東洋医学の神髄であるツボ!!
ツボを押すことで体内の”気”が整い、さまざまな疾患や体調不良を改善へと導くことができます。
今回はそんな効果的なツボの中から、薄毛を予防して育毛や発毛効果のある7つツボを紹介します。
血行を促進し、薄毛を予防するツボ。
マッサージのついでに押せば、今まで以上に育毛効果が得られるでしょう。
育毛や発毛を促すツボとは?
経穴は、もとは中国の中医学に由来し経験的な知見により見出されたものである。重要な神経・血管・筋走行上に位置したり体性-内臓反射等で医学的関連があり、現在ではWHOにおいても治療効果が認められている
参照元:経穴 - Wikipedia
ツボは東洋医学の治療法のひとつで、その効果はWHO(世界保健機構)も認めています。
「ツボってなんだかアヤシイ…」
そんな先入観がありましたが、天下のWHOが認めているんだから信頼がおけますね。
ツボの治療効果は多岐にわたり、肩こりから内臓疾患まで、さまざまな効能があります。
もちろんツボの効果の中には、薄毛・育毛に効果があるものも存在します。
たくさんのツボの中から厳選した「育毛に効果的なツボ」を紹介します。
頭皮や首にある育毛に効果的なツボ
百会(ひゃくえ)
百会は両耳を繋ぐ線と、頭のてっぺんがまじわる点に存在するツボ。
ここをグリグリとやさしく押すことで育毛効果があります。
片手で押すのではなく、両手の中指と薬指を使って、百会を左右からグッと押すのがおすすめ。
1日数回、数分刺激するだけで十分に効果があり、頭皮全体の血行を良くすることが出来ます。
百会はもっとも有名なツボのひとつで、頭皮の血行促進以外にもたくさんの良い効果があります。
- ストレス解消
- 頭痛
- 不眠
- 自律神経失調症
- 肌荒れ
ストレスを解消し、自律神経のバランスを保つ効果も、育毛促進に効果的です。
場所もわかりやすいので、他のツボは忘れても百会だけはマッサージし続ける方がいいでしょう。
天通(てんつう)
次は通天というツボです。
天通の場所は「百会の斜め前」。
まずは先ほどの百会の場所を見つけます。
鼻筋の通っている顔のセンターラインと、左右の耳を繋ぐラインが交差した点が百会です。ホントに頭頂部の真ん中ですね。
ここから右斜め前と、左斜め前に2~3センチほど移動させた2点が通天になります。
通天の押し方
通天は2か所あるので、両手を使って同時に押します。
中指の腹を使って、頭の中心点に向かうイメージでギュッと押しましょう。
1度に押す時間は基本的に4~5秒程度。1日に1回、5回程度押すだけで十分です。あまり押しすぎないように注意です。
通天は毎日続けることで、薄毛改善効果が発揮されるでしょう。
通天の効果
通天は頭皮の血行を促進して、ヘアサイクルを正常化する効果があります。
頭皮が柔らかくなり、薄毛・抜け毛の予防効果と同時に、白髪の予防効果なんかもあります。円形脱毛症の改善効果もあるようですね。
そのほかにも、鈍痛や片頭痛の緩和、足腰の冷えの改善に効果を発揮します。
天柱(てんちゅう)
天柱は後頭部の下、襟足の部分にあるツボです。耳の後ろにまっすぐ進み、髪の生え際あたりにある、押すとちょっと痛い部分です。
ここを顔をちょっと上に向いて、親指でグッと押します。これを1日に何度か繰り返しましょう。
このツボも育毛を促進しますが、それ以外にもたくさんの良い効能があります。
- 疲労回復
- ストレス解消
- 目の疲れ
- 冷え性
- 肩こり
- 血圧のバランスを保つ
風池(ふうち)
天柱のすぐ下、外側1センチくらいににあるツボが風池です。
風池は肩こりや目の疲れを改善する効果があります。
後頭部の薄毛や円形脱毛症にもオススメのツボです。
角孫(かくそん)
角孫も頭皮の血行を促進し、育毛効果のあるツボです。
その場所は耳の真上の髪の生え際あたりにあります。
グッと押すとちょっと痛い所。
育毛効果以外にも、耳鳴り、目の疲れや顎関節症などなど、目と耳と口のトラブルに効くツボとして知られています。
玉枕(ぎょくちん)
玉枕も発毛や薄毛予防に効果のあるツボ。
その場所は後頭部の真ん中あたり、目の位置をそのまま裏側に反転させたふたつの位置が玉枕になります。後頭部に目が付いていたら?と考えて、その両目の位置ですね。
育毛のほかにも、下記の効能があります。
- 頭痛
- めまい
- 鼻閉
- 視力低下
これらのツボを押して刺激すれば、頭皮の血流が良くなり薄毛の防止と育毛効果が得られるでしょう。
手にある育毛に効果的なツボ
合谷(ごうこく)
合谷は最も有名なツボのひとつかもしれません。
場所は手の親指と人差し指の付け根あたり。
そこをもう一方の手の親指でぎゅう~っと押します。
万能のツボのひとつで、体中の機能を整える効果があります。
薄毛予防や頭皮の健康を保つ効果も期待できます。
陽池(ようち)
陽池は手の甲側の手首の真ん中にあるツボです。
内臓全体の働きを整え、活性化させる作用があります。
全身の血流もよくなるので、育毛と抜け毛予防にも効果的です。
強い力で押すと痛みを感じる場合もあるので、気持ちい程度にギュッと押し続けましょう。
頭部にあるツボは人前で押すと変な目で見られることがありますが、手のツボなら大丈夫。
誰かと話しながらでも、ギュギュっと自然に押せます。
「合谷」と「陽池」だけでもおぼえておけば、ちょっとした時間に手軽にリラックスできますね。
足にある育毛に効くツボ
三陰交(さんいんこう)
今までのツボとは違い、三陰交は足にあります。
場所は足の内側のくるぶしから5センチくらい上あたり。
この三陰交をグッと押すと消化器官や肝臓、腎臓の働きを活性化させる作用があります。
栄養不足や内臓機能の低下は抜け毛を増やす原因になります。
三陰交を押せば、内蔵の機能が活性化して強く太い髪の毛を作り出す土壌を豊かにできるでしょう。
湧泉(ゆうせん)
湧泉は足の裏の真ん中から、ちょっとだけつま先に移動した場所にあるツボ。
合谷と同じく”万能のツボ”と呼ばれる、優秀なツボのひとつ。
湧泉をギュギュっと押せば、全身の血流がよくなり、内臓機能も活性化します。
頭皮の血行もよくなるので、育毛効果も期待できますね。
ツボ押しの効果を高めるポイント
ツボはグッと押すと痛みを感じるポイントにあります。
力を入れ過ぎず、痛気持ちいいくらいの力加減で押しましょう。
ツボを押すときは、テレビを観ながらとか、音楽を聴きながらではなく、集中して行うのがポイント。
ツボを押しながらのマッサージもオススメできません。
ツボを押すときは、押すツボの位置などに集中してリラックス状態で刺激したほうが効果が高いからです。
徐々に力を入れていき、ゆっくりと力を抜く。
これを何度か繰り返します。
この「押す」というマッサージ方法は圧迫法と呼ばれ、「揉む」や「なでる」「頭皮を移動させる」というマッサージ法よりも血行促進効果が高いといわれています。
*圧迫法についてはこちら→育毛効果がある正しい頭皮マッサージとは!?花王の研究が導き出した意外な方法を紹介!
その意味でも、ツボを押すというマッサージ方は理に適っているといえるでしょう。
時間はとくに決まっていませんが、ひとつのツボに対して3~5分くらいを目安に行います。
例えば育毛のために頭皮をマッサージするときも、頭皮全体を刺激するマッサージと、点を刺激するツボを交互に行うことで相乗効果が得られるでしょう。
ツボ押しであれば、日常生活の中の”時間のスキマ”を上手に利用して育毛マッサージができるのではないでしょうか。
1回にたった5回押すだけなので、そんなに時間も取らないと思います。
毎日の薄毛予防にツボ押しを取り入れてはいかがでしょうか。