- 朝、枕についている抜け毛の本数は20本以内なら大丈夫で32本以上は注意。
- 抜け毛の本数よりも大事なのは抜けた髪の毛の”質”。細すぎる髪の毛が多い方が危険。
- 抜け毛の本数を改善するにはまずは毎晩のシャンプー、ドライヤー、ブラッシングを習慣化するのがオススメ。
- 朝に抜けた髪の毛を数えたら恐ろしいことが…
朝起きた時、ふと枕を確認すると、たくさんの抜け毛が…。
あまりにもたくさん抜けていると、薄毛が進行しているのではないかと不安になってしまいます。
でも、ただたまたま抜け毛が増えているだけなのかもしれないし、どれくらいが危険なのかもわかりません。
朝の枕についてる髪の毛について、どれくらいの本数までが正常範囲内で、どれくらいの本数から危険信号なのでしょうか?
最初に結論を申し上げると、抜け毛の本数は20本以内なら大丈夫で32本以上は要注意です。
随分と具体的な本数を提示しましたが、これは理論的に考えた推定の本数であり、あくまでも”目安”です。
人それぞれ毛量は違いますし、男女の差も、年齢の差もあります。
もちろん、枕についた抜け毛が多いからと言って、必ずハゲるとは限りません。
実は抜けた髪の毛の本数よりも”抜けた髪の毛の質”のほうが重要だったりします。
この記事では、朝の枕につく抜け毛、その中でも危険な抜け毛の見分け方を紹介しつつ、実際にわたしが朝に抜けた髪の毛を数えてレポートします。
枕につく抜け毛の本数はどれくらいが普通?
「もしかして将来ハゲるかも…」
そう不安に感じる原因として多いのが「シャンプーした時に抜け毛が多い」や「朝起きると、枕にたくさんの抜け毛が付いている」などです。
実際にシャンプーした後に排水溝に抜け毛がたくさんあったり、枕に抜け毛がたくさん着いていて不安に感じた経験を持つ人も多いかもしれません。
では、朝起きた後に枕についている髪の毛は、どれくらいの本数から危険なのでしょうか?
人間の髪の毛は普通に生活していても、たくさんの本数が自然に抜け落ちます。
一般的にはだれでも1日に50~100本もの髪の毛が抜けると言われています。
「えっ!!100本も抜けるの!!?」
と思うかもしれませんが、日本人な髪の毛は平均で10~15万本もあるといわれています。100本くらい抜け毛も全く問題ありませんし、逆に言えば1日に100本程度が新しい髪の毛が生えてきているともいえます。
ですが、これが100本以上になると、頭皮環境が悪化していたり、薄毛が進行している可能性があります。
でも「100本以上が危険なのか~。よ~し、じゃあ抜け毛を集めて数えてみよう」なんて考える人はいません。
髪の毛はいつでも抜けますし、それを数えるなんて現実的ではありません。
50本抜けても平均、100本以上なら危険、そんな情報はほとんど役に立ちませんね。
でもまあ、シンプルな算数の計算で”予測”することはできます。
単純計算1日で1日8時間睡眠だと仮定してみましょう。
すると、24時間で例えば60本抜けるとするなら、8時間であれば20本ということ。
8時間寝た後に枕に付着している髪の毛は、平均で20本と言う事になります。
もし朝起きて枕に20本も髪の毛がついていたら「ハゲる!!」と不安に思うかも知れませんが、意外と平均の範囲内という事ですね。
ではもし、危険ラインである”24時間で100本”が抜けるとするなら?
計算すると、8時間であれば32本です。
体調や季節などによっても変動すると思いますが、毎朝32本以上髪の毛が枕についているようであれば、生活習慣を改善した方が良いかもしれませんね。
これは「1日の平均抜け毛数」と「睡眠時間」とを使って割り出した、あくまでも参考までの目安です。
秋や春なんかの季節の変わり目では抜け毛の本数も増えますし、体調や食生活でも変わってきます。
薄毛リスクについては、単純に抜け毛の本数では判断できません。
ではどうするか?
抜け毛の本数も大事ですが、実は抜けた髪の毛の状態の方が大事だったりします。
抜け毛を観察して薄毛の前兆を予知する方法
薄毛や抜け毛は進行性で、少しずつ抜け毛が増え、ハゲが広がっています。
薄毛が進行する初期には、まずヘアサイクルが乱れ始めます。
ヘアサイクルの概要
①成長期(髪が成長する時期)
②脱毛期(髪が抜ける時期)
③休止期(毛根のお休み期間)
④休止期が終わると、再び毛根は活動を開始して成長期へ…
これがシンプルなヘアサイクルの内容です。
抜け毛が始まると、このような健康なサイクルが阻害されます。
具体的には、髪の毛の成長する期間が短くなり、毛根からなにも生えない状態が長くなるんですね。
すると抜ける髪の毛も増えてしまいますし、健康に育つ前の髪の毛が多くなります。
つまり、健康な抜け毛は太く長いものが多いですが、薄毛危険信号の抜け毛はやわらかく、細く、短い、といった特徴があります。
もし朝起きて枕を確認した時に、細くて短い髪の毛が目立ったとしたら、頭皮環境が悪化しているサインかもしれません。
逆に言えば、たとえ朝起きて枕にたくさん髪の毛が付いていたとしても、しっかりと太くて健康な髪の毛が多ければ、それほど心配する必要はないということ。
本数ではなく、髪の毛の質に着目するのがポイントです。
朝の枕チェックの2つのポイント
①抜け毛の本数は20本以内なら大丈夫。32本以上は危険!
②抜け毛が太く長ければ大丈夫。短く細ければ危険!(←特にこっちが重要)
あくまでも目安ですが、この2つのチェックポイントを参考にして、朝起きた後に枕を確認してみましょう。
もし危険信号であれば、頭皮環境が悪化しているサイン。
進行の状況にもよりますが、まずは正しいシャンプーを行ったり、生活習慣や食生活の改善に取り組みましょう。
薄毛や抜け毛は、初期症状の時であればあるほど、その改善の確率が高まります。
頭頂部までツルッパゲになっちゃうと、高価な育毛剤を使っても、育毛クリニックで薄毛治療をしても、フサフサの髪の毛を取り戻すのが難しい。
だけど、朝枕をチェックして、薄毛の初期症状を素早くキャッチできれば、生活習慣・食生活の改善や育毛剤、スカルプシャンプーでも十分に改善の余地はあるでしょう。
朝の枕チェックって、薄毛予防には意外と重要なんですね。
おすすめ記事:薄毛予防と育毛のための正しいシャンプーのやり方と8つの手順。
毎朝の抜け毛を減らすために今日からできること
毎朝の抜け毛を減らすには、髪の毛を強く太く育てる必要があります。
バランスの取れた食事。
適度な運動。
育毛剤。
そんな一般的な育毛活動も大事ですが、もっと基本的で、もっと簡単で、もっと大切なことから始めるのがオススメ。
それは、毎晩シャンプーすること、そしてしっかりと髪を乾かして、ブラッシングしてから眠ることです。
①力を入れ過ぎず、優しくシャンプーして頭皮を清潔にする。
②生乾きは雑菌繁殖の原因に!ドライヤーでしっかり乾かす。
③ブラッシングで頭皮を刺激して血行促進しつつ、余分な脂分を髪の毛に浸透させ、抜ける予定の髪の毛を除去する。
お風呂に入るのは2日に1回とか、髪の毛は濡れたまま自然乾燥させている、なんて問題外です。
ポイントは眠る前のブラッシング。
頭皮マッサージと同じような血行促進効果が期待できますし、眠る前に行えばリラックスできて安眠できるでしょう。
難しいことじゃないので今日からでもできると思います。
毎朝の抜け毛が気になるのなら、まずはここから始めてみましょう。
追記:朝に抜けた髪の毛を数えてみたら、恐ろしいことがわかりました!!
人間は誰しもが1日に50~100本くらい髪の毛は抜けると紹介しました。
だからちょっとくらい髪の毛がたくさん抜けても気にするなと。
では実際のところ、1日に抜ける髪の毛ってのはどんなものなのでしょうか?
私は毎朝頭皮に育毛剤を塗布して、しっかりとマッサージする習慣があります。
頭皮を優しくマッサージしているつもりなのですが、このマッサージの最中にとにかく髪の毛が大量に抜けるのです!
私は朝起きて枕を見ても、そんなに抜け毛は付着していません。
ですが、朝の育毛タイムの抜け毛がスゴイ。
あまりにも抜けるので、抜けた数を調べてみました。
こちらが育毛マッサージ直後の洗面台。
抜けた髪の毛が散乱しています。
それを指でまとめると…
すげえ!!!
これくらいの量が毎朝抜けます。
これを1本1本数えてみたのですが、なんと126本でした!!
…え?
1日に抜ける髪の毛の本数の平均が50~100本ってことは、朝だけでこれを追い越しています。
もちろん、昼も夜も抜ける髪の毛はあるのですから、1日に抜ける髪の毛のトータルはおおよそ200本くらいになるのではないでしょうか?
恐ろしい!!
では、毎日毎日抜けまくっている私が薄毛に向かっているかというと、そうではありません。
こちらが私の頭皮画像。
40代、男性の頭皮にしては健やかな方だと思います。(毎日育毛剤を使っているから?)
おそらく、朝の抜け毛は「よい抜け毛」なのだと思います。
もう一度抜け毛の画像を確認してみましょう。
わりと長くて黒くてしっかりした抜け毛が多いのがわかります。
これらの髪の毛はヘアサイクルの寿命を全うした健康な髪の毛。
今ここで抜けなくても、自然と抜け落ちていく予定の髪の毛です。
逆に抜けた髪の毛が細くて短くてフニャフニャばっかりだったら…薄毛が進行している可能性があります。
たとえ見た目が薄くなっていなくても、育毛剤などを使い、しっかりと頭皮ケアをした方がいいでしょう。
…というわけでまとめると、毎朝枕に髪の毛がたくさんついていて悩んでいたとしても100本くらいは大丈夫!!ってことになります。
寝起きに枕についている髪の毛が20本くらいなら、全く問題ありません。
寝起きの抜け毛が30本でも大丈夫!
まあ、寝ているだけで自然に抜ける髪の毛の本数と、頭皮マッサージをすることで力を加えることで抜ける髪の毛の本数を同列で考えるのもおかしいかもしれませんが。
大切なことなので何度でも言いますが、問題は抜けた本数ではなく抜けた髪の毛の質です。
細く短い髪の毛が多いのなら注意したいところですが、太くて長い髪が多いのなら何も心配しなくていいと思います。