「再生医療」とは怪我した部分や病気になった部分を「自分自身の細胞」を使って治していこうという技術です。
山中伸弥氏が開発したiPS細胞がノーベル賞を受賞したのは記憶に新しいでが、このiPS細胞の技術は再生医療分野での世紀の大発見になります。いろんな臓器になる可能性を持つ万能細胞ってんだからすごい。
そんな「再生医療」は育毛の世界でも、今までの育毛の常識を覆す技術革命を起こしそうです。
2018年実用化!?育毛の再生医療とは?
資生堂が毛髪再生医療の研究をするために「細胞加工培養センター」を神戸に開設しました。カナダのベンチャー企業と提携して技術を提供してもらうことによって、育毛再生医療の実用化を目指しています。実用化の目標は2018年!!もう少しで、再生医療での育毛を体感できるかもしれません。
再生医療を基にした育毛は、今までの育毛対策とは根本的に違います。
育毛の再生医療は自分自身の頭皮細胞を培養し、それを薄毛の部分に移植するというもの。これは、自分の髪の毛を移植する自毛植毛に似ていますが、その内容は似て非なるものです。
髪の毛を移植するのではなく、毛の生えるもとになる細胞を移植するという考え方。
毛の生えるもとになる細胞は底部毛根鞘細胞と呼ばれています。
まず自分自身の健康な頭皮から、この底部毛根鞘細胞を採取します。それを培養して増やした後に、注射で薄毛部分に注入。すると、周辺の毛根が元気を取り戻し、再びフサフサの髪がよみがえるというわけ。
育毛剤による毛根への刺激や、マッサージによる血行促進とは、アプローチの仕方が全く違いますね。自分自身の細胞で、自分にとって最高の育毛剤をつくっているようなものです。
この技術は男性は勿論、女性の薄毛にも効果的。
しかも自毛植毛よりも安くて効果的といわれています。自分の細胞を使うので安全性も高い。
2018年に実用化を目指すという事は、あと2~3年くらいはかかるという事ですね。乗り越えなければならないハードルはまだまだあるのでしょう。
この技術が実用化すれば、フィナステリドやミノキシジルなどの強い育毛薬を使った場合の副作用なんかも気にする必要がなくなるということになります。
ハゲのいない世界
資生堂の研究では底部毛根鞘細胞を培養して毛髪を再生しようとしています。
再生医療の技術が進めば、他にもいろいろな可能性が見えてきますね。
健康な毛根を複製してハゲ部分に移植したりすることも可能かもしれません。
「ハゲのいない世界」
それはそれで、さみしいような…気のせいでしょうか。
しかし少なくと、バレバレのカツラをかぶって生活している芸能人なんかには朗報なのかもしれませんね。
2018年が待ち遠しいです。