薄毛やハゲといえば、中年以降のおじさんが悩むもの。
…というイメージがあります。
が、まだ10代の中学生や高校生でも、男性でも女性でも、抜け毛が多くなったり頭頂部が薄毛になってしまうことがあります。
中学生や高校生であれば、普通はハゲに悩むことはありません。
そこには高齢者にはない、10代特有の原因があります。
中学生・高校生で抜け毛が酷い場合の原因や対策を紹介します。
中学、高校で抜け毛が多くなる原因
薄毛や抜け毛の原因は遺伝的な要素の強いといわれていますが、遺伝が原因での薄毛でも早くて20代くらいから始まるといわれています。
10代で薄毛になっているとしたら、遺伝的な原因は可能性が低いでしょう。
では、どんな原因が考えられるのか?
その原因と対策を紹介します。
強いストレスによる抜け毛
思春期は体内のホルモンバランスが崩れることが多く、肉体的にも精神的にも不安定になってしまいがち。
そこで学校などの生活環境や人間関係で強いストレスがかかると、さらにホルモンバランスが崩れ、抜け毛が多くなってしまうことがあります。
ストレスへの耐性は個人差があるので、ある人には全く平気でも、ある人にとっては抜け毛が増えるほどつらいストレスになる可能性があります。
ではどうすればいいのでしょうか?
学校に行っていると、なかなか環境そのものを変えるのは難しいもの。いきなりクラス替えもできないし、転校も難しい。テストだって受験だって悩みのタネです。
ストレスの元を無くすのが難しいのであれば、ストレスを上手に解消するしかありません。
間違ったストレス解消法ではなく、正しいストレス解消法を行う必要があります。
ネットやゲーム、SNSなんかは、とても楽しいですがストレス解消法としては不適切。やればやるほどストレスが溜まっちゃう可能性だってあります。
本当に効果的なストレス解消法は、それを行うことで脳内伝達物質や体内ホルモンが変化し、肉体的にも精神的にもとてもリラックスできるものでなければなりません。
- 軽い運動(散歩)
- 読書や音楽
- 瞑想やヨガ
- 家族や友人とすごす
このようなストレス解消法は、科学的にも効果があると立証されています。
もし日常生活の中で、こういった時間を持てていないのなら、「そんなヒマないよ!!」と思わずに積極的にチャレンジしてみましょう。
溜まっていたストレスが軽減され、抜け毛も減っていくかもしれません。
頭皮の炎症で抜け毛が増えている
頭皮がかゆい、頭皮がちょっと赤くなっている、そんな症状があるとしたら、抜け毛が増えた原因は頭皮の炎症かもしれません。
たとえば金属アレルギーの方は、金属に触れるだけで赤くなっちゃいます。同じように何らかの原因で頭皮が炎症を起こしていて、それが抜け毛を増やしているのです。
もっとも可能性が高いのが、毎日頭皮に使っているシャンプー。
洗浄力の強いシャンプーや、科学的な洗浄物質がたくさん入ったシャンプーは、人によっては炎症の原因になります。
洗髪した後によ~くすすいだり、使う量を少なくしたり、使うシャンプー自体を変更するのがいいでしょう。
また、髪を染めていたり、整髪料をつけている場合、それらが原因の可能性も十分にあります。
思い当たるものがあるとしたら、しばらく使うのをやめてみて、頭皮の状態を観察してみましょう。
痒みや赤みが引いたりしたら、それが炎症の原因。
抜け毛を防ぐためにも、すぐに使うのをやめましょう。
過度にダイエットしている
お酒やタバコって未成年はダメですよね。
その理由は、未成年は身体が未成熟なので、身体に害のある物質の影響を強く受けてしまうから。
10代の肉体は繊細で、さまざまな悪影響を受けやすいんですね。
たとえば、スリムな体型を目指して無理なダイエットをしていると、すぐにその悪影響が髪の毛に出てしまう可能性があります。
健康な髪の毛を育てるには、良質のタンパク質はもちろん、ビタミンやミネラルも必要不可欠。
ダイエットで食事制限をしていると、それらの栄養素が決定的に不足する可能性があります。
髪の毛は生命維持にとってそれほど重要ではないので、栄養不足の悪影響を真っ先に受けるともいわれています。
ガリガリに痩せている人って、髪が細いし、ツヤがないし、バサバサしてますよね。もちろん、そんな状態の髪は抜けやすくなります。
とくの中学生や高校生の女子は、極端なダイエットをやりがちなので注意が必要です。
食事を制限するダイエットは控えて、運動で痩せるのが健康的にダイエットする秘訣ですね。
また、ダイエットしていないという人でも栄養バランスが悪い食事内容なら抜け毛の原因になります。
甘いモノやお菓子ばっかり食べている。
インスタントラーメンなどのファストフードが主食。
野菜や果物なんて最近食べてない。
もし思い当たるのなら、食生活を根本から改善することで、薄毛を改善できるでしょう。
睡眠不足が続いている
先ほども申し上げた通り、10代は生活習慣の乱れの悪影響を強く受けます。
もし睡眠不足が続いているとしたら、それが抜け毛の原因になり得ます。
睡眠中は成長ホルモンが1日のうちで最も多く分泌されます。
成長ホルモンは大人の身体へと肉体を変化させるためにとても大切ですが、健康な髪の毛を作り上げるのにも大切。
もし睡眠不足が続いたとしたら、太くてしっかりした髪の毛も作られなくなってしまうでしょう。
最低でも7時間。
できれば8時間。
しっかりと睡眠時間を確保したいもの。
ベッドの中でまでスマホをいじっていると、ブルーライトが目に入って睡眠の質を下げてしまいます。
眠る時間を決めて、しっかりと寝る。ベットに入ったらスマホはいじらない。
そうしてたくさん眠れば、ストレスも解消されるし、健康な髪の毛を作るサポートにもなるでしょう。
何らかの病気の可能性も
10代のうちからひどい抜け毛に悩んでいる場合、何らかの疾患が原因の可能性も考えれます。
免疫系のトラブルが原因で発症する円形脱毛症。
自分で髪の毛を抜いてしまう抜毛症。
頭皮に細菌が繁殖して抜け毛が増える脂漏性皮膚炎。
バセドウ病や橋本病などの甲状腺異常を引き起こす疾患。
女性の場合は何らかの婦人病でホルモンバランスが崩れている可能性があります。
抜け毛の量だけに注目するのではなく、だるいとか、調子が悪いとか、食欲がないとか、熱っぽいとか、なんらかの体調不良の症状がでていたとしたら、念のため病院で検査してもらいましょう。
中高生でも育毛剤を使った方がいい?
抜け毛が増えて心配になると、「育毛剤を使わなきゃ!!」と思うかもしれません。
でも育毛剤って数千円もするし、まだ学生だとなかなか痛い出費です。
中高生でも抜け毛対策に育毛剤を使った方がいいのでしょうか?
…個人的には育毛剤を使う必要はないと考えます。
もちろん金銭的な余裕があるのなら、使ってもぜんぜんOKだと思いますが。
まだ10代であれば、髪の毛をリカバリーする能力も大人よりも遥かに高いです。
50代のハゲたおじさんが運動したり、健康的な食生活を心がけても、その効果はイマイチかもしれません。
ですが、10代の男性や女性であれば、しっかりと体調をケアすることで50代の男性よりはるかに早くその効果が得られる可能性があります。
まずは生活習慣や食生活を改善し、ストレスをケアするのが大切。
髪の毛は1日平均0.35mmほど伸び、1か月で約1cmくらいは伸びます。
いきなり数日で髪の毛が増えるわけではありませんが、1カ月後、2か月後には少しずつ効果があらわれてくるでしょう。
それでもし効果がないとしたら、育毛剤を使ったり、皮膚科に相談するなどしてみましょう。
小学生の頃から薄毛に悩んでいた体験談!
私は小学校の頃からおでこが広くて、おでこ関係のニックネームをつけられるくらいでした。
それはまあいいのですが、本気で「将来ハゲるかも?」と心配していました。
はじめて育毛剤を買ったのも、中学生の時です。(かなり痛い出費でした)
あの頃は(育毛剤を使えば髪が生える!!)と純粋に思っていたのですが、当然、使っても髪の毛は生えてきません。
いまでは育毛剤の成分などを熟知しているし、使ったからといってすぐに生えてくるものでもないことは理解しています。
ですが、当時の私はそんなこと知るはずもありません。
なんだかとてもガッカリしたのを憶えています。
その後、高校生、大学生と歳を重ねても、薄毛に対する恐怖はなくならないまま。
おでこの生え際を鏡に映して、(広がってないかな…)と心配する日々。
効くのか効かないのかわからない育毛剤を使ってみたり、頭皮マッサージをやってみたり…いろいろと試してみました。
けっかとして、40歳になってもまだハゲていません!!
そんな私のおでこの生え際がこちら。
生え際、めちゃくちゃ薄くなっている気がしませんか?
ぜったいハゲるだろって。
おでこに手のひら全部入るし…。
これ、小学校の頃から変わってないですからね。
中学生でこの生え際だったら、そりゃあ心配するでしょ。
いままで育毛剤を使ってきたから持ちこたえられたのか、それとももともとこの生え際が正常ラインなのか。
とにかく、もし薄毛に悩んでいる中学生や高校生がいたとしたら、おでこの生え際が薄くなっても意外に大丈夫だと伝えたいですね。
いろいろと対策を紹介しましたが、まだ10代であれば少しくらい生え際が薄くなっても、頭頂部が薄くなっても、気にせずに生活するのもいいかもしれません。
くよくよと悩んでいたら、余計に髪の毛に悪いでしょう。
自分の髪質や毛量を受け入れて、それをキープする努力を続けてみるのが大切ですね。