アーユルヴェーダという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
アーユルヴェーダはインドの伝統医療で、サンスクリット語で「生命の知識」という意味を持っています。
その有効性から、現代の日本でもさまざまなマッサージ店や健康関係のサロンで取り入れられています。
今回は、西洋医学や東洋医学とはひと味違った、アーユルヴェーダの理論における育毛法を紹介します。
白ごま油を使った育毛!!
アーユルヴェーダでは、体質の改善や疾患の治療にオイルを多用します。
使用するオイルの中でも”白ごま油”は、特に病気予防とアンチエイジング効果があるとされ、重宝されています。
西洋医学的に説明するなら、胡麻には強い抗酸化作用をもつゴマグリナンがたくさん含まれていて、病気や老いの原因である活性酸素を取り除く効果があります。
アーユルヴェーダ的には白ごまは”ピッタ”の性質を持っています。ピッタとは火のエネルギーのことです。
アーユルヴェーダでは白ごまオイルを食用としてではなく、肌にぬってピッタのエネルギーを取り込むことで、色んな体調不良を改善するのです。
まずは、白ごまオイルの効果を簡単に紹介します。
白ごまオイルの効果
白ごまオイルがとつピッタ(火)の力は、皮膚を温めて新陳代謝を活性化させます。
白ごまオイルを頭皮にぬると、血行を促進したり、温まる効果があり、発毛する力を高めます。
これにより、頭皮環境が改善し、強く太い髪の毛が生えてくるのです。
もちろん、肌にぬっても美肌効果抜群。新陳代謝を活性化させることによってシミ・ソバカスも改善されます。
また、皮膚に塗るだけでデトックス効果があり、体内の毒素を皮膚から体外に排出させたり、汗や排泄物としても体外に排出させる効果があります。
乾燥する時期には、洗顔する前に白ごまオイルで顔をマッサージすれば、洗顔後に肌が乾燥することもなくなるでしょう。
ただし、白ごま油を買ってきて、それをそのまま肌にぬるのでは効果が100%発揮されません。
特性白ごまマッサージオイルの作り方
アーユルヴェーダで使用する白ごま油は、お店で売っている食用のもので大丈夫です。
でも、それをそのまま使わずに、ひと手間を加えます。
特性白ごまマッサージオイルの作り方を説明します。
①白ごま油を鍋に入れ、弱火であたためる
②100度まで加熱する(加熱のし過ぎに注意!)
③火を止めて、自然に冷ます。
④清潔なボトルや瓶に入れて冷暗所に保存。(3か月程度で使い切る)
白ごま油を買ってきてもそのまま使わず「過熱する」というひと手間を加えるんですね。
白ごまには火の属性があると先ほど説明しましたが、100度に加熱するというひと手間は、白ごまがもつピッタ(火)チカラをパワーアップさせる効果があります。
頭皮を温め、新陳代謝を活性化させる効果もアップします。
ただし110度以上過熱してしまうと、効果が半減してしまうので注意。できるなら、温度計を使って正確に測りたいところですね。
育毛のための特性白ごまマッサージオイルの使い方
では、肝心の先白ごまマッサージオイルを使った育毛法を紹介します。
まず、手を温かいお湯でよく洗います。
その後、冷暗所に保存してある白ごまマッサージオイルを、手のひらにスプーン1杯程度、垂らします。
お湯で温まった手のひらによく揉み込み、オイルを人肌に温めます。
その手のひらを使って、頭皮に白ごまオイルを浸透させていきます。
頭皮を叩いたり、押したり、揉んだりする必要はありません。撫でるように優しく頭皮をさすります。気持ち良く感じる程度の強さです。
頭皮全体にオイルを浸透させたら、そこで終了です。白ごまオイルは基本的にサラサラですが、それでも頭皮につけたままにするとベトつきます。
マッサージ後はしっかりと洗髪するか、それが無理なら濡れたタオルでオイルをよくふき取りましょう。
このマッサージを続ければ、白ごまの抗酸化作用やピッタのチカラで、髪の毛が太く強くなるでしょう。
効果的な育毛剤と同じように、やり始めると細く弱った髪の毛が抜けていきます。いわゆる”初期脱毛”ですが、白ごまオイルマッサージを続けていれば、だんだんと太くしっかりとした髪の毛が生えてくるでしょう。
頭皮が若返り、ハリも出てくると思います。
毎日行うのが理想ですが、難しい場合は週に2~3回でも、週に1回でもOK。
自分が気持ちよく感じることが一番のポイントです。
特性の白ごまオイルを作って置いておけば、頭皮に使って育毛効果がありますし、肌に使っても美肌効果があります。
白ごまオイルでクチュクチュうがいをしても、デトックス効果で薄毛予防効果があります。(オイルでうがいすることをオイルプリングと呼び、様々な健康効果を得られます)
白ごまオイルを使った古代インドより伝わる秘伝の医術「アーユルヴェーダ」の育毛方法、是非とも試してみてはいかがでしょうか。