- 塩分を摂りすぎると血管の機能を低下させ、頭皮の血行が悪くなる
- 塩分の摂りすぎで育毛に大切なIGF-1が減ってしまうことがある
- 塩分の摂りすぎはむくみや頭皮環境の悪化の原因になる
- 塩分の多い食事にはカリウムの多い食材を一緒に食べるのがオススメ。
「塩分の摂り過ぎ」
これはもう、高血圧になったり動脈硬化の原因になったりと、いろんな病気の原因になりえるといわれています。
もちろん、塩分過多は育毛にとっても悪影響を及ぼします。
大好きなラーメンをスープまで飲み干してしまう自分にとっては、耳の痛い話ですね…。
洋食や中華、ジャンクフードは塩分が高いと思われがちですが、実は日本食もけっこう塩分が高いです。
日本食は健康に良いと世界中で人気が高まっていますが。
漬物や味噌汁なんかも、毎日食べていると塩分の摂り過ぎになってしまうと言われているのです。
塩分の摂り過ぎが頭皮に与える影響と、その対策を紹介します。
塩分摂り過ぎで抜け毛が増える3つの理由
①塩分の摂りすぎで血流が悪くなる
知っての通り、塩分の摂り過ぎは高血圧の原因になります。
また、塩気が多い食事を食べていると、血液の塩分濃度が上昇しますが、塩分濃度の高い血液は血管の老化を進めさせ、動脈硬化を促進させる働きがあります。
血管の機能が低下すれば、結果的に頭皮の血流も悪くなります。
毛根へ十分な栄養がいきわたらない状態になってしまうでしょう。
そうすると、頭皮が硬くなり、抜け毛が増えてしまう原因になるでしょう。
②塩分でIGF-1が減少する
塩を舐めると「しょっぱい!!」と感じる。
塩は知覚神経を強く刺激します。
このしょっぱい!!という刺激を、日常的に受け続けていくと「CGRP」という物質が減ってしまいます。
CGRPは育毛を助けるIGF-1という物質の材料となるもの。
だから毎日「しょっぱい!!」と感じ続けると、育毛を助けるIGF-1が減ってしまう原因になります。
高血圧になると、それだけでIGF-1が減少するといわれています。
つまり塩分の摂り過ぎはIGF-1を減らす作用を持っていて、しかもIGF-1を減らす原因である高血圧の原因にもなってしまうんですね。
③塩分の摂りすぎは頭皮の老化を促進させる
塩分の摂りすぎは”むくみ”の原因にもなります。
塩分を摂りすぎると体内のナトリウムが増加し、そのバランスをとるために水を貯め込んで”むくみ”が発生します。
その際に、細胞内の水分が奪われてしまう。
短期間なら問題ありませんが、長期間細胞の水分が不足した状態だと、肌の老化を促進させる原因になります。
もし頭皮の水分が不足してしまったら、髪の毛が細くなるし、抜け毛の原因にもなるでしょう。
若々しい頭皮を保つためにも塩分は控えた方が良さそうです。
逆に塩分を取らないのも危険
塩分が育毛に悪いっていっても、全然摂取しなかったとしたらそれはそれで危険です。
特に真夏には汗をかくと水分と共に塩分も失われていきます。適切に塩分を補給しないと、すぐに熱中症になってしまうでしょう。
塩分・ナトリウム不足は昏睡状態を引き起こしたりするし、塩分自体は人間にとっては欠かすことのできない成分なんですね。
塩分=悪というわけではありません。
ただたくさん摂取することが危険なんです。
塩分を摂り過ぎた時の適切な対処法
塩分を摂り過ぎてしまった場合は「カリウムと水分を同時に摂取」することで、塩分の体外への排出を促進することが出来ます。
カリウムが水分と塩分をくっつけて、尿として体外に排出させる効果があります。
カリウムを多く含む食品
- わかめ
- ひじき
- 柿
- バナナ
- トマトジュース
- アボカド
- 納豆
- 焼き芋
その他にもカリウムのサプリメントを飲むのも効果的です。
日常的に塩分を多く摂取していると感じるようであれば、カリウムを多く摂取するように心がけましょう。塩分を体外に排出することができ、高血圧やむくみを改善することが出来ます。
食事の味付つけを薄くする
食事の味付けを薄くするのも効果的でです。
現代の食生活は、基本的に味が濃い目に作ってあります。その方が味覚が刺激され、美味しく感じるからです。
ですので、自分で食事を作る場合は、意識して味付けを薄くしてみましょう。物足りないと感じるかもしれませんが、慣れてくれば塩気を鋭敏に感じるようになると思います。
もともと濃い目に味付けしてある、外食やお弁当などが食生活のメインになっている方は、塩分過多になっている可能性があります。その場合は、カリウムのサプリメントを飲んで対策しましょう。(自分で薄味の食事を作るのが一番ですが…)
育毛と塩の関係まとめ
塩分の摂り過ぎが引き起こす悪影響は、そりゃあもうたくさんです。
- 高血圧
- 心臓病
- むくみ
- 不整脈
- 腎疾患
- 脳卒中
- ハゲ
これらを見ると、塩分の摂り過ぎは身体全体に悪影響を及ぼすことがわかります。
ついつい食べすぎてしまうポテトチップスなどのお菓子も危険です。出来る事なら、そうった塩分の多いおやつはやめた方が良いでしょう。
もし摂り過ぎてしまったら、意識してカリウムの入った食べ物を食べたり、水をたくさん飲みましょう。
そうすれば、体内の塩分濃度を下げることができるでしょう。
薄毛防止のためにも、長生きで健康的な生活の為にも、塩分の摂り過ぎには注意したいですね。
健康のためにオススメの塩
また、料理に使用する塩分は天然のものを使うのも大事です。
塩化ナトリウム99%以上の塩が「食塩」として、一般家庭に普及しています。この製塩加工された食塩はとにかく安い!
だけど、天然塩と違いミネラル分が含まれていないので、内臓に負担をかけたり、高血圧になりやすいという面があります。
ちょっとだけ高級な天然の塩を使えば、ミネラル分がたっぷりと含まれていいて健康にも好影響。
塩は一度買えば数カ月は使い続けるものです。
安いものではなく、ちょっと高級な天然塩を使うのがオススメですね!