3Dプリンターの可能性は凄まじいものがあります。以前3Dプリンターで作ったフェイクの拳銃が問題になったこともありました。殺傷能力十分で、3Dプリンターの性能にびっくりしたものです。
そんな3Dプリンターですが、近い将来髪の毛も自由自在に作り上げることが出来そうです。
3Dプリンターで髪の毛を作る!
カーネギーメロン大学の研究所が、3Dプリンターを利用して髪の毛を作る研究実験を成功させたとのニュースが飛び込んできました。
3Dプリンターっていうと、熱との反応で硬くなる樹脂みたいなものを使って立体的な造形を作りだすイメージがあります。だけど、この研究では人間の髪の毛そっくりな繊維状のものを作れるとの事。
太さや色、質感なんかも自由自在らしく、あらゆる人種に対応できるでしょう。近い将来のかつらはすべて3Dプリンターで作られる、なんて未来がやってくるかもしれません。
パソコン上で好きな髪質や色、髪型を選んで、3Dプリンターですぐに再現!みたいな。
この技術を応用すれば、かつらはもちろん、付け髭や付けまつ毛なんかも簡単に出来るかもしれませんね。また、非現実的な髪型が多いアニメキャラのコスプレで使うかつらも、髪質や色が自由自在なので、リアルなものが出来るのではないでしょうか。
アデランスの3D技術
3Dプリンターとはちょっと違いますが、アデランス社では顧客の頭部3Dデータを使う事で、その個人に最適なウィッグやかつらを作るネットワークを導入したそうです。
頭部の型どりに3Dスキャンを利用し、そのデータを利用することで最適なかつらをデジタルで作成する。この手法でコスト削減やサービス向上が期待できるよう。実際頭部の型どりにかかる時間が、3Dスキャンは3分の1程度短縮できるみたいです。
アデランスのデータベースに自分の頭部3Dデータがあれば、全国どこのアデランスに行っても、自分にフィットするかつらが出来るってわけですね。
まとめ
この「頭部3Dデータベース」と先ほどの「3Dプリンターで髪の毛作成技術」が合わされば、驚くほど短い時間で、驚くほどいろんな髪型のかつらが出来ちゃうでしょうね。
これからこの技術が普及すれば、精度が高くてよく見てもわからないかつらが安価に出来るようになるかもしれません。
ですが、3Dプリンターでの髪の毛作製は、まだまだ研究段階。アデランスが頭部の3Dデータネットワークシステムを導入したのは2015年になってから。3Dでインスタントにオーダーメイドかつらを作れる時代が訪れるのには、またちょっと時間がかかりそうですね。