2018年4月に某100円ショップで販売されていた白髪染めから有害物資のホルムアルデヒドが検出され、大規模な自主回収が行われました。
この白髪染めは台湾で製造されていて、国内では配合が認められていないホルムアルデヒドが含まれていたとのこと。
幸いなことに日本で健康被害は報告されていませんでした。
濃度にもよりますが、ホルムアルデヒドが皮膚に付着すると、強い刺激を受けて炎症が起きる場合があり、発がん性があるという報告もあります。
もちろん、国内で販売されている白髪染めにホルムアルデヒドのような有害物質は含まれていないと思いますが、それでも白髪染めが頭皮への刺激となるのは確かです。
白髪染めで引き起こされる副作用として大半を占めるのが「刺激性接触皮膚炎」と「アレルギー性接触皮膚炎」です。
白髪染めは抜け毛を増やしたり、薄毛の進行を速める原因になります。
特に皮膚が弱い方や薄毛が進行している方は、白髪染めの使用も注意したほうがいいでしょう。
今回は白髪染めを安全に使用する方法や、白髪染めと育毛を同時に行う方法を紹介します。
白髪染めで抜け毛が増える原因と危険な症状とは?
多くの白髪染めは1剤(酸化染料+アルカリ剤)と2剤(酸化剤)を混ぜた混合液を髪に塗って使用します。
1剤が髪のキューティクルを開き、そこに混合液が浸透して髪が染まる仕組みになっています。
白髪染めを使うと「かぶれ」「痒み」「腫れ」「炎症」などの症状が現れる場合がありますが、その原因の多くは酸化染料の成分によって引き起こされます。
刺激性接触皮膚炎
白髪染めを使うことで、刺激が強すぎて頭皮が赤くなったり、ヒリヒリとした痛みや痒みを感じることがあります。
これが刺激性接触皮膚炎です。
刺激性接触皮膚炎は敏感肌や頭皮のバリア機能が弱っている方であれば、誰しもが起こりえる症状です。
頭皮は髪の毛が生えていて目で見て確認しづらいので、気づかないままで使い続けると抜け毛・薄毛の原因になる可能性もあります。
アレルギー性接触皮膚炎
アレルギー性接触皮膚炎は、酸化剤に含まれる成分に対して、肌がアレルギー反応を起こすことで引き起こされます。
体質的に最初からアレルギー反応を起こす場合もありますし、たとえ平気だったとしても、使い続けることで突然発症する場合もあります。花粉症と一緒ですね。
アレルギー性接触皮膚炎は、白髪染めを使った直後にはそれほど症状が現れません。ですが、少しずつ頭皮に痒みや腫れ、ブツブツなどが現れ始め、24~48時間後くらいに症状のピークを迎えます。
このような頭皮へのダメージは抜け毛を引き起こす原因にもなります。
白髪染めで薄毛にならいための注意点を紹介します。
白髪染めでの抜け毛・薄毛を予防するための3つの注意点
しっかりと説明書を読み、パッチテストを行う
まず、基本は白髪染めの説明書をよく読み正しく使うこと。
まれにアレルギー反応を引き起こすので、必ずパッチテストを行うのも大切です。
パッチテストの方法を簡単に説明します。
白髪染めパッチテストのやり方
①白髪染めの混合液を作る
②混合液を腕の内側に少しだけ塗る
③そのまま48時間放置して経過を観察する。正しく計測するに入浴は控える。どうしてもシャワーをしたい場合は、塗った部位を濡らさないように気を付ける。
④48時間経過後に塗布した部位に赤みや痒みなどの異常がなければOK
白髪染めはキューティクルを開いて染料を染み込ませるため、使えば使うほど髪へのダメージが蓄積されます。繰り返し使うことで髪の強度が低下するので、新しく伸びてきた髪の毛を中心に使うことを心がけるのが大切です。
万が一、白髪染めを使った頭皮に何らかの炎症や痒みが起きたら、すぐさま病院で診察してもいましょう。
オススメ記事:髪を染めるとハゲるというのは嘘!?薄毛予防のための染める時の注意点。
頭皮のための白髪染めを行うタイミング
また、白髪染めのタイミングも重要。
白髪染めで髪を染めれば染めるほど、髪の毛や頭皮へのダメージが積み重なっていきます。特に市販の安い白髪染めは誰でも染めやすいように濃度が濃く作ってあります。
短期間に何度も白髪染めを使うと、頭皮への刺激となり、薄毛や抜け毛の原因になるかも。
白髪染めを使うのは、1か月に1度くらいししておくのが無難ですね。
染めた日はシャンプーしない!
白髪染めで髪の毛を染めた日は、シャンプーしない方がいいでしょう。白髪染めで染めた後に洗髪していると思いますが、それだけで十分ということですね。
白髪染めは髪の毛の内部に染料を入れています。
この染料をしっかりと定着させるために、白髪染め当日はそっとしておきましょう。
翌日以降であれば、普通にシャンプーしてかまいません。
たったこれだけで、白髪染めで髪の毛が染まっている期間が長くなり、白髪染めの使用頻度も下がります。
結果的に、薄毛や抜け毛の予防にもつながるでしょう。
ポイント
①白髪染めは使用上の注意をよく読んで正しく使う
②白髪染めは月に1回程度にしておく
③白髪染めを使った日はシャンプーを控える
白髪染めトリートメントで抜け毛を増やさないために
白髪染めトリートメントは”ヘアカラーリング剤”です。使い続けることで、白髪に少しずつ色素が浸透し、黒々とした髪の毛に変化していきます。
普通の白髪染めは薬剤を使って白髪をしっかりと染めることができます。ですが、強め薬剤を使うこともあり、頭皮がダメージを受けることもあります。
それに比べると、白髪染めトリートメントは薬剤による化学変化を伴わない分、頭皮や髪の毛に優しいといえます。
普通の白髪染めを使っていて抜け毛が増えたり、安全に白髪を改善したい方は、白髪染トリートメントがオススメですね。
トリートメント、という名前なので「シャンプーの後に使うのかな?」と思っちゃいますが、トリートメントと同じようにシャンプーの後に使うものもあれば、ヘアカラーのように乾いた髪の毛に使用するタイプの商品もあります。
トリートメントタイプは、リンス同じようにシャンプーの後に全体になじませ、5分くらい置いてからしっかりすすぎます。
ヘアカラータイプのものは、根元から全体にしっかりとなじませて、数十分置いた後、しっかりとシャンプーをして洗い流します。
これを繰り返すことで、白髪が少しずつ少しずつ黒くなっていきます。
比較的安全な白髪染トリートメントですが、デメリットもあります。
- 少しずつしか色が染まらない。
- ヘアカラーの一種なので、色落ちしたり、枕に色がついちゃうことがある
- 頭皮が赤くなったり痒くなることがある
特に注意したいのが、使用後に頭皮が赤くなったり痒くなる症状。
そのため、多くの白髪染トリートメントが使用前にパッチテストを行うよう推奨しています。
頭皮が炎症を起こすということは、刺激のある成分が含まれているってこと。
皮膚アレルギーを引き起こす可能性もゼロではありません。
使い続けると、肌が弱い方であれば、抜け毛や薄毛を引き起こす可能性があります。
もし白髪染めトリートメントを使っていて頭皮に不快感を感じたら、すぐに使用を中止しましょう。
育毛効果のある白髪染めトリートメント
白髪染めは酸化剤、酸化染料、アルカリ剤が含まれており、髪の毛や頭皮へのダメージになる可能性があります。
また、その性質から根元から混合液を塗布する必要があり、頭皮への刺激も避けられません。
根元までたっぷり混合液を塗布しないとしっかりと黒く染まりません。
育毛の観点から申し上げるのなら、白髪染めはなるべく使わないほうがいいでしょう。
もしどうしても使いたい場合は、白髪染めの説明書に記載してある「使用上の注意」をよく読んだうえで、正しく使うのが基本。使いすぎにも注意したいですね。
もっと安全に白髪を黒く染めたい!
薄毛で白髪だから抜け毛が増えてしまうか心配!!
そんな方には、普通の白髪染めよりも、頭皮へのダメージが少ない白髪染めトリートメントを使うのがいいでしょう。
特に植物由来の天然染料を使用したヘアカラートリートメント「ルプルプ」がオススメ。
ルプルプは普通の白髪染めのように1剤や2剤を混合して使う必要はなく、髪の毛にクリームを塗って10~30分置いてからすすぐだけ。とても簡単です。
キューティクルを少しだけ開いてから、そこに色素を浸透させ、同時に髪の補修と保湿を行うので髪を痛めません。
無添加処方でアレルギーパッチテストを徹底しているので、市販の白髪染めよりはるかに安全。アレルギー性接触皮膚炎を引き起こすリスクも低いでしょう。
さらに凄いのは、ルプルプにはガゴメ昆布から抽出したフコイダンが配合されているってこと。
フコイダンは育毛剤にも配合されている天然成分で、保湿効果、抗炎症作用、紫外線ケア、髪の毛の成長因子であるFGF-7を増やす効果など、さまざまな効果が期待できます。
FGF-7は毛母細胞に働きかけて細胞分裂を促進させ、新しい髪の毛を作るサポートをしてくれます。
ルプルプを使えば白髪染め+頭皮ケアが同時にできます。
女性はもちろん、男性でも問題なく使えるので、夫婦で使うことも可能です。
白髪染めの中には「安全に使える!」というアピールをしているものもありますが、1剤と2剤を混ぜている時点で、酸化剤やアルカリ剤が使われていることは変わりません。
「白髪染めを使ったことあるけど、頭皮がヒリヒリしてダメだった」
「最近髪の毛が細くなってきたし、白髪染めを使うと抜け毛が増えそうで怖い」
「そもそも、薬剤を混ぜるのがメンドクサイ!!」
ルプルプはそんな方にこそオススメの商品なのではないでしょうか。