円形脱毛症はストレスが原因と思われがちですが、じつはストレスとの因果関係は明確ではありません。
誰もが突然、円形脱毛症になってしまう可能性だってあるんです。
だけれど、普通の加齢による薄毛と違って、円形脱毛症は必ず回復します。
抜けたからといって、毛根まで死んでしまっていることはないんですね。
しかも円形脱毛症は保険の対象となるので、病院で適切な治療を受ければ治りも早くなるでしょう。
では円形脱毛症の治療にはどういった種類のものがあるのでしょうか?
円形脱毛症の5種類の治療法
内服療法で円形脱毛症治療
お薬を飲んで円形脱毛症に対処しようって方法ですね。
この飲み薬も円形脱毛症の範囲や症状によって数種類あります。
始まったばかりで範囲が狭い円形脱毛症、進行が速い場合、範囲が広い場合など、症状に合わせて服用します。
難治性の円形脱毛症にはステロイドを内服する場合がありますが、副作用がキツイので長期の服用やこどもの服用はできません。
内服薬については病院の皮膚科の先生に相談し、症状に合わせて出してもらうのがいいでしょう。
漢方薬で円形脱毛症治療
円形脱毛症に効く漢方もあります。
- 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
- 桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
- 小柴胡湯(ショウサイコトウ)
- 加味逍遥散(かみしょうようさん)
- 十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)
漢方は様々な「生薬」と呼ばれる素材の組み合わせで出来ています。
西洋の薬は症状に対する対症療法ですが、漢方は考え方が違います。
漢方は副作用があまりなく、体質の改善が期待できるというメリットがあります。だけど即効性がない、必ず効果があるわけではない、といったデメリットもあります。
軽度の円形脱毛症に繰り返しなるといった方の体質改善に効果を発揮するかもしれません。
ドライアイスで円形脱毛症治療
円形脱毛症の治療法の一つに雪状炭酸圧抵療法というものがあります。
これは脱毛している部分をドライアイスで軽く冷却する方法です。
かる~くハゲてる部分を凍傷状態にすることで、円形脱毛症の原因である免疫の攻撃対象をそらす効果があるようです。
その冷却方法は病院によって様々ですが、少なくとも固形のドライアイスを患部に充てるといった荒業をやっている所はありません。自分の自己判断でドライアイスを当てるなんて事は危険なのでやめましょう。
注射で円形脱毛症治療
ハゲ部分にステロイドを局所注射するといった方法もあります。
単発型、多発型のどちらにも有効と言われています。
円形脱毛症治療の中でもかなり有効な治療法と言われていますが、ステロイドなので副作用が心配。
脱毛部分が広範囲の場合は、注射の回数が増えるし、痛い!副作用で注射したところがへこんでしまう場合もあります。
もちろん子供にもオススメできません。
局所免疫療法で円形脱毛症治療
局所免疫法は薬を患部に塗布して発毛を促す治療法。
現在最も有効な円形脱毛症治療と言われていて、治療の第一選択肢として推奨されています。
使用する薬剤は育毛効果のあるものではなく、皮膚にかる~い皮膚炎を起こさせるもの。
この弱いかぶれを繰り返し発生させることで、円形脱毛症治療に繋がります。ドライアイス療法に似ていますね。
1~2週間に1回、薬剤を塗ります。円形脱毛症には様々な種類がありますが、どの症例にも効果があります。
また、ステロイドなどこどもにはオススメできない治療法もありますが、この局所免疫治療法は年齢を問いません。
唯一のデメリットは使う薬品が健康保険で認められいない研究試薬なこと。つまり保険が効かない!!
だけど、そんなに高い金額にはならないと思います。もちろん病院にもよりますが。
この方法が円形脱毛症で一番推奨されている治療法になります。
円形脱毛症で一番大事なこと。
いろいろな円形脱毛症の治療法がありますね。
今回紹介した治療法以外にも、様々な方法があります。
でもどんな治療法でも必ず効くというわけではないようです。
自分の症状に合った処置をするには、信頼のおける皮膚科の先生に診てもらう事が大事ですね。
円形脱毛症は半年ほどで自然治癒する場合が多い病気です。
ですがもし何かしらの対策をする場合は、男性型脱毛症のように自己流で育毛の努力をするのではなく、きちんと病院に行ってアドバイスや処置を受けるのが大事なのではないでしょうか。