薄毛対策といえば育毛剤や頭皮マッサージが思い浮かぶかもしれませんが、「増毛剤を使う」という方法も、即効性と確実性に優れていて有効です。
増毛剤(増毛パウダー)といえば「ミリオンヘアー」や「アートミクロン」が有名。黒い粉状のものを頭皮に振りかけて、薄毛をカバーします。
増毛剤に髪の毛を発毛させる効果はありませんが、薄毛をカバーして生活満足度を上げる効果は抜群です。
そんな増毛パウダーをつけたままMRIで検査を受けたら…増毛剤の鉄分が飛び散って機会が故障してしまった!!という事件が発生したとのこと。
実際のところ、増毛剤でMRIは故障して今うのでしょうか?
増毛剤をつけたままMRI検査を受けてはいけない
先日、「増毛パウダーでMRIが故障した!」というツイッターのつぶやきをニュースが取り上げていました。
体内や脳内を詳しく検査する「MRI(核磁気共鳴画像法)」。装置に入ったことがある人なら、検査前に「金属を持ち込んではいけない」と厳重に注意されただろう。これはMRIが強力な磁石を使用しているためだ。
そんなMRIにまつわる「衝撃的な話」がツイッター上で話題となった。「増毛パウダー」をつけた人が入ったところ、装置の中にパウダーが飛び散ったという。金属とは無縁に思えるのだが...。
参照元:強い磁力出すMRIで驚きエピソード 「髪」が吹き飛んだって信じられる?(J-CASTニュース)
ツイッターのつぶやきの内容はこちら。
今日、友人がMRIを受けたんだけど、機械が1台故障していて、えらいしんどい目にあったらしい。故障の原因。増毛スプレーをした男性が受診して内部に鉄粉が飛び散ったため
ツイッター情報なので、ホントかどうかは不明です。
つぶやいた本人も自分の体験談ではなく、友人の体験した話なので、その信ぴょう性はかなりあいまいですね。
とはいえ、MRIは磁力を発生させるので、もし増毛パウダーに磁石にくっつく性質があるのなら…MRI検査が始まったとたんに増毛パウダーがMRI内部の空間に飛び散って故障の原因になる可能性はあるでしょう。
実際のところ、増毛パウダーに磁石にくっつく成分は入っているのでしょうか?
もっとも有名な増毛パウダーである「ミリオンヘアー」やアートネイチャーの「アートミクロン」を調べてみました。
ミリオンヘアーの成分
ミリオンヘアーの黒い粉の成分は、パルプの繊維質を原料としている植物系抗菌繊維です。
金属ではないので、磁石にくっつく性質はないでしょう。
とはいえ、ミリオンヘアーを使用した後にヘアスプレーで固めていない場合、横になったらパラパラと黒い粉が落ちてしまうかも。ミリオンヘアーの細かな黒い繊維は、静電気で髪に付着した状態になります。強い衝撃で落ちてしまう可能性は十分あるでしょう。
そうして落下した軽くて粒の細かいミリオンヘアーのパウダーが思いもよらない箇所に入り込んで、MRIの故障の原因になりかねません。
念のため、MRIで検査するときはミリオンヘアーを使うのを控えた方が良いでしょうね。
おすすめ記事:増毛剤のベストセラー「ミリオンヘアー」の凄い効果とは!?
アートミクロンの成分
アートネイチャーが開発した最新の増毛剤がアートミクロンです。
その黒いパウダーの成分はこちらです。
アートミクロンの全成分
マイカ・ジメチコン・水・ポリソルベート80・白金・フランスカイガンショウ樹皮エキス・酸化鉄・酸化チタン
マイカ(雲母)や白金(プラチナ)や酸化チタンなんかは、なんとなく磁石にくっつきそうですが、実際はまったく磁性をもっていません。
唯一疑わしいのが”酸化鉄”です。
例えば鉄のサビも酸化鉄の一種ですが、磁石はくっつきません。ですが、ある種の組成を持った酸化鉄は磁石にくっつく特性を持っています。
アートミクロンに使用された酸化鉄が磁性を持っているかどうかは不明ですが、アートネイチャーは今回の剣の取材に対して「いままでMRIでそのようなトラブルがあったという事例はきいたことがない」と答えています。
アートミクロンの酸化鉄が磁石にくっつくか、くっつかないかはわかりませんが、どちらにしてもMRI内でこぼれてしまい医療器具を傷める可能性はあります。検査するときには使わない方がいいでしょう。
おすすめ記事:M字型薄毛に効果的な増毛剤「アートミクロン」の他商品との”違い”とは?
MRI検査を受けるなら使うのは控えよう
MRIは強い磁場を発生させて、身体の中身を詳細に検査する医療器具です。
そのため、検査を受ける際には金属の持ち込みは厳禁!!
もしMRI検査を受けるのなら、念のため増毛パウダーを使用するのはやめておきましょう。
もちろん、カツラやウィッグなどもつけたまま検査してはいけません。
深い事情があってどうして外せない!!使ったままMRI検査したい!!ということであれば、医師とよ~く相談してみましょう。