栄養を直接頭皮に注射して発毛を促す方法、レーザーを照射することで薄毛治療する方法などなど。
そんな治療方法のひとつに、自分の血液を使って薄毛治療を行うPRP薄毛療法というものがあるんですね。
その効果と治療を受ける方法を紹介します。
自分の血液を使ったPRP育毛療法
オリンピックなどでアスリートのドーピングが度々問題になっていて、ドーピング検査も厳しくなっていますが、そんな中でも最もバレにくいのが自分の血液を使ったドーピング法です。
本番の前に自分の血液を採血して保管しておきます。
採血しても一時的に血液量は減りますが、数日~数週間で全体の血液量は元に戻ります。
そうして、採取した自分の血液を、運動する前に自分自身に輸血するのです。
自分の血液を自分に戻すだけなので拒否反応は起きませんし、とってもバレにくい。
血液量がアップすると運動のパフォーマンスも上昇します。
これは血液を使ったズルですが、それと似たような方法で事前に自分の血液を採血しておき、それを利用した育毛方法があります。
それがPRP育毛療法と呼ばれる方法です。
PRP療法のPRPは血小板血漿(プレートレットリッチプラズマ)のこと。
自分の血液を遠心分離器にかけ、血小板血漿(けっしょうばんけっしょう)を抽出し、それを皮膚に注射します。
血小板血漿には様々な成長因子(グロースファクター)が入っていて、傷口からの出血を止めたり、血管や細胞を修復する働きがあります。
皮膚の傷が自然に治るのも、血小板が活躍するから。
そんな血小板血漿を皮膚に注射すると、細胞の増殖を活性化させたり、細胞のコラーゲンやヒアルロン酸の量を増やすことができます。
この効果によって、皮膚のシミ・シワの改善が見込めるのです。
もし、血小板を頭皮に注射したとしたら?
自分の血液から抽出した血小板が、髪の毛の成長因子を増やし、自己再生能力を強化!
弱々しくなった髪の毛を強くし、薄毛部分にも発毛効果を得られるでしょう。
ちなみに1回の施術で、その効果は約半年くらい継続します。
血小板血漿の成長因子によって、乱れたヘアサイクルが整い、髪の毛が成長しきらずに抜けてしまう負のサイクルが改善されるのです。
自分の血液を使うので、副作用も拒否反応もアレルギーもありません。
聞いたことがない人も多いでしょうが、PRP育毛療法は世界中で行われいて実績のある薄毛治療法のひとつなのです。
また、薄毛治療法の中には副作用がでるものや、女性は行うことができないものなどがありますが、自分の血液だけを使うPRP育毛療法は男性も女性も、どんな薬を服用していたとしても、安心して行うことができます。
ちなみにPRP療法は育毛だけではなく、美容と皮膚のアンチエイジングや歯科の領域でも広く使われてきました。
「自分の血液を採取して、それを頭皮に注射!!?」
なんて、なんだか怪しげな治療法に聞こえますが、PRP自体は多くの実績を持った信頼のおける治療法のひとつです。
原西がPRP育毛療法で薄毛改善!?
名医のTHE太鼓判!白髪・薄毛の悩み解決スペシャルの企画で、PRP育毛療法が紹介されたことがあります。
番組では薄毛芸人のひとり、フジワラの原西氏にPRP育毛療法を受けてもらい、その変化を検証しました。
パチン!パチン!
と特殊な器具で、頭皮に自分のPRPを注射していく原西氏。
「あっ!全然、全然大丈夫です」
PRP育毛療法では極細の注射針を使い、少しずつ注入するので、あまり痛みは感じないそう。
施術は15分程度と、かなり短時間で済みました。
そうしてPRP育毛療法を受けてから1か月後…
「ああ生えてきてるな、っていう感じはまだまったくないんですけど…」
2か月半後は…
「若干、コシは出てきたかな…?」
頭頂部の画像を比較すると、ほんの少しだけ毛髪の密度が濃くなっているような感じに。
3か月後にクリニックでマイクロスコープを使って頭皮を確認してみると…
なんと、以前よりも髪が太くなっていたのです。
劇的に薄毛が改善したわけではありませんが、確かにPRP育毛療法の効果はあったようです。
薄毛治療のためにPRP育毛療法を受けるには?
PRP療法は医療機関でうけられますが、すべての育毛クリニックが提供しているわけではありません。
厚生労働省に承認を受けた医療機関でのみ提供が可能です。
育毛クリニックはたくさんありますが、PRP育毛療法を提供してくれるところはわずか。
それぞれの医療機関のホームページをチェックして、行っているかを確かめてみましょう。
ちなみにPRP育毛療法は保険の適用外で、自費診療になります。
クリニックによって値段は変わってくるでしょうが、最低でも数万円はかかるでしょう。
施術はだいたい半年に1回くらいを続ける必要がありあます。
薄毛治療の方法はPRP育毛療法以外にもたくさんの選択肢があるので、もし本格的な薄毛治療を受けたいのなら、まずは育毛クリニックの無料相談に行ってみるのがいいでしょう。