学生であれ社会人であれ、一日中座りっぱなしの方は多いと思います。
実は一日の内座る時間が長ければ長いほど、薄毛リスクが増加する可能性があります。途中で適切に休憩を取ったとしても、一日のトータルの座り時間が長いとダメ。
その理由と、薄毛にならないための対策を紹介します。
座る時間が長いとどんな弊害が起きるのか?
オランダの座りっぱなし実験
オランダのマーストリヒト大学の研究チームが、座りっぱなしでどういった健康被害が発生するのかを研究し、国際医学誌「diabeologia」に発表しました。
その研究によると、座っている時間が1時間増えるごとに、糖尿病リスクが22%、メタボリックシンドロームのリスクが39%ずつ高まることがわかりました。
今までは、長時間座っていたら少し休憩したりすればイイなんて言われていましたが、この研究ではそこも間違っていることがわかりました。
座ることで高まるリスクは、途中で休憩を挟んだり、気分転換に運動したりといった要素は関係なく、純粋に「1日でどれくらいの時間座っていたか」によって決まるとの事。座っている時間が長いと、休憩や軽運動を行っても健康へのリスクは高いままという事になります。(もちろん、休憩や軽運動は健康にとても有効ですが)
アメリカの座りっぱなし実験
アメリカのサウスカロライナ大学が20年以上の年月をかけて研究した結果、座る時間が長いと心臓病による死亡リスクが高まるという事実が判明しました。この実験でも、普段運動する習慣のあるなしは関係ありませんでした。
これら二つの実験は、同様に座り過ぎの健康被害について警鐘を鳴らしています。
座る時間が長くなればなるほど、血液がドロドロになり、身体の代謝機能も低下。身体の中で最も筋肉量がある下半身を動かさないため、一日に消費されるカロリーも低下します。
その結果心臓病や糖尿病のリスクが上がり、がんの発生率も上昇するようです。
血液がドロドロになれば、全身の血流が悪くなりますよね。血栓ができやすく、心臓病のリスクも高まりますが、当然頭皮の血流も悪化するので、薄毛の原因にもなります。
座るのをなるべく止めよう!
極端な話、座る時間が長ければ長いほど、寿命が短くなっているといっていいかもしれません。
大袈裟な話、座る時間が長ければ長いほど、髪の毛が薄くなっていくもかもしれません。
1時間座っていたら、ちょっと立って運動する。1日30分はウォーキングをする。
こういった対策も有効ではあると思いますが、座る時間をなるべく短くするのが一番です。
仕事などで座る時間が多かったとしても、移動の電車では座らずに立ったり、家でテレビやパソコンをする時に立ったりすれば、少しは一日の内で座る時間を減らすことが出来ると思います。
家族に変な目で見られるかもしれませんし、なんで家でも立たなきゃいけないの、なんて思うかも知れませんが、もし日中座っていることが多いのであれば、帰宅した後に立つしかないですよね。
まとめ
座る時間が長いって、思っている以上に危険なようです。
最近太ってきた…、最近疲れやすい…、最近薄毛が目立ってきた…。
それって、ひょっとしたら座り過ぎが原因かもしれません。立つ時間をなるべく持つようにしましょう。育毛のためにも、健康のためにも。