バーコードヘアとは、前頭部から頭頂部にかけて薄毛が進行している状態をカモフラージュするため、まだ生えている側頭部の髪の毛を使ってハゲ部分を覆い隠してしまうようなヘアスタイルの事です。
このバーコードヘア、実はアメリカで特許を取得している、立派な技術なのです。
バーコードヘアの発明にはどの様なドラマがあったのでしょうか。
バーコードヘアの真実
時は1970年代のアメリカまで遡ります。フロリダ州オーランドに住んでいたドナルド・J・スミスという方がバーコードヘアを発明した生みの親。彼の父親がハゲで悩んでいたため、それを補うような髪型を考案、それがバーコードヘアだったのです。
バーコードヘアには親を想う、子の優しさが隠れていたんですね。
そんな画期的だったバーコードヘアはアメリカで特許を取得しました。
こちらが、特許取得時に提出された「バーコードヘア」のサンプル。実に凛々しく、精悍な顔つきですね(;^ω^)
このバーコードヘアの発明は、2004年にイグノーベル賞も受賞しています。イグノーベル賞はノーベル賞と違い、ちょっと面白い発明に与えられる賞。日本でもイグノーベル賞の受賞者はたくさんいます。
- ウシのうんこからバニラの香り成分「バニリン」を抽出した研究
- 自身の話した言葉を、ほんの少し遅れて聞かせることで、その人の発話を妨害する装置「スピーチジャマー」の発明
- 床に置かれたバナナの皮を、人間が踏んだときの摩擦の大きさを計測した研究
- ハトを訓練してピカソの絵とモネの絵を区別させる研究
- 犬語翻訳機「バウリンガル」の開発
これらすべてが、日本人よるイグノーベル賞を受賞した発明です。
イグノーベル賞を受賞したところを見ても、日本と同様にアメリカでも、いわゆるバーコードヘアってのはちょっと面白い髪型という認識なのでしょう。
バーコードヘアのスタイリング方法
バーコードヘアにするには、まず側頭部のどちらかの髪の毛を十分に伸ばす必要があります。
その伸びた髪の毛を櫛で丁寧に伸ばしながら、反対方向へ持っていき、ハゲ部分を覆い隠します。
そのままだと風に吹かれてあっという間に崩れてしまうので、たっぷりとポマードを付けて固定します。バーコードヘアの髪の毛はツヤツヤになっていますが、それはたっぷりと付けたポマードのためです。
バーコードヘアが完成したら、激しい運動はせずに、また人前で深くお辞儀をするといった頭頂部を見せる行為は慎みましょう。
坊主やスキンヘッドではダメな場合もある
女性の評判をみても、薄毛であることをコソコソ隠したりするよりも、男性は堂々としていた方がイイと思う人の方が多いようです。バーコードヘアをしていたら、女性にもてそうもないですね。ただ、思い切ってスキンヘッドや丸坊主にするという選択肢もありますが、やっぱり社会人として活動していくにあたり、スキンヘッドは弊害になる場合もあります。スーツを来たスキンヘッドってだけで、接客業には向いていないかも…。
もし少しでも髪の毛が残っていれば「スーパーミリオンヘアー」などの増毛剤が有効なのですが。
そんなわけで、誰しもがスキンヘッドや丸坊主になれるわけではありませんので、そんな時はバーコードヘアというのもアリなのかもしれません。
ただ、現在は増毛、植毛、カツラなどの技術が1970年代に比べて格段に進化しています。もしハゲを隠したいなら、バーコードヘアよりも、最先端の植毛やカツラの方が遥かに良いでしょうね。
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それにしても、もしバーコードヘアにしていたら特許料を支払わなければいけないのでしょうか?バーコードヘア1日10円、みたいな。嫌ですね~。
バーコードヘアの特許を取ったドナルド・J・スミス氏に、その後莫大な特許料が入ってきたとも思えませんが…。